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全日本プロレス:Best of AJPW 1978の分析


名勝負 なし
好勝負 RWTL公式戦:ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田vs.ファンクス(ドリー・ファンクJr.、テリー・ファンク)(12/15/78)

@UNヘビー級王座戦、3本勝負:ジャンボ鶴田(c)vsキム・ドク(9/13/78)
 (60分が約24分程の映像に編集されています)
 キムが奇襲し、形をつけた攻め。
 鶴田もやり返してエネルギッシュな攻防になっていますね。

 ただ映像がカットされると
 鶴田が脚攻めを始めており、
 これまた痛みの表現や技の防ぎ方は見所があるものの
 そこに至った過程が見られないので不満を抱いてしまいますね。

 間をじっくり使いながらの進行は両者共通理解で
 良いテンポ合わせが出来ていたし、
 最後のキムのサブミッション、キューイ・ロールも印象的でした。

 2本目。
 1本目からの流れが希薄に見えますが、
 これまたカットのせいかもしれません。
 
 試合運び自体の安定感は変わらずフィニッシュも良好。

 3本目。
 時間制限も見えてくる中で
 二アフォールの質がもう少し高めたい所。
 
 キムの手数不足な印象がありますが、
 鶴田も少し技が浮いた配置になっている感はあります。

 映像だけで言えば平均的な良試合のイメージですが、
 おそらく編集のせいで割を食っている感あるので
 中々良い試合という評価に上げておきます。
 (執筆日:8/?/20)

Aジャンボ鶴田vs.ニック・ボックウィンクル(12/12/78)
 シングル初対決。

 ニックの地に足のついたベース・ライン。
 
 元々呼吸が合うのかサブミッションをかけて動かす、
 そのタイミング、アクション量のコントロールは既に良好ですね。
 
 ただプロレスの形としては整っている一方で、
 ストーリー性がもう少し追いついてくれば尚良し、といったところ。

 試合時間が残り5分になって溜め込んで来たものを解放し、
 大技が数多く鬩ぎ合う見応えのある攻防。

 好勝負に少し届かず。

BRWTL公式戦:ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田vs.ファンクス(ドリー・ファンクJr.、テリー・ファンク)(12/15/78)
 ファンクスは勝てば優勝、
 馬場、鶴田は引き分け以上で優勝、というシチュエーションです。

 馬場、鶴田は狙いが共有できていて良好。

 タッグにおいては孤立シーンが長いので、
 受け手となる2番手が重要ですが、
 鶴田、ドリーもそれぞれ自分の形で受け、
 攻め手のサポートができていますね。

 ただもう少しタッグとして展開に幅が欲しいか。

 45分の試合時間の中で5分強をクライマックスに設定しているので、
 そこまでは良くも悪くもじっくり腰を据えた試合運びになっていました。

 しかし残り5分の攻防は
 馬場、鶴田もも引き分け狙いでない攻めを見せたので
 ハイ・テンポで充実していて素晴らしかった。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:5/?/20)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@UNヘビー級王座戦、3本勝負:ジャンボ鶴田(c)vsキム・ドク(1-1)(60分時間切れ)(9/13/78)
Aジャンボ鶴田vs.ニック・ボックウィンクル(30分時間切れ)(12/12/78)
BRWTL公式戦:ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田vs.ファンクス(ドリー・ファンクJr.、テリー・ファンク)(45分時間切れ)(12/15/78)