全日本プロレス:Best of AJPW 2024の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | 三冠王座戦:安齊優馬(ch)vs.宮原健斗(5/29/2024) |
@三冠王座戦:中嶋勝彦(ch)vs.安齋勇馬(3/30/2024)
中島の蹴りに大きくのけぞる安齋。
チャレンジ・マッチならともかく
その資質に期待、抜擢された王座戦としては
グリーン・ボーイ過ぎる位置づけでの攻防か。
一発でひっくり返す技としてジャンピング・ニーを位置付けたのもまた
攻防の幅を狭めた印象です。
好勝負に届かずも中々良い試合。
ACC決勝:宮原健斗vs.斉藤ジュン(5/12/2024)
ジュンはファンのタオル使ったり踏みつけカバーしたり
まったり楽しませる試合運びで時間を積み重ねます。
宮原は強烈なヘッドバットなどで体格差を埋めつつ、
相手の強大さをダウン表現で高めるのも忘れていない。
ジュンがシングルプレイヤーとしてはトップではないので、
例年の決勝に比べると頭打ちでクオリティも伸び切らなかったですが、
今の現状でジュンにシングルの可能性も徐々に試していくのは正解でしょう。
好勝負に届かずも中々良い試合。
B三冠王座戦:安齊優馬(ch)vs.宮原健斗(5/29/2024)
場外柵周りの攻防からヘッドバットに鉄柱で宮原が主導権。
安西はどう動けば良いか見て感じて適切に動こうという意識は良いものの
場を見る時に演技が抜けるし受動的。
ということで宮原のハードヒットのしごき展開には
ストーリー以上のリアルでも高過ぎる壁を感じさせます。
後半、安西はエプロンで投げっぱなしドラゴンスープレックスなど
単発で無理くりひっくり返す形。
このシンプルな形で成り立っているのは
宮原のダウン表現、緩急あるからですね。
印象的な試合ながら安西に対する評価は上がらない内容。
ぎりぎり好勝負です。
C三冠王座戦:安齊優馬(ch)vs.鈴木秀樹(6/24/2024)
鈴木とあってオーソドックスなレスリング。
安齊が一進一退の意識高まる結果となっていて
老獪ながら押し付けがましくない鈴木が挑戦者として出てきたかいのある内容。
終盤はもう少し伸ばせた印象は残りましたが、中々良い試合。
D三冠王座戦:安齊優馬(ch)vs.本田竜輝(7/20/2024)
本田がカウンターで場外エクスプロイダー。
観客乗せつつ良い試合運びを見せますね。
試合は良い状態維持されているものの
ステップアップするポイントが少なく、
まだまだ安西は発展途上。
キャリア短い割に攻め続けず待てる度胸は良いものの
この時間の間合いもまだまだ改善の余地があります。
中々良い試合。
(執筆日:12/?/24)