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全日本プロレス:Best of AJPW 2023 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 宮原健斗、安齊勇馬、井上凌vs.マサ北宮、稲村愛輝、岡田欣也(3/21/23)

CC公式戦:宮原健斗vs.青柳優馬(4/8/23)

CC公式戦:Tホークvs.宮原健斗(5/4/23)

CC優勝決定戦:芦野祥太郎vs.Tホーク(5/7/23)

世界タッグ王座戦:拳王、征矢学(ch)vs.宮原健斗、青柳優馬(6/15/23)

@宮原健斗、安齊勇馬、井上凌vs.マサ北宮、稲村愛輝、岡田欣也(3/21/23)
 Noah vs.全日。
 トリオは難しい試合運び不要なので、
 気合の入った若手が足を引っ張ることもなく逆にちゃんと輝きます。

 その中で宮原がエースとして輝き、
 対する北宮も良いスタンスでハイパー・アーマーを使いこなし、存在感を作ります。

 それぞれのチームの中で移り変わりながらも良いリズムが崩れず、
 良い3人集めてきてぶつけたな、と感心するブッキングです。

 ぎりぎり好勝負。

ACC公式戦:宮原健斗vs.青柳優馬(4/8/23)
 前段でかわし合って小刻みに駆け引き織り交ぜます。

 青柳が先に主導を握るが、宮原もエプロンでパイル・ドライバー。

 いつもと違う変化をいつもの良さにも収めた序盤の構築でしたね。

 中盤は青柳がいったん引きつつも
 ハードな宮原の攻めを凌いだ上で起伏作り。

 ごつごつとした打撃は荒々しくメリハリの持って行き方が上手いですね。

 スケール感は比較的小ぢんまりとしていますが、
 過去の劣化版ではない面白みがありました。

 ぎりぎり好勝負。

BCC公式戦:Tホークvs.宮原健斗(5/4/23)
 両者緩急の使い手なので
 いつもの宮原単独の時よりも加速度は倍。

 タフに展開しつつも安直にならない自由自在な展開を見せます。

 Tホークは試合を非常に良く見えていましたね。

 Tホークの試合で、宮原がいつもよりかは少し省エネ感を覚えましたが、今回は主役ではないので・・・。

 ぎりぎり好勝負。

CCC優勝決定戦:芦野祥太郎vs.Tホーク(5/7/23)
 W-1盟友対決。

 芦野は王道的に脚攻めの布石を打ちます。
 Tホークは立体感を上手く作ると同時に
 脚のダメージ表現を丁寧に描きましたね。

 芦野は簡単には反撃せず溜めますが、
 やられている、弱いのイメージではなく、しっかり食いついているのが良いですね。

 Tホークも間をしっかり使って観客を、芦野を煽ります。

 体格は全日標準サイズより下と言われつつスケール感のあるプロレスで
 このカードのテーマを狙い通り体現した内容です。

 終盤の見せ方はやや観客の意表を突くことが
 良いことばかりではなく一部先走っている点もあり、
 脚攻めに関しても綺麗な落し所で逆に執念の表現としては弱い印象も。

 飛びぬけた試合ではないにしろ、かいのある内容で良いCCの締めくくりです。

 ぎりぎり好勝負。

D世界タッグ王座戦:拳王、征矢学(ch)vs.宮原健斗、青柳優馬(6/15/23)
 挑発が利いて雰囲気作りは良好。

 オーソドックスで特殊なことはしませんが
 試合運びのリズムは良質です。
 煽りに特化し過ぎて歪な訳でもなく、
 切り返し合いの安定感もあります。

 全てにおいて高いレベルをそつなくこなし、
 時間を積み重ねるごとに重みを増すAJPWタッグらしい内容でした。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:8/?/23)