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全日本プロレス:Best of AJPW 2022 part.3の分析


名勝負 なし
好勝負 ジェイク・リー、青柳優馬、青柳亮生vs.宮原健斗、ライジングHAYATO、野村卓矢(7/29/22)

三冠王座戦:宮原健斗(ch)vs.野村直矢(9/19/22)

世界Jr.ヘビー級王座戦:青柳亮生(ch)vs.ライジングHAYATO(10/2/22)

@世界タッグ王座戦:芦野祥太郎、本田竜輝(ch)vs.入江茂弘、Tホーク(7/18/22)
 芦野は安定した仕事っぷりを見せていましたが、
 ここに来て更に活き活きとしていますね。
 巧みにチェンジ・ペースをしています。

 Tホークも緩急が素晴らしい。

 パートナーの入江はタッグ・スポットが
 ややスムーズさに欠けるものの
 ハード・ヒットの凄さは貴重ですね。

 これを受けた本田は良い味を出しつつも
 受けに回るとまだまだ粗削りな部分が出て来て、
 それをフォローする受け皿の仕組みが欲しいですね。

 中々良い試合。

Aジェイク・リー、青柳優馬、青柳亮生vs.宮原健斗、ライジングHAYATO、野村卓矢(7/29/22)
 宮原とジェイクはスターとしてシングルの攻防で魅せます。
 宮原はともかく、ジェイクは完全に青柳らと距離を置いているポジション。

 その通りにトリオ・マッチの中で振舞えるだけの
 タッグ要素を青柳らが一手に引き受けてこなしていますね。

 HAYATO、野村も活きの良い動きで良かった。

 普通とは違うシングル+タッグの形でしたが、
 これもトリオの表現として正解の一つです。

 ぎりぎり好勝負。

B王道トーナメント決勝:宮原健斗vs.ジェイク・リー(9/10/22)
 宮原が得意の緩急で魅せます。

 対するジェイクは大仰な受け姿で
 ちょっとシフト・チェンジでしょうか。
 数え歌として定着した中での変化は難しい課題ですが、
 今回はその基軸からどう差別化を図るか明確な答えがないまま
 こういう舞台設定だけされてしまった印象。

 クオリティは高くて、
 特に終盤の攻防のテンポを上げてからのスリリングな鬩ぎ合いは見応えがあったものの
 数え歌ブランドからするとワン・オブ・ゼムにランクされる内容です。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:9/?/22)

C三冠王座戦:宮原健斗(ch)vs.野村直矢(9/19/22)
 相手の仕掛けを外しつつ一進一退。
 久しぶりのシングルにも関わらず
 ダイナミックにメリハリをつけることが出来ていますね。

 また序盤から切り返し合いを意欲的に織り込み、
 それでも尚試合時間の経過と共に発展の余地を残しているのは素晴らしい。

 かなり精度の高い内容でした。

 終盤の野村のレフェリーを盾にしてからスピアー→ジャックナイフ、という
 一連のムーブは決まったかと思わせる一発。
 ここから強烈なエルボー連打含め、
 一つ一つのムーブ全てが大成功していました。

 文句なしに好勝負。

D世界Jr.ヘビー級王座戦:青柳亮生(ch)vs.ライジングHAYATO(10/2/22)
 HAYATOは決して身体能力がずば抜けている訳ではない中で
 無理にスピードを追求せず自分に出来る範囲で余韻をつけているのが良いですね。

 場外ダウンの青柳にスワントーンを決めるエクストリームさも魅力的です。

 青柳も若さを武器にしつつもしっかりとした試合運び。
 HAYATOと親和性を高めた攻防作りも見事でした。

 良い意味でインディーっぽさのある内容。

 ぎりぎり好勝負です。

ERWTL決勝:宮原健斗、野村卓也vs.サイラス、石川修司(12/7/22)
 巨漢サイラスのわかりやすい脅威。
 エースである宮原が孤立に追い込まれる分かりやすい展開。
 視覚的に誰もがわかりやすいストーリーというのは強い。

 宮原も完全ダウンモードで応対し、
 敢えて得意の緩急を封印していましたね。

 石川と野村のバチバチも熱かった。

 サイラスは常に巨漢として制圧するばかりで
 融通の効かなさはちょっと感じましたね。
 タッグの決勝ながら最後が宮原と石川のシングルで押し通したのは良くも悪くもこれしかない、って感じですね。

 中々良い試合。
 (執筆日:12/?/22)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@世界タッグ王座戦:芦野祥太郎、本田竜輝(ch)vs.入江茂弘、Tホーク(7/18/22)
Aジェイク・リー、青柳優馬、青柳亮生vs.宮原健斗、ライジングHAYATO、野村卓矢(7/29/22)
B王道トーナメント決勝:宮原健斗vs.ジェイク・リー(9/10/22)