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全日本プロレス:Best of AJPW Champion Carnival 2019 part.2の分析


名勝負 CC決勝:宮原健斗vs.ジェイク・リー(4/29/19)
好勝負 CC公式戦:ゼウスvs.岡林裕二(4/21/19)

CC公式戦:ゼウスvs.石川修司(4/25/19)

CC公式戦:宮原健斗vs.岡林裕二(4/25/19)

CC公式戦:野村直矢vs.諏訪魔(4/28/19)

@CC公式戦:ゼウスvs.岡林裕二(4/21/19)
 序盤はゼウスが岡林に比べて
 試合運びが少しもたついているのが気になったものの
 チョップの打ち合い、熱のこもったアピールを交えるにつれ
 ゼウスに王者時代の試合運びが戻ってきます。
 後半はそれぞれ投げを出し惜しみ無く、
 かといって軽んじも得ず迫力ある攻防を展開。
 観客の熱量を逃さず追撃へのテンポ感も素晴らしかった。
 ぎりぎり好勝負。

ACC公式戦:ゼウスvs.石川修司(4/25/19)
 ゼウスが柵越えフライング・クローズラインに
 場外ブレーン・バスターと飛ばしていきます。
 石川はきっちり受けきった上で
 俯瞰的に押し引きするので、はまっていますね。
 彼らに求められるスケール感が出てきます。
 ゼウスのアピールによる細かな抑揚も加わり
 観ていて非常に心地よかった。
 最後まで手に汗握る一進一退でした。
 ぎりぎり好勝負。

BCC公式戦:宮原健斗vs.岡林裕二(4/25/19)
 岡林のチョップが鉄柱に誤爆。
 通常ならそこで宮原が腕攻めで主導権を握る所ですが
 宮原が引き続き受けに回らなくなる程
 岡林が攻め立てる展開に。
 場外でアルゼンチンをかけて歩き回る等
 その特別な展開を最大限印象付けているし、
 宮原も一層エネルギッシュに反撃の流れを生み出してくれました。
 岡林が変に調整することなく
 ベストを探れる素晴らしい関係で試合を作りましたね。
 文句なしに好勝負。

CCC公式戦:野村直矢vs.諏訪魔(4/28/19)
 諏訪魔がマイ・ペースに圧倒。
 野村の反撃が潰されて倍の威力のカウンターに繋がる等
 その構図を強烈に印象付ける工夫がありますね。
 後半にかけての盛り上がりの初動を
 この展開の受け手の野村ができなかったのは課題。
 ただ終盤においては野村が予想以上に奮闘し、
 熱を1回も冷ますことなく鬩ぎあえたので、
 トータルでは野村も評価上げましたね。
 ぎりぎり好勝負。

DCC決勝:宮原健斗vs.ジェイク・リー(4/29/19)
 ジェイクは蹴りに切れがあり、
 間による表現も意識できている。
 クリーンにロープ・ブレイクすると見せかけ
 ハイ・キックを叩き込む等積極的な仕掛け。
 宮原もスライディング・キックから
 即座にヘッド・バッドで追撃する等
 王者としての振る舞いとは違う
 個人的な感情の迸りも加えて
 このマッチアップをエモーショナルにします。

 えげつない打撃とそれに意味を与える余韻の間が
 その後もしっかりできている。
 宮原のダメージ表現、構成のサポートがあるとはいえ
 ジェイクが予想以上に最高のライバルであり、
 対等な関係で最高の試合をやってのけました。

 唯一注文をつけるとすれば
 ここまで最高の内容を出した時に
 ジェイクにCC優勝という結果を残してあげたかったですね。
 宮原を中心に岡林、石川が横を固めているので
 AJPWも磐石ではあるのですが、
 そこにジェイクを同格で入れ込めると益々面白くなるはずですからね。
 NJPWに比べると若干新陳代謝への意識が低いかなという印象。
 文句なしに名勝負。
 (執筆日:4/?/19)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@CC公式戦:ゼウスvs.岡林裕二(4/21/19)
ACC公式戦:ゼウスvs.石川修司(4/25/19)
BCC公式戦:宮原健斗vs.岡林裕二(4/25/19)
CCC公式戦:野村直矢vs.諏訪魔(4/28/19)
DCC決勝:宮原健斗(優勝!)vs.ジェイク・リー(4/29/19)