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全日本プロレス:Best of AJPW 2019 part.2の分析


名勝負 三冠王座戦:宮原健斗(ch)vs.ゼウス(7/28/19)
好勝負 世界Jr.ヘビー級王座戦:岩本煌史(ch)vs.青木篤志(5/20/19)

三冠王座戦:宮原健斗(ch)vs.石川修司(5/20/19)

神谷英慶、ジェイク・リーvs.野村直矢、滝澤大志(5/21/19)

世界タッグ王座戦:ヴァイオレント・ジャイアンツ(諏訪魔、石川修司)(ch)vs.ジ・エンド(オディンソン、パロウ)(6/30/19)

三冠王座戦:宮原健斗(ch)vs.ヨシタツ(6/30/19)

ディラン・ジェームス、ゼウスvs.宮原健斗、青柳優馬(7/17/19)

@世界Jr.ヘビー級王座戦:岩本煌史(ch)vs.青木篤志(5/20/19)
 青木が年齢感じさせない高さのあるムーブ。
 柵の上に乗って投げようとするところで
 岩本が防いでフェイスバスターで反撃開始と印象的な構築になっています。

 青木は受けては良質なダメージ表現を見せ、
 攻めては完成度の高い腕攻めを見せていますね。
 対する岩本は少し画一的なところがあるので柔軟性が求められるものの
 後半の一本背負い、STOは力強いムーブで、これでお金が取れますね。
 ベテランとライジングスター両者が相手を高め合う素晴らしい内容。

 試合時間が14分と短めなので、
 もう少し長くした時にどう伸びたか見たかったですね。
 青木が不慮の事故により亡くなってしまったのが残念でなりません。
 ぎりぎり好勝負。

A三冠王座戦:宮原健斗(ch)vs.石川修司(5/20/19)
 石川がロープに押し込みエルボー。
 この不意の強烈な一発に宮原がKO。
 何度となく戦っているカードですが、
 これまで以上に鋭く重くダメージ表現で差別化されていますね。

 リング内外、花道まで使いながら強烈な腹攻め。
 エプロンでのツームストンまで加え、
 これまでにない宮原のピンチを演出しています。

 不死身の宮原が一気に盛り返していくも
 石川はどんと構えて前半で築いた自分のポジションを崩さない。
 こうなるとお互いの価値がぐんぐん引き上げられていきます。

 最後のフィニッシャーだけ
 工夫がそれまでの方向と違って失敗している感があったものの
 それを除けばダメージ表現を攻守で最大に魅せた試合でした。
 文句なしに好勝負。

B神谷英慶、ジェイク・リーvs.野村直矢、滝澤大志(5/21/19)
 全日ジェイクと野村は堂々とした振る舞い、
 神谷、滝澤をインディーとしてあしらいつつ胸を貸します。
 神谷、滝澤も不恰好ながら頑張りが伝わるファイトで良いですね。
 全日ファンの自尊心をくすぐる試合ですね。

 勿論野村とジェイクのやり取りも見応えあり。
 野村が一歩先を越されたジェイクに火花を散らし
 今までにない気迫で立ち向かっており、
 一皮向けた印象がありますね。
 これに対しジェイクも孤立を脱する前に
 連携技で野村を痛めつけたのは良かった。

 タッグの構文より両者の激しさが押し出され、
 実際にそれが他に無く魅力的です。
 試合時間が試合時間なので中盤がやや長ったらしくなっていますが、
 熱量は最後まで失われませんでしたし、
 多少暑苦しい所もタッグで入れ替わる中で良いメリハリに昇華されていました。
 ぎりぎり好勝負。

C世界タッグ王座戦:ヴァイオレント・ジャイアンツ(諏訪魔、石川修司)(ch)vs.ジ・エンド(オディンソン、パロウ)(6/30/19)
 ジ・エンドがEvolveから参戦しタッグ王座に挑戦。
 いきなり観客席前で乱戦を繰り広げますが見応えありますね。
 彼らのように体格の大きい選手は全日と親和性が高い。
 今後も継続参戦して欲しいですね。
 前半を技らしい技使うことなく成立させることができたので、
 後半は労せず盛り上げることができていますね。
 パワーだけでなく小気味良いリズムも光り、
 真っ直ぐの攻防に魅了されました。
 ぎりぎり好勝負。

D三冠王座戦:宮原健斗(ch)vs.ヨシタツ(6/30/19)
 それぞれゆったりと自分の矜持を感じさせ、
 アピールを浸透させていきます。
 相手に攻めを任せつつも
 耐え姿を見せながらタイミングを見計らうスタイルは
 似通っていて通じるところが大きいのでしょうね。

 どちらも決め手になりそうな主導権争いは見応えがあります。
 タッグ王座戦と同じく前半を良い意味で省エネで作れたのが大きいですね。
 加速度を自在に調整しながらボルテージを上げ終盤へ。

 決め技を明確にしているので、
 それを軸に十分な量の攻防を作っていきました。
 他の王座戦と比べるとスケール、テンポ感でやや物足りない場面もありますが、
 情熱が篭っていて素晴らしい試合の一つであることは確かです。
 ぎりぎり好勝負。

Eディラン・ジェームス、ゼウスvs.宮原健斗、青柳優馬(7/17/19)
 タッグの妙を実感できる試合でしたね。

 青柳は他より劣るものの
 その弱さがタッグとしては大きい役割を果たすし、
 ディランは大味ながら"ガイジン"としての強さを示し、
 2人で立ち向かわないといけない理由になっている。

 また、宮原vs.ゼウスの前哨戦としての意味合いもありますが、
 これを各所に分断して織り交ぜながら
 しっかりストーリーになっている所が素晴らしかった。

 ぎりぎり好勝負。

Fタッグ王座戦:ヴァイオレント・ジャイアンツ(石川修司、諏訪魔)(ch)vs.ジェイク・リー、野村直哉(7/27/19)
 王者が見事な試合運びでしたね。
 要所では他の誰も真似できないパワフルなスポットを繰り出しますが、
 押し付けるだけでなくて受けに回るべきところはダメージ表現で適切に挑戦する。

 挑戦者も良かったですが、試合時間が長すぎて全力を出せず、
 抑制してしまった所がある印象でしたね。

 特殊なことはやっていないので
 20分くらいにまとめた方がすっきりしたかも。
 好勝負に少し届かず。

G三冠王座戦:宮原健斗(ch)vs.ゼウス(7/28/19)
 ゼウスはプロレスの型に嵌りすぎていないが故に
 キレが際立っていてリアル一歩手前の怖さがある。
 宮原はそのゼウスと名勝負数え歌状態に入っており、
 息ばっちりに合わせていきます。
 場外の柵に振り合う際の余韻感の出し方、
 間のコントロールは素晴らしいものがある。

 中盤はゼウスが感情的な打撃を放ち、
 宮原が気合でチョップを耐えていき、変調。
 変調しつつもベースの軸がぶれないので
 非常に高いクオリティを維持していますね。

 エプロンDDT、エプロンから引き離してのバック・ドロップ。
 そこからスピーディな演舞で終盤へ突入。
 一つ一つシークエンスをしっかり完結させて
 ステップを上げて行くのがこの数え歌の強みですね。

 三冠王座戦らしい極上のタフ・マッチでした。
 ぎりぎり名勝負。
 (執筆日:8/?/19)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@世界Jr.ヘビー級王座戦:岩本煌史(ch)vs.青木篤志(新チャンピオン!)(5/20/19)
A三冠王座戦:宮原健斗(ch)vs.石川修司(5/20/19)
B神谷英慶、ジェイク・リーvs.野村直矢、滝澤大志(30分時間切れ)(5/21/19)
C世界タッグ王座戦:ヴァイオレント・ジャイアンツ(諏訪魔、石川修司)(ch)vs.ジ・エンド(オディンソン、パロウ)(6/30/19)
D三冠王座戦:宮原健斗(ch)vs.ヨシタツ(6/30/19)
Eディラン・ジェームス、ゼウスvs.宮原健斗、青柳優馬(7/17/19)
Fタッグ王座戦:ヴァイオレント・ジャイアンツ(石川修司、諏訪魔)(ch)vs.ジェイク・リー、野村直哉(7/27/19)
G三冠王座戦:宮原健斗(ch)vs.ゼウス(7/28/19)