全日本プロレス:Best of AJPW 2017の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | CC公式戦:宮原健斗vs.ジェイク・リー(4/16/17) CC公式戦:関本大介vs.ジョー・ドーリング(4/16/17) CC公式戦:宮原健斗vs.KAI(4/23/17) CC公式戦:諏訪魔vs.石川修司(4/6/17) 三冠ヘビー級王座戦:宮原健斗(ch)vs.石川修司(5/21/17) |
@三冠ヘビー級王座戦:宮原健斗(ch)vs.ボディガー(2/26/17)
ホームタウン・ボーイのボディガー。
48歳+見事な体躯という両要素が
独特の悠然たる重戦車ファイトとなっていますね。
一方で48歳が故に出来ないことも出てくる。
そこは宮原がしっかり穴埋め。
ラフ・ファイトからサブミッションまで
幅の広いファイトスタイルがマッチしていますね。
終盤ボディガーが腕力技に加えて
ハイ・キックも解禁して怒涛の追い込み。
宮原の粘りも光り良い攻防でしたね。
もう少し絞るところは絞ってスッキリさせた方が良い印象はあるものの
王座戦らしい素晴らしい試合。
好勝負に少し届かず。
ACC公式戦:宮原健斗vs.ジェイク・リー(4/16/17)
ジェイクがリング外も使って良い試合構成を見せます。
三冠宮原を相手に観客の反応をしっかり聞けているのは良いですね。
対する宮原も同年齢を意識する所もあるのか
ラフな面も見せて戦っているのが熱い。
ジェイクの予想以上にハードで見事なファイトは
宮原が押される展開に説得力を感じさせる程。
今日は完全にジェイクの日だな、ジャイアント・キリングあるな、と思わせた中で
宮原もポイントで王者としてアピールし、
フォールを許さない一線ぎりぎりの攻防。
これは普通に三冠王座戦でも通用する内容ですよ。
文句なしに好勝負。
BCC公式戦:関本大介vs.ジョー・ドーリング(4/16/17)
ドーリングは現代版ハンセンになっていますね。
外国人ならではの体躯、圧力をリミットなしに解き放ちつつ、
その実、頭でコントロールしている。
関本もドーリングにアルゼンチンを決めるとか超人過ぎる。
スーパー・ヘビー級という言い方をしますが、
それを超えた怪物の戦いが7分に凝縮されています。
怪物映画以上の迫力。
凄すぎる。
ぎりぎり好勝負。
CCC公式戦:宮原健斗vs.ジョー・ドーリング(4/22/17)
ドーリングが執拗な腰攻め。
宮原はかろうじて反撃するも
まったく追撃できない程苦しい戦いです。
最初から最後まで1本筋が通っているものの
余りにも一方的な展開のまま続くので
エキサイト要素が薄い所もありますね。
中々良い試合。
DCC公式戦:宮原健斗vs.KAI(4/23/17)
KAIは宮原のラフ・ファイトに押されつつも
鉄柱にニー・ストライクを誤爆させ脚攻め。
宮原もトペにカウンターを入れて反撃、と
それぞれ主導権を取り返すスポットは
印象的且つ戦略的に作っている。
その後もしっかりしたスキルの基に
一進一退を繰り広げました。
30分時間切れも観客の頭に浮かぶ中で
淀みなく隙なく最後までやりきりました。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:6/?/17)
ECC公式戦:諏訪魔vs.石川修司(4/6/17)
全日らしいスーパーヘビー対決。
場外乱闘時に石川が雛壇からダブル・ストンプを決め腹攻め。
筋は良いものの少々ありきたり。
それでも石川をタフな外敵として上手く描けているし、
諏訪魔が流血しながらも粘り腰を見せ、
大迫力の投げ合いに移ってっていく流れは燃えます。
日本人同士らしい律儀さの構成で最後まで盛り上げて締め。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:9/?/17)
F三冠ヘビー級王座戦:宮原健斗(ch)vs.石川修司(5/21/17)
石川は脚を使った受けができるので
リング外も含めて広く使って一進一退。
石川が腰攻めで狙いを絞れば、
宮原は攻め手を散らして切り崩しにかかります。
効率の良い構築で、石川のCCの試合と同じく、
15分ぐらいで綺麗にまとまる流れ。
そこから意表を突いて5分延長し、
いつ決まってもおかしくない迫力のある攻防。
宮原の長期政権を陥落させるに足る凄い試合でした。
文句なしに好勝負。
(執筆日:6/?/17)
注目試合の詳細
なし試合結果
@三冠ヘビー級王座戦:宮原健斗(ch)vs.ボディガー(2/26/17)ACC公式戦:宮原健斗vs.ジェイク・リー(4/16/17)
BCC公式戦:関本大介vs.ジョー・ドーリング(4/16/17)
CCC公式戦:宮原健斗vs.ジョー・ドーリング(4/22/17)
DCC公式戦:宮原健斗vs.KAI(4/23/17)
ECC公式戦:諏訪魔vs.石川修司(4/6/17)
F三冠ヘビー級王座戦:宮原健斗(ch)vs.石川修司(新チャンピオン!)(5/21/17)