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全日本プロレス:Best of AJPW 2013 part.3の分析


名勝負 なし
好勝負 アジア・タッグ王座戦:鈴木鼓太郎、青木篤(ch)vs.田中稔、金本浩二(5/18/13)

@アジア・タッグ王座戦:鈴木鼓太郎、青木篤(ch)vs.田中稔、金本浩二(5/18/13)
 硬派に打撃とレスリングで序盤の土台を作る。
 金本の切り方が特に素晴らしかったですね。
 場外挟んで田中が捕まり首に狙いをつけられる。
 田中は首を抑えてうずくまりますが、
 もっと観客に見えやすく、見せて感じさせるようにしないといけないですね。
 今度は鈴木が逆に捕まるシーン。
 どちらも孤立時の見せ方の工夫が余りないのが残念。
 しかし孤立シーンが終わるとキレのあるスピード感で入り混じる攻防スタート。
 どの選手もバランス良く何でもできるタイプだから
 攻防の色付の変化が余り感じられない部分はありますが、
 素晴らしい攻防であるにも関わらずクライマックスの緊張感ある丸め込みも流石でした。
 ぎりぎり好勝負。

A三冠王座戦:諏訪魔(ch)vs.曙(10/27/13)
 大一番ということで曙の気迫が凄まじいですね。
 相手の攻撃をものともせず圧力をかけてきます。
 最初のレスリングの見せ方が意外に上手かったのも驚き。
 新しい一面、レスリング力を見せてきました。
 鋭い打ち込みに見せ方も加わったことで、その威力はますます増大。
 だからこそ間を置いてゆっくり考えながら
 試合を運べるゆとりも出てきて上手くレスラーとして回ってきたなという印象。
 日本のスーパー・ヘビー級の代表格である
 諏訪魔も当然のごとく自分の強みを活かすことができています。
 そうはいっても曙の手数不足は否めないので
 終盤はストーリー付したスリーパーを焦点にしてなんとか成立させた印象。
 終盤に限界は見えたもののそれ以外は曙が殻を破って
 三冠王座を引き継ぐに値するファイトを見せました。
 中々良い試合。

BCC準決勝:KAI vs.潮崎豪(4/29/13)
 準決勝として決勝も考慮しないといけない中で
 リズムを即座につけカットしつつしっかり試合を構成しています。
 潮崎がチョップを効果的に響かせていますね。
 場外、エプロン、場外と
 それぞれの戦場で何らかの痕跡を残し、
 ハードに、そして明確に試合を発展させましたね。
 全てがコンテキストを持って語られた試合の中で
 潮崎が情緒的に壁として立ちふさがりました。
 なぎ倒すような強烈な技の打ち込みでの一進一退。
 クライマックスが綺麗にまとまって
 潮崎を超える意味合いを十分に出せないままKAIが勝ったのが惜しまれる。
 しかしながら素晴らしい試合でした。
 好勝負に少し届かず。

注目試合の詳細

なし

試合結果

@アジア・タッグ王座戦:鈴木鼓太郎、青木篤(ch)vs.田中稔、金本浩二(5/18/13)
A三冠王座戦:諏訪魔(ch)vs.曙(新チャンピオン!)(10/27/13)
BCC準決勝:KAI vs.潮崎豪(4/29/13)