TOP日本のプロレス全日本プロレス 2000年代の大会 →Pro-Wrestling Love in Ryogoku Vol.8 8/30/09

全日本プロレス:Pro-Wrestling Love in Ryogoku Vol.8 8/30/09 の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚、4時間20分です。
SlamBamJam製。

@真田聖也vs.HATE
 HATEの小気味よさとヒールが
 若手真田の奮闘を引き立てました。
 真田は1ムーブで求められるのでタイミングのずれが目立ちますが
 動き自体は良かったですね。
 HATEは怪奇派を無理している感があるけれど
 日本人なので仕方ないか。
 悪くない試合。

A稔、歳三vs.NOSAWA論外、MAZADA
 稔はエンターテイメントの仕様を入れながらも
 相手との勝負論から外れず立派な動きを見せています。
 NOSAWA、MASADAも良い連携を見せている。
 7分ないのが勿体無くなる内容。
 平均より少し上。

B曙、浜亮太、河野真幸vs.TARU、ジョー・ドーリング、ゾディアック
 試合前にTARUのマイクでいじられた白鵬が張り手を放つ。
 それが全て。
 ついでにV4に勧誘されているゾディアックがVDを離れたのが見所か。
 これ以上望むべくもないカードだけどAより2分長いのには首を傾げる。
 悪い試合。

C長州力、越中詩郎vs.西村修、征矢学
 速攻で布石をうっていき西村、征矢の仲間割れ。
 一応長州と西村の遺恨対決ではありましたが
 人気者、長州、越中の顔見せだけ。
 悪い試合。
 試合後征矢が長州に弟子入りを志願するも無視される。

D世界ジュニア・ヘビー級王座戦:カズ・ハヤシ(ch)vs.近藤修司
 カズはどうしたっていうんでしょう。
 メジャーにおいては地味でも確実な仕事をする選手だったけれど
 今や全日を背負っている、という自負からか、彼は暴走している。
 技や動きの効果、スタイルの意味合い、空間移動を忘れ、
 ひたすらに高度な信じられないような攻防、攻防のセット化に挑戦している。
 間も技も良いし、独創性もあるのに、自ら首を絞めて一線にたどり着かない結果になっている。
 それはある種Jrの四天王プロレスだが
 四天王プロレスは単純故に通っていた理であるが故に救済にはならない。
 しかしここまで尖がって異形になるのなら、カズは胸を張ってその道を進めばよい。
 その独創性はRVDvs.リンを髣髴とさせるレベルにあり、
 カズ=全日Jrという認識すら抱かせている。
 好勝負に少し届かず

E小島聡、KAI、大和ヒロシvs.小橋建太、菊地毅、伊藤旭彦
 小島vs.小橋が売りですが
 今や小橋は観客を満足させる事は出来ないので
 形だけでも大サービスを行おうと
 初っ端からぶつかってチョップの打ち合いを行ったりしています。
 実質的には若手の頑張りに支えられていますね。
 KAIvs.伊藤はシングルで見たいと軽く思いました。
 対抗戦の熱さもありますね。
 小橋、菊地の展開の仕方が粗かったですが祭りなので許容できます。
 菊地は全般的に低空でひどかったですが、
 愛嬌があるので何らかの役には立っていますね。
 まあまあ良い試合。

F三冠王座戦:高山善廣(ch)vs.諏訪魔
 音が鈍く響く無骨な試合。
 というと聞こえは良いですが
 出来ないサンセット・フリップを試みてミスしたり
 安直な打撃の打ち合いをしたりとガラクタになりかけ。
 それでも努力はしているし、
 諏訪魔は今の高山と試合が出来る数少ない相手です。
 中盤は高山が体調の悪さに耐えながら試合を進める所が見所になっていきます。
 ここまではましな試合という印象に過ぎなかったのですが
 終盤は、終盤だけは、いやむしろ終盤だけで良いんですがこれが凄かった。
 かなり迫力ある投げ、強力すぎる頭部へのパンチを打ち合い、
 ヘビー級の極地的な魅力がそこにはあります。
 これは必見ですよ。
 まあまあ良い試合。

G武藤敬司25周年記念試合:武藤敬司、船木誠勝vs.鈴木みのる、蝶野正洋
 文字通り役者が4人揃ったという感じですね。
 素晴らしい。
 注目の船木ですが素人のリズム、覚えたてな動きで、 
 しかも自分のしたい事をするという自己中心的な価値観の中で動いています。
 だから噛み合っていません。
 しかしそれが面白い。
 ゲテモノ的、ネタ的な見所だけれども、その原動力がとんでもないですからね。
 船木は完璧な肉体を持っていて、常識で測れない狂気を持っています。
 他の誰が唐突に椅子を、しかも2脚持ち出すでしょうか。
 何をするのか、という緊張感、怖さ、ワクワク感がありました。
 他のメンバーも良かったですね。
 武藤25周年と銘打たれながらも船木の存在によって
 バランスよく分担される事になりました。
 特に蝶野。
 馬場を思わせる体格には衰えを感じたけれども
 鈍っていない素晴らしいコントロール力を発揮して光っていました。
 抜群に面白かったメイン・イベントで好勝負に届かずも中々良い試合。

総評
 馳引退興行並みに上手くパッケージされた大会。
 ここまでレスラーを集め仕掛けられるのは武藤ぐらいなものです。
 (執筆日:12/20/09)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

D世界ジュニア・ヘビー級王座戦:カズ・ハヤシ(ch)vs.近藤修司
  組むと近藤がロープに押し込む。
  クリーンに離れる。
  組むと近藤がバックを取る。
  カズが腕を取る。
  近藤が前転から腕を取る。
  カズが前転、後転、ロープを使って一回転して腕を取る。
  近藤が腕を取る。
  カズが前転し蹴り飛ばす。
  組むとカズがハンマー・ロック。
  近藤がヘッド・ロックに返す。
  ロープに振られショルダー・タックル。
  ロープに走る。
  カズが跳びおきリープ・フロッグ。
  近藤が対応しグラウンド・ヘッド・ロック。
  カズが起き上がりロープに振る。
  バック・エルボー。
  蹴りつけヘッド・ロック。
  近藤がヘッド・ロックに返す。
  カズがロープに振りバック・エルボーへ。
  近藤は避けるとロープに振る。
  カズがヘッド・シザース。
  クローズラインを避けてロープに走る。
  打ち上げられるもアーム・ドラッグを決め落とす。
  ダイブで追撃する。
  リングに戻す。
  エプロンに上がると場外へのブレーン・バスターを狙う。
  近藤がロープに脚をかけて耐える。
  逆に持ち上げようとする。
  カズがエルボー。
  脚を蹴りつけて倒す。
  ロープ越しにセカンド・ロープにのりラ・ケプラーダ。
  ベア・ハグ。
  近藤が殴りつけロープに振ろうとする。
  カズが防いでベア・ハグ。
  近藤が殴りつけニー。
  殴りつける。
  ロープに走る。
  カズがカウンターでキッチン・シンク。
  エプロンに転がり出た近藤を追い担ごうとする。
  近藤が防いでエルボー。
  蹴り飛ばす。
  突進してきたカズを担ぐ。
  カズがロープを掴んで耐える。
  逃れると近藤を担ぐ。
  場外へのガット・バスター。
  リングに戻りトペ・コンヒーロへ。
  近藤が受け止め柵にたたきつける。
  リングに戻る。
  カズがリングに戻る。
  近藤がDDT。
  ヘッド・ロック。
  10分経過。
  首にエルボー・ドロップ。
  コーナーにのせる。
  コーナーにのると自分のニーへのネック・ブリーカー。
  カバーするもカウント2。
  首にエルボー。
  ロープに喉を押し付ける。
  コーナーに振り突進。
  カウンターの蹴りを受け止めクローズライン。
  ロープに振る。
  カズがハンドスプリング・レッグ・ラリアット。
  カズがコーナーの近藤にフライング・フォア・アームズを狙う。
  近藤がかわし突進。
  カズはカウンターで蹴りを入れるとコーナーへのコンプリート・ショット。
  後頭部にニー・ストライク。
  コーナーに上がるとニーを近藤の体にあて倒す。
  担ごうとする。
  近藤が殴りつけパワー・ボムを狙う。
  カズが一回転しヨシタニック。カウント2。
  コーナー上へ。
  近藤が体勢を崩す。
  雪崩式アバランシュ・スラムを狙う。
  カズが逃れる。
  スプリングボードで飛びつき雪崩式ハリケーン・ラナを狙う。
  近藤が耐え切りパワー・ボムを狙う。
  カズがDDTに切り返す。
  カバーするもカウント2。
  ドラゴン・スリーパーを決め起こす。
  近藤が反転させリバース・ブレーン・バスター。
  ブレーン・バスターを狙う。
  カズが後ろに逃れロープに走る。
  クローズラインへ。
  近藤は受け止めると担ぎスラム。
  ランサルセ。
  カバーするもカウント2。
  コーナーのカズに突進。
  カウンターの蹴りを受け止めラリアットを狙う。
  カズはガードするとセカンド・ロープからムーンサルトで飛びつきリバースDDT。
  両膝を突いた状態で頭突きをしあう。
  近藤がエルボー。
  カズがエルボー。
  近藤がエルボー。
  カズが起き上がりエルボー。
  近藤がエルボー。
  カズがエルボー。
  近藤がエルボー連打。
  ロープに振る。
  ハンドスプリングにいったカズを受け止めジャーマンを狙う。
  着地したカズにラリアットを狙う。
  カズは受け止めると回転してファイナル・カットを狙う。
  振り払われたのでロープに走る。
  近藤が打ち上げアバランシュ・スラム。
  カズがすぐに起き上がりスーパー・キック。
  近藤がラリアットへ。
  カズが避けバック・ドロップ。
  近藤がすぐ起き上がりラリアット。
  20分経過。
  近藤がラリアットへ。
  カズが巻きつけクルーシーフィックス。カウント2。
  近藤がラリアットへ。
  カズが避け腕と脚を取り丸め込む。カウント2。
  近藤がラリアットへ。
  カズが避けジャーマン。カウント2。
  ファイナル・カットを決めカバー。カウント2。
  コーナーにのぼる。
  フロッグ・スプラッシュ。
  カバーするもカウント2。
  ドラゴン・スープレックスを狙う。
  近藤がコーナーをつかむ。
  引き離されるも首をつかむ。
  前のコーナーに投げつけてぶつける。
  担いでパイル・ドライバー。
  カバーするもカウント2。
  カズを無理やり起こしてショート・レンジ・ラリアット。
  カバーするもカウント2。
  近藤がロープに走りラリアットを狙う。
  カズが受け止めると同時に体勢を変える。
  首を掴んで後ろに回りファイナル・カット。
  側頭部を蹴り。
  スーパー・キック。
  側頭部蹴り。
  カバーするもカウント2。
  担ぐ。
  WA4。
  カバーするもカウント2。
  コーナーにのせる。
  トップ・ロープで担ごうとする。
  近藤が殴りつけ雪崩式パワー・ボム。
  カバーするもカウント2。
  コーナーにのぼる。
  シューティングスター・プレス。
  カバーするもカウントは2。
  ロープに走りラリアット。
  カバーするもカウントは2。
  ロープに走る。
  カズがカウンターでエルボー。
  吼えて突進してきた近藤にスーパー・キック。
  ドラゴン・スープレックス。
  パワー・プラント。
  30分経過。
  スプリングボードで飛びつきハリケーン・ラナ。
  1,2,3!
  カズの防衛!


G武藤敬司25周年記念試合:武藤敬司、船木誠勝vs.鈴木みのる、蝶野正洋
  武藤対蝶野で試合開始。
  武藤がバックを取る。
  蝶野が腕を取る。
  武藤が前転から脚を取ってレッグ・ロック。
  蝶野がキー・ロックに返す。
  武藤がロープに脚をかける。
  武藤がバックを取りフルネルソン。
  蝶野がロープに逃げる。
  ナックル・ロック。
  蝶野がすぐにドロップ・トー・ホールドで倒しフェイス・ロック。
  武藤がロープに脚をかける。
  武藤が船木にタッチ。
  組む。
  押して離れる。
  船木がヘッド・ロック。
  蝶野が腹に張り手をいれロープに振る。
  蝶野がショルダー・タックル。
  仕切りなおし。
  蝶野がヘッド・ロック。
  船木がロープに走り突進するも蝶野がショルダー・タックルを決める。
  船木がヘッド・ロックを決めグラウンドに倒す。
  蝶野がグラウンド・ヘッド・シザース。
  船木はブリッジをすると回転して逃れる。
  仕切りなおし。
  蝶野は組むと顔を引っかく。
  スナップ・メア。
  ロープに走りシャイニング・ケンカ・キックへ。
  船木は避けるとロープに走りドロップ・キック。
  蝶野が場外に転落。
  リングに戻るとみのるにタッチ。
  みのるが不意を突いてけりかかる。
  もつれる。
  みのるが船木を押し倒しマウント・パンチを連発。
  アーム・バーを狙う。
  船木が逃れてマウントを取る。
  張り手を叩き込んでいく。
  そして踏みつける。
  みのるはすぐに起き上がり舌を出してみせる。
  船木が張り手。
  ニー。
  交代した武藤がスナップ・メアからフラッシング・エルボー。
  脚を取って回転。
  STFを決める。
  みのるがロープをつかむ。
  交代した船木は蝶野をコーナーに振るとストンピングを連打。
  足を喉に押し当て張り手を連打。
  みのるも打ち返す。
  タッチしてニーを叩き込む。
  武藤は船木を蹴りつけるとロープに走る。
  みのるがカウンターでキッチン・シンク。
  場外に落とし控えの船木に唾を吐く。
  蝶野が武藤を殴りつける。
  船木は場外に降りてリング下を探る。
  蝶野が武藤をリングに戻す。
  みのるがカバー。カウント2。
  フロント・ヘッド・ロック。
  自陣に連れて行きタッチ。
  蝶野が武藤をけりつけ倒す。
  エルボー・ドロップを決めカバー。カウント2。
  パイル・ドライバー。
  カバーするもカウント2。
  自陣に振りストンピングを決めていく。
  座り込ませると距離を取ってケンカ・キック。
  アピール。
  ロープに振りビッグ・ブーツへ。
  武藤は避けるとドロップ・キック。
  交代した船木が蹴りを叩き込む。
  ロープに振ると蹴り。
  ツームストン。
  ハーフ・ボストン・クラブ。
  みのるが入ってきて張り手。
  船木の技をとかせるには至らなかったが唾を吐きかけ帰っていく。
  ロープをまたいだ所で船木が殴り落とす。
  蝶野が船木にビッグ・ブーツ。
  交代したみのるがストンピング連打。
  スナップ・メア。
  背中に蹴り。
  カバー。
  カウント2で返されるなりアーム・バー。
  船木が抜け膝十時。
  耐えるみのるにチョップ。
  みのるがロープをつかむ。
  船木が脚をけりつけ武藤にタッチ。
  武藤が低空ドロップ・キック。
  もう1発。
  ドラゴン・スクリュー。
  4の字を決める。
  蝶野が入ってきて踏みつけカット。
  船木を殴り落とす。
  武藤がみのるに低空ドロップ・キック。
  もう1発。
  ドラゴン・スクリューへ。
  みのるが踏ん張りアーム・バー。
  船木が入ってきて踏みつけカット。
  みのるが起き上がりエルボー。
  船木も打ち返す。
  みのるがエルボー。
  船木がエルボーへ。
  みのるは避けるとスリーパー。
  武藤がみのるに低空ドロップ・キック。
  ドラゴン・スクリューを狙う。
  みのるが張り手を叩き込んで防ぎスリーパー。
  蝶野が船木にバタフライ・ロック。
  船木が起き上がり蝶野を投げる。
  みのるを押さえ武藤から離そうとする。
  蹴りつける。
  蝶野が船木の腹にパンチ。
  船木の蹴りを受け止めると崩してSTF。
  みのるが武藤に逆落とし。
  そのままスリーパーを決める。
  レフェリー・チェックが入る。
  武藤が腕を上げる。
  武藤が何とかロープをつかむ。
  みのるが武藤を押さえる。
  そこに蝶野がシャイニング・ケンカ・キック。
  みのるが武藤の胸に蹴りをいれカバー。カウント2。
  羽交い絞め。
  蝶野がダイビング・ショルダー・タックルにいくも避けられ誤爆。
  船木が蝶野にソバット。
  蝶野を落として自身も場外へ。
  椅子2脚持ってぶつける。
  みのるが武藤にエルボーを入れパイル・ドライバーを狙う。
  武藤が逃れシャイニング・ウィザード。
  船木が蝶野に椅子をぶつける。
  みのるが武藤に蹴りを放つ。
  武藤が受け止めドラゴン・スクリュー。
  シャイニング・ウィザード。
  後頭部にシャイニング・ウィザード。
  シャイニング・ウィザードへ。
  みのるがかわしてハーフ・ボストン・クラブを狙う。
  船木がドロップ・キック。
  ウィーる・キック。
  武藤がシャイニング・ウィザード。
  カバーするも蝶野がカット。
  船木が蝶野にドラゴン・スクリュー。
  武藤が蝶野にシャイニング・ウィザード。
  転落した蝶野に船木がトペ・スイシーダ。
  武藤がみのるにドラゴン・スクリュー。
  シャイニング・ウィザード。
  カバーするもカウント2。
  アピールするとバック・ブリーカー。
  ムーンサルトで1,2,3!
  武藤、船木の勝利!

試合結果

@真田聖也vs.HATE
A稔、歳三vs.NOSAWA論外、MAZADA
B曙、浜亮太、河野真幸vs.TARU、ジョー・ドーリング、ゾディアック
C長州力、越中詩郎vs.西村修、征矢学
D世界ジュニア・ヘビー級王座戦:カズ・ハヤシ(ch)vs.近藤修司
E小島聡、KAI、大和ヒロシvs.小橋建太、菊地毅、伊藤旭彦
F三冠王座戦:高山善廣(ch)vs.諏訪魔
G武藤敬司25周年記念試合:武藤敬司、船木誠勝vs.鈴木みのる、蝶野正洋