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全日本プロレス:Best of AJPW 2008の分析


名勝負 世界Jr王座戦:丸藤正道 (ch)vs.近藤修司(11/3/08)
好勝負 なし

@世界タッグ王座戦:太陽ケア、鈴木みのる(ch)vs.小島聡、天山広吉(10/11/08)
 ケアはみのるに活を入れられ奮起してタッグを組むストーリーでしたが、
 本当に動きが充実していて、このメリハリはケアならではですね。
 小島との熱い打ち合いも良かったですね。

 小島、天山の愚直さに対比して
 みのるの曲者感も際立ちました。

 アクション自体は普通ですが、
 ヘビー級の重厚感があり、
 それがじわりじわりと積み重なっていきました。

 普通にないくらいタッグ・シーンもふんだんに織り込んでいましたね。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:11/?/20)

A世界Jr王座戦:丸藤正道 (ch)vs.近藤修司(11/3/08)
 (正確にはNoahの放送で見ました)
  異妙の攻防で観 客の心を掴むと
 首攻め、首攻め、脚攻めと
 ゆったりとしたテンポの一極攻めで試合を構築し
 重厚な大技の打ち合いへと持って行きます。
 前半攻防の基点に必ずロープ・ワークが関わるように
 動作種への深い理解を伴った構築で
 四天王プロレス並みの激しさに達したのにも
 何ら嫌味な物はなく自然な流れに見えます。
 スーパー・キックとラリアットの頻度の高さも問題ではありません。
 美しい試合でぎりぎりベスト・マッチに値するクオリティです。
 しかしまだ論ずべき問題が1つ残っているのであります。
 それはこれが年間最高試合に選ばれたという事実。
 形骸化しているプロレス大賞とはいえ見過ごすには足りません。
 さて、では何が問題かと言いますとその無目的性にあるのです。
 丸藤のヒール・ムーブで顕著ですけれども
 観客に受ければやるけど受けなければそれでも良いや、というスタンスなんですね。
 良く言う観客に媚を売っている訳ではないけれど
 彼ら自身の譲れない部分、芯というか表現欲のパトスが感じられないのです。
 それ故、世界はリングの中だけで完結していて
 見る側が感じ、美化する余地がありません。
 これをどうして年間最高試合と呼べましょうか。
 わたくしここで大いに疑問を呈する次第であります。

注目試合の詳細

@世界Jr王座戦:丸藤正道(ch)vs.近藤修司(11/3/08)
  軽くグラウンドを仕掛ける。
  近藤がロープに押し込む。
  離れ際にチョップの構え。
  丸藤もガードの構え。
  今度は丸藤が離れ際にトラース・キックを放つ。
  今度が避けクローズラインを放つも避けられる。
  腕の取り合い。
  丸藤がグラウンドに押し込みヘッド・ロック。
  近藤は起き上がるとロープに振る。
  丸藤がショルダー・タックルを決めるも近藤は倒れない。
  ドロップ・キックでも同じ。
  丸藤は近藤をロープに振る。
  近藤が振り返し打ち上げる。
  丸藤は空中で蹴りを入れる。
  場外ダイブを狙うかロープに走る。
  近藤がリングに入りロープに走る。
  丸藤が同ロープに走りアックス・ボンバー。
  近藤は場外に転がり出て間を置く。
  丸藤はエプロンに上ってきた近藤にサンセット・フリップ・パワー・ボムを狙う。
  近藤は耐え切ると丸藤をエプロンに持ち上げる。
  丸藤が払いスーパー・キック。
  近藤は耐えて丸藤をリフト・アップすると柵に投げつける。
  リングに戻る。
  丸藤も何とかリングに転がり入る。
  近藤は首に狙いをつけて攻めていく。
  コーナーに振り突進。
  カウンターの蹴りを受け止めるとクローズライン。
  10分経過。
  丸藤をコーナーに乗せ投げようとする。
  丸藤がトルネード・ブレーン・バスターに切り返す。
  頭部への低空ドロップ・キックでカバー。カウント2。
  場外に落とすと柵にぶつける。
  柵の扉を近藤の頭にぶつける。
  リングに戻る。
  近藤はカウント9でリングに戻る。
  丸藤は近藤の頭をロープにのせ踏みつける。
  ロープに走り頭部を踏みつける。
  カバーするもカウント2。
  首4の字を決めるとマットに叩きつける。
  近藤がロープに脚をかけ場外に出る。
  丸藤もリングに降りると柵に振ろうとする。
  近藤が振り返し柵にぶつける。
  リングに戻ろうとエプロンへ。
  丸藤が場外から低空ドロップ・キック。
  近藤の脚を柵に引っかけドロップ・キック。
  近藤が何とかリングに戻る。
  丸藤が脚攻め。
  脚を蹴りつけていく。
  近藤は起き上がるとエルボー。
  丸藤は脚を蹴りつけるとロープに振ろうとする。
  近藤が振り返す。
  丸藤はロープを掴んでタイミングを外すと脚を蹴り飛ばす。
  4の字に捕らえる。
  近藤が反転しても元に戻す。
  近藤がロープを掴む。
  丸藤はコーナーのロープに近藤の脚をかける。
  レフェリーの隙をついて股間へのソバット。
  ランニング・バック・エルボー。
  コーナーに振る。
  近藤は足を引きずりながらコーナーに激突する。
  丸藤が突進。
  近藤はカウンターで蹴りを入れるとスピアー。
  近藤は何とか起き上がるとドラゴン・スクリュー。
  シャイニング・ウィザードを決めカバー。カウントは2。
  ロープに振ろうとする。
  丸藤が振り返す。
  ロープを掴んで止まった近藤に突進。
  ショルダー・スルーを食らうもエプロンに着地しロープ越しにエルボー。
  近藤が耐えラリアットを叩き込む。
  20分経過。
  丸藤は場外でダウンしている。
  丸藤がカウント8でエプロンに上がる。
  近藤がリング内へのブレーン・バスターを狙う。
  丸藤はしりもちをつきながらも逃れるとロープに走る。
  クローズラインへ。
  近藤は受け止めると担ぎ上げデス・バレー・ドライバー。
  カバーするもカウントは2。
  スピアーへ。
  丸藤は飛び越えるとコーナーに走りセカンド・ロープから飛ぶ。
  近藤がキャッチしベア・ハグ。
  丸藤は耳を叩きつけ逃れると後頭部を蹴る。
  頭を脚でハサミコーナーにぶつける。
  頭部にニー・ストライクを決めパワー・ボムを狙う。
  近藤がリバース・スープレックスに返す。
  パワー・ボムを狙う。
  丸藤は着地すると頭部を張り頭部を踏み下ろす。
  スーパー・キックからカバー。カウント2。
  不知火を決めカバー。カウントは2。
  挑発するように近藤の頭部を蹴りつけていく。
  近藤が起き上がる。
  丸藤がロープに走りビッグ・ブーツ。
  近藤が耐えロープに走る。
  丸藤が同ロープ走りから後頭部へのアックス・ボンバーを狙う。
  近藤は避けるとジャーマンへ。
  丸藤は避けるとスーパー・キックへ。
  近藤は避けるとバック・ドロップ。
  続けてラリアットへ。
  丸藤は避けるとバック・ドロップ。
  近藤は起き上がると丸藤にバック・ドロップ。
  丸藤はふらつきながらも近藤にバック・ドロップ。
  続けてトラース・キック。
  近藤がラリアットを決める。
  両者ダウン。
  25分経過。
  丸藤がエルボー。
  近藤もエルボー。
  エルボーの打ち合い。
  丸藤が張り手からロープに走る。
  近藤は打ち上げるとキャッチしてパワー・スラム。カウント2。
  スプラッシュ・マウンテンもカウント2。
  パワー・ボムを狙う。
  丸藤は逃れると不知火へ。
  近藤は防いでコーナーにのせるとドラゴン・スリーパーの体勢。
  耐えられたので狙いを変え雪崩式ネック・ブリーカー。
  背中に担ぎ上げると前へのドライバーでカバー。カウント2。
  丸藤を起こすとラリアットへ。
  丸藤は避けるとバックを取る。
  コブラ・クラッチの体勢に持っていくとグラウンドに持って行く。
  30分経過。
  近藤を起こすとダブル・アーム&レッグ・ロック・バック・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  頭部へのスプリングボード式ドロップ・キックを決める。
  コーナーにのせると雪崩式不知火を狙う。
  抵抗する近藤にヘッド・バッドを決めると雪崩式不知火。
  カバーするもカウント2。
  起こそうとする。
  近藤が不意をつきラリアットを放つ。
  丸藤は避けると不知火へ。
  近藤はキャッチするとバックパック・スタナー。
  両者ダウン。
  丸藤がバックを取る。
  近藤はロープを掴んで耐える。
  引き離されるも丸藤の頭を掴むと前に引っこ抜きコーナーにぶつける。
  ラリアットへ。
  丸藤がラリアットであわせる。
  近藤がもう1発狙う。
  丸藤がカウンターで腕を蹴りつける。
  近藤が耐えラリアット。
  ロープに走りラリアット。
  カバーするもカウントは2。
  コーナーに乗せると雪崩式スプラッシュ・マウンテンを狙う。
  丸藤は着地するとトラース・キック。
  35分経過。
  不知火・改を決める。
  カバーするもカウントは2。
  ならばとポール・シフトへ。
  近藤は防ぐとラリアット。
  近藤は丸藤を起こすと拳を握り吼える。
  丸藤が不意をつき丸め込みへ持って行こうとする。
  近藤が逆にその動きを利用し丸め込み。カウント2。
  近藤がラリアットへ。
  丸藤は受け流すと同時に前方回転の変形不知火。
  カバーするもカウントは2。
  スーパー・キックでコーナーに吹き飛ばす。
  スーパー・キック。
  近藤が崩れ落ちる。
  3発目のスーパー・キック。
  カバーするもカウントは2。
  スーパー・キックからポール・シフトで1,2,3!
  丸藤の防衛!
  試合後Jr勢がリングを取り囲む。
  丸藤はNOSAWAを指名する。

試合結果

@世界タッグ王座戦:太陽ケア、鈴木みのる(ch)vs.小島聡、天山広吉(10/11/08)
A世界Jr王座戦:丸藤正道(ch)vs.近藤修司(11/3/08)