TOP日本のプロレス全日本プロレス 2000年代の大会 →全日本プロレス:#149(8/11/07) & #150(8/18/07)

全日本プロレス:#149(8/11/07) & #150(8/18/07) の分析


名勝負 なし
好勝負 三冠王座戦:鈴木みのる(ch)vs.武藤敬司

1枚1時間55分です。
SlamBamJam製。

7/1/07の大会より

ダイジェストだったので扱いませんが
ロス・メキシカン・アミーゴスとMAZADA軍の試合が面白そうでしたね。
本場ルチャのスポットを上手く全日の運びに取り込んでいました。

@三冠王座戦:鈴木みのる(ch)vs.武藤敬司
 武藤は脚攻め+シャイニング・ウィザード系のみ、というと
 究極まで間を研ぎ澄ました内容、川田戦などを思い浮かべるかもしれませんが
 この試合はちょっと違う。
 間の追求よりもクラシカルなレスリングをベースに
 疲れも含めたダメージ、体力というものを見つめなおして世界観を再構築した内容になっています。
 武藤が耐えるも結局タップするフィニッシュやみのるの腕攻めから脚攻めへの転換に代表されていますね。
 その世界に持っていくのにそれぞれ柵やエプロン、ロープといった
 装置を利用して引き込んだのも素晴らしい。
 只個人的にはコンセプトに面白みが追いついていないように感じましたね。
 武藤はもう少し表現豊かな脚攻めの技を考えても良いと思います。
 ドロップ・キックと4の字だけの一本調子でやるなら
 やはり上質なだけの間では足りず追求しないといけないでしょう。
 みのるも真面目に取り組みすぎたかな、と。
 普段世界を壊して魅力にしているレスラーですしね。
 全日07年の最高位にランクされる試合で文句なしに好勝負です。

7/15/07の大会より
Aミゲル・ハヤシJr vs.櫛田雄二郎
 ベテランのミゲルが腕攻めを含めて
 新人の櫛田の素養を試した試合内容。
 デビューして1年たっていない事を考えると櫛田は良い動きしていましたね。
 平均より少し上。

Bペペみちのく、エル・イホ・デ・アラヤーダ・セグンドvs.MAZADA、TANAKA
 YAMADAに続き課長TANAKAが登場。
 場外でダウンした相手へのトペコンというサントにのみ許された技を普通に見せたと思ったら
 ひどすぎるスタナーを披露・・・。
 空気も試合も読めなかったですね。
 パンテルのマスクを被っていたアラヤーダは
 ブラゾのような動きを見せるのかと思いきやルチャの要素を見せれず使えない。
 ひどい試合です。

C三冠王座戦:鈴木みのる(ch)vs.土方隆司
 7分ぐらいで土方は遊ばれていたという感じですが
 みのるの型にはまらない表現が際立っており
 レスリング・テクニックも良質です。
 まあまあ良い試合。

総評
 当時ブレイクしたみのるの面白さが分かる2試合が収録されています。
 (執筆日:4/11/09)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

@三冠王座戦:鈴木みのる(ch)vs.武藤敬司
  みのるが蹴りを放つ。
  受け止められるも逃れる。
  武藤が脚をかけて倒そうとする。
  すぐに諦めフロント・ヘッド・ロック。
  後ろに回る。
  みのるがレッグ・ロック。
  腕を取りにいく。
  武藤が逃れる。
  組むと武藤がロープに押し込む。
  クリーンに離れる。
  武藤が脚を取って倒し覆いかぶさる。
  その状態から腕を取りにいく。
  みのるは回転して逃れると腕を取ろうとする。
  武藤がロックして耐える。
  体勢を変えみのるが腕を取る。
  起き上がられるも腕を巻き込んで倒す。
  アーム・バーを狙う。
  武藤はロックして体勢を変えるとレッグ・ロック。
  みのるは余裕を見せる。
  みのるは体を起こして逃れると顔に手をやる。
  武藤が体勢を戻す。
  みのるは体を起こして逃れるとアーム・バー。
  武藤はロープに脚をかけて逃れると場外に出る。
  みのるはエプロンに出ると場外の武藤をけりつける。
  降りると武藤の腕を柵に絡めて締め上げる。
  レフェリーにカウントされると離してリングに戻る。
  リングの中央で横になる。
  エプロンに上がってきた武藤の腕を取るとロープを使ってのアーム・バー。
  離すとビッグ・ブーツへ。
  武藤はよけるとロープへのドラゴン・スクリュー。
  エプロンへのドラゴン・スクリュー。
  実況席にのると場外でダウンしているみのるの脚にドロップ・キック。
  柵に振ろうとする。
  みのるは振り返してぶつけるとビッグ・ブーツへ。
  武藤は受け止めると柵へのドラゴン・スクリュー。
  リングに戻る。
  リングに転がりはいってきたみのるの脚にドロップ・キック。
  もう1発。
  セカンド・ロープから跳び3発目。
  みのるは笑っている。
  武藤はドラゴン・スクリューを決めると4の字に捕らえる。
  みのるが何とかロープを掴む。
  武藤が脚にドロップ・キック。
  もう1発。
  ドラゴン・スクリューを狙う。
  みのるは踏みとどまると顔に張り手を叩き込んでアーム・バー。
  武藤は起き上がって逃れると4の字に捕らえる。
  みのるが何とかロープを掴む。
  脚にドロップ・キック。
  コーナー上へ。
  みのるは武藤の体勢を崩すとそこで卍固め。
  離すと腕に蹴り。
  蹴り。
  腕に張り手。
  パイル・ドライバーを決める。
  卍固めに捕らえる。
  もう1度決めなおす。
  崩されたのでスリーパーを決める。
  武藤はスナップ・メアに返すと脚にドロップ・キック。
  武藤が仕掛けようとする。
  みのるがスリーパーに捕らえる。
  武藤はコーナーに叩きつけて逃れるとニー・ストライク。
  みのるがビッグ・ブーツへ。
  武藤は払うとスリーパー。
  みのるが体勢を入れ替える。
  武藤がスナップ・メアに返そうとするもみのるは流れに沿って捕らえ続ける。
  武藤が腕を巻き込んで逃れる。
  みのるがニー・ストライクへ。
  武藤は受け止めるとドラゴン・スクリュー。
  武藤がもう1発狙う。
  みのるは顔に張り手を打って逃れるとスリーパー。
  武藤がスナップ・メアに返そうとするもみのるは動きをあわせて完全に極める。
  離してカバー。カウントは2。
  武藤が顔に張り手。
  みのるが顔に張り手を連発。
  武藤も張り手を返そうとする。
  みのるはよけるとスリーパー。
  逆落としで倒す。
  ボディ・シザースで動きを封じる。
  それでも武藤はロープに脚をかける。
  みのるがロープに走る。
  武藤がカウンターでハイ・ニー。
  シャイニング・ウィザード。
  後頭部へのシャイニング・ウィザード。
  シャイニング・ウィザードを決めカバー。カウントは2。
  バック・ブリーカーを決めるとムーンサルト。
  カバーするもカウントは2。
  シャイニング・ウィザード。
  カバーするもカウントは2。
  バック・ブリーカーを狙う。
  みのるが脚を取って倒しヒール・ホールドを決める。
  武藤がロープを掴む。
  みのるは脚を蹴りつけるとドラゴン・スクリュー。
  笑い飛ばす。
  脚を取る。
  武藤がハイ・ニーで逃れる。
  シャイニング・ウィザードへ。
  みのるは受け止めると中央に持って行きヒール・ホールド。
  みのるを蹴りつけるもみのるは離さない。
  中央に戻して決め直す。
  武藤の両肩がマットにつく。カウントは2。
  武藤は耐えていたが終にタップ!
  みのるの防衛!

試合結果

@三冠王座戦:鈴木みのる(ch)vs.武藤敬司
Aミゲル・ハヤシJr vs.櫛田雄二郎
Bペペみちのく、エル・イホ・デ・アラヤーダ・セグンドvs.MAZADA、TANAKA
C三冠王座戦:鈴木みのる(ch)vs.土方隆司