全日本プロレス:8/27/06の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
2枚組み4時間10分です。
SlamBamJam製。
1年8ヶ月ぶりの両国大会です。
RODが現れTAKAのマイクで盛り上げます。
そこにTARUが現れ全日を盛り上げるのはVDの方だ、といって去っていく。
@AHIIvs.ヴゥードゥー・マスク
これがデビュー戦のAHII。
身体能力の高さを見せ付ける試合でした。
しかし体格差を見せる構築はなくムーブの披露だけ。
試合前のダンスがそれなりに楽しめましたのでひどいとは言いません。
悪い試合。
どちらもすぐに消えそうなキャラですねぇ。
AAKIRA、渕正信、土方隆司vs.荒谷望誉、平井伸和、菊タロー
荒谷いじりが加わって冴え渡る菊タロー劇場。
渕のベテランらしい味のある間の取り方も良い感じです。
全体としてはもう少し完成度を上げてほしい所ですが
第2試合としては打ってつけの内容でした。
平均レベル。
BRO'Zvs.雷神明
RO'Zの体格に対してのセールが出来ない雷神明。
RO'Zのキャリーにかかってましたが普通のスカッシュ・マッチでしたね。
ひどい試合。
試合後TARUが現れRO'ZをVDにスカウトします。
RO'Zは返事をせず今後の動向に注目という所。
Cディーロ・ブラウン、ブキャナン、TAKAみちのくvs.MAZADA、NOSAWA論外、鈴木みのる
変哲のないタッグでしたが
みのるが外しによって客を乗せていたのと
ディーロがWWE時とは違って伸び伸びと試合を行っていたのが印象的でしたね。
悪くない試合。
D世界ジュニア・ヘビー級王座戦:近藤修司(ch)vs.カズ・ハヤシ
序盤に持ってきたリングを広く使った攻防も、
その後の近藤の脚攻めも見映え良くありながら間を必ず意識しています。
終盤は両者必殺技のバリエーションを出すほどの打ち合いに発展し見応えがあります。
まさに優等生のような試合内容。
ただ伝える力に欠けます。
会場で見ててもそうだったし(ちなみにこの大会がプロレス初観戦でした)致命的なレベルですね。
良く言う過激化先行ってやつ。
序盤にはカバーを使ってそこに意味をつけたかったし
エプロンから場外へのスラムというハイ・スポットにしても
その使い方、カウント5で戻るのにはなぜそんな過激な技が?という疑問を沸かせる。
面白い切り返しはあるのですが
その中にどちらか先に起き上がったかを見ないと
決めた方が分からないという攻防も幾つかありましたね。
脚攻めを終盤まで引きずるという手もあったと思うんだけど
2人のスタイルを考えると出来ないんだろうなぁ。
でも挑戦してほしかったですね。
クオリティは高いんだけど上記の欠点があるので好勝負とは言いたくないですね。
よって好勝負に少し届かず。
Eグレート・ムタvs.TAJIRI
ムタは古代文明の要素を取り入れたという衣装をまとって登場。
正直ムタの世界観と合わず、いまいちだったかなと思います。
それはともかくとして試合ですが雰囲気美人です。
只雰囲気だけと言っても噛み合わないことによって
奇妙な怪奇生物2人による対決はファンタジーとして素晴らしい領域に達しています。
もう少し短めにしてしても良かったと思いますが面白かったですよ。
まあまあ良い試合。
F三冠王座戦:太陽ケア(ch)vs.川田利明
1年ぶりに全日に戻ってきた川田が王道を見せ、
三冠を背負うなら俺を超えていけ、と言い放つ。
それを試合の中で表現して見せたのは流石川田というべきでしょう。
只ケアが余り面白くない。
グラウンドもそうだけど脚攻めを決定打として使うレベルに昇華できていないのが痛い。
それだからポイントを踏まえて打撃を入るバランスの良い川田の攻めに頼り
危険な投げ技と気合の打ち合いで盛り上げざるを得ない。
試合としては成立しているがストーリーがストーリーだけに
もう少し王者としての働きを見せないといけなかったよね。
平均的な良試合。
メイン前に馳と親交のあるダンス・サークルがダンスを披露。
でもプロレスのリングでアメフトで見せるようなダンスをされてもなぁ、と余り受けず。
G馳引退試合:馳浩、小島聡、中嶋勝彦vs.TARU、諏訪魔、YASSHI
VDが客に水をかけYASSHIは森総理にまで噛みつくマイク・アピールを見せる。
そして欠場と思われていた健介がセコンドとして参戦し雰囲気は試合前に出来上がりました。
試合が始まれば場外乱闘で森総理の傍まで暴れにいきます。
リングに戻るとヒールが支配して孤立させる展開。
ここでもYASSHIのヒール・プレイはずば抜けています。
後は馳の持ち技ジャイアント・スイングの利用やスカウトした諏訪魔との攻防、
レフェリー気絶後の健介乱入などポイントを押さえたスポットが出てきます。
引退試合は主に@シングルで(ライバルと)全力で激突する、
A6人タッグで複数人が協力してお祭り騒ぎ、の2通りあると思いますが
今回はAの最高峰と言える内容でした。
只基本的にお祭りなんで30分もの長時間やらなくてもとは思いますけれどね。
好勝負に少し届かず。
試合後引退セレモニーが行われます。
感動的なシーンながら途中で映像は終わっています。
総評
マイク・アピールで大会のリズムを作り
その中でD、Gが素晴らしい物を見せる。
武藤全日のパッケージ興行のお手本のような内容です。
DVD Rating:★★★☆☆
注目試合の詳細
D世界ジュニア・ヘビー級王座戦:近藤修司(ch)vs.カズ・ハヤシ近藤はロープに押し込むもクリーンに離れる。
リスト・ロック。
カズが回転から取り返す。
近藤に取り返されるもすぐに蹴り飛ばす。
仕切りなおし。
両手を組むと近藤が押し倒す。
上にのろうとする。
カズは腹に足を当て跳び上がるとハリケーン・ラナ。
ロープに走るとヒップ・トスをアーム・ドラッグに切り返す。
クローズラインをよけるとロープに走る。
打ち上げられるも捻ってヘッド・シザースを決める。
落ちた所をトペ・コンヒーロで追撃する。
リングに戻すとドロップ・トー・ホールドでロープにもたれさせる。
ラ・ケプラーダを決める。
チン・ロック。
クロス・フェイスに移行する。
近藤がロープをつかむ。
コーナーに走って浴びせ蹴り。
トルネードDDTへ。
押し飛ばされるもビッグ・ブーツへ。
近藤はよけるとロープに引っかかったカズの脚を蹴りつける。
そしてその脚を鉄柱にもぶつける。
ロープに脚を巻きつける。
脚をマットに叩きつける。
コーナーでロープに脚を巻きつける。
コーナーに振り突進。
カズは蹴りを入れるとコーナーから飛びヘッド・シザースを狙う。
近藤はキャッチするとそのままボストン・クラブに持っていく。
カズがロープをつかむ。
馬鹿にするようにカズの脚をけりつける。
胸への張り手の打ち合いになる。
近藤は脚を蹴り付けるとロープに振ろうとする。
振り返されかけるも低空ドロップ・キック。
カバーするもカウント1。
ロープに振る。
カズがハンドスプリング・キックを決める。
近藤をロープに振るとスパイン・バスター。
ライオン・サルトを決めるも脚が痛む。
スナップ・メアを決めるとヒーロを狙う。
近藤がよけて場外に転がり出る。
カズはロープ越しに蹴り飛ばすとロープ越しに飛んでヘッド・シザース。
エプロンに上り近藤を上げる。
ジャーマンを狙う。
近藤はロープを掴んで耐えると前に投げ落とそうとする。
カズも耐え蹴りつける。
突進。
近藤は蹴りを入れるとスピアーへ。
カズは食らったかに思えたがDDTに切り返している。
エプロンで突進。
近藤は肩に担ぎ上げると場外へのスラム。
両者ダウン。
カウント5で両者リングに戻る。
近藤がブレーン・バスターを狙う。
耐えるカズにエルボーを入れる。
ブレーン・バスターへ。
カズは後ろに着地するとジャーマンを狙う。
近藤は耐えると前に投げ落とす。
カバーするもカウントは2。
脚を踏み鳴らすとスピアー。
カバーするもカウントは2。
テキサス・クローバー・リーフに捕らえる。
ロープをつかまれるも引き離して脚を絡みつかせる。
カズがロープを掴む。
中央に持っていく。
カズは蹴り付けて起き上がると肩車される状態へ。
反転してハリケーン・ラナ。カウントは2。
エルボー。
近藤も打ち返して打ち合いに。
カズが連続でうちロープに走る。
近藤は打ち上げるとキャッチしてスラム。
カズが気合で起き上がってスーパー・キック。
両者ダウン。
カズが近藤を担ぎ上げようとする。
近藤は殴りつけて防ぐとパワー・ボムを狙う。
カズは腰を落として防ぐと担ぎ上げようとする。
近藤は殴りつけて防ぐとパワー・ボムへ。
カズがサンセット・フリップに切り返す。カウント2。
担ぎ上げるとWA4。
カバーするもカウントは2。
ダイビング・ボディ・プレスへ。
近藤が両膝を立てて迎撃する。
キングコング・ラリアットへ。
カズは受け流すとアサイDDTに持っていく。
ファイナル・カットにつなげカバーするもカウント3ならず。
もう1発狙う。
近藤は反転させるとフェイス・バスターに切り返す。
両者ダウン。
キングコング・ラリアットへ。
カズがカウンターでエルボー。
近藤が耐えロープに走る。
カズがカウンターでスーパー・キック。
近藤は耐えるとロープに走りキングコング・ラリアット。
カバーするもカウントは2。
コーナーからのキングコング・ラリアットへ。
よけられるも返し刀でラリアット。
ロープに走りキングコング・ラリアットを狙う。
カズはよけるとドラゴン・スープレックス。カウントは2。
変形のWA4を決めカバーするもカウントは2。
近藤をコーナーにのせると雪崩式技を狙う。
近藤が抵抗。
カズは落ちてしまうもスーパー・キックを叩き込むとコーナーに戻り雪崩式WA4を狙う。
近藤が空中でドライバーに切り返す。
カバーするもカウントは2。
ムーンサルトを決めるもカウントは2。
ロープに走りキングコング・ラリアットへ。
ガードされるももう1度ロープに走りキングコング・ラリアット。
カバーし1,2,3!
近藤の防衛!
試合結果
@AHIIvs.ヴゥードゥー・マスクAAKIRA、渕正信、土方隆司vs.荒谷望誉、平井伸和、菊タロー
BRO'Zvs.雷神明
Cディーロ・ブラウン、ブキャナン、TAKAみちのくvs.MAZADA、 NOSAWA論外、鈴木みのる
D世界ジュニア・ヘビー級王座戦:近藤修司 (ch)vs.カズ・ハヤシ
Dグレート・ムタvs.TAJIRI
E三冠王座戦:太陽ケア(ch)vs.川田利明
G馳引退試合:馳浩、小島聡、中嶋勝彦vs.TARU、諏訪魔、YASSHI