TOP女子プロレスWSU →WSU:Best of 2011

WSU:Best of 2011の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

(製品版ではありません。個人的にまとめたものになります。)

@WSU王座戦:メルセデス・マルチネス(ch)vs.セリーナ・ディーブ(4th Anniversary 3/5/11)
 前回の襲撃で髪を切られたメルセデスがゴングが鳴るなり感情的に襲い掛かっていきます。
 セリーナも反撃すると髪を意識させ遺恨をアピールします。
 その後もメルセデスが逆さ吊りにして顔にスライディング・キックを打ったりと
 遺恨のリアリティーが素晴らしい。
 それゆえにゆったりと試合を展開させロング・マッチにする事が出来ています。
 セリーナもロープに振ると同時に同ロープに走り後頭部にクローズラインという
 ユニークなムーブから反撃して試合を支配しました。
 ただゆったりした展開だからそれまで目立ちませんでしたが
 ベースの融合が上手くいっていないですね。
 素晴らしいヒートを作り上げたのに
 それが終盤にレスラーとレスラーの攻防に発展する事なく
 最後セリーナが再びハサミを持ち出してきたりと
 単なるベビーフェイスとヒールのそれに尻すぼみで落ち着いてしまったのは残念です。
 まあまあ良い試合。
 (執筆日:12/15/11)

Aアリシアvs.ジェシカ・ハヴォック(Uncensored Rumble IV 6/25/11)
 両者体重があるので試合が重く見える。
 日本の一部の女子プロと同じ理屈ですね。
 椅子をのせてのヒップ・アタックなど
 アリシアvs.ベイレス戦を豊富とさせる乱闘で盛り上げました。
 後半は若干テンポが落ちましたね。
 またジェシカがアリシアの母親を挑発、
 チェーンでアリシアの首を絞めると母親がタオルを投げるというエンディングは
 WSUを継続的に追っているファンでないと少々受け入れがたい。
 まあまあ良い試合。
 (執筆日:1/15/11)

Bラスト・ウーマン・スタンディング:アリシアvs.ジェシカ・ハヴォック(ALICIA/HAVOK III 8/6/11)
 凶器を常用する乱戦。
 竹刀から始まり椅子に棒。
 ひな壇での攻防もあります。
 抗争として盛り上がっているのでしょう。
 テンションは全体を通して高く、
 その抗争に入り込んでいるからこそ
 乱戦として適切なペースとなっています。
 しかし2人共レスラーとは言いがたい選手です。
 ブロンコ・バスターに見えるフェイス・ウォッシュなど
 ちゃんとした動きが出来ないからこそ次第に見ていて厳しくなってきます。
 そしてそれを決定付けたのがフィニッシュ。
 レフェリー気絶からアリシア軍が乱入しリングを制圧。
 ブリトニー・サベージがメルセデス・マルチネスと共に追い払い、次回ウォー・ゲームスで決着だと宣言。
 という事でラスト・ウーマン・スタンディングなのにノー・コンテストで決着つかず。
 これは最悪の終わり方です。
 平均レベル。
 (執筆日:12/15/11)

CWSU王座戦:メルセデス・マルチネス(ch)vs.レクサス(Martinez vs. Lexxus 8/6/11)
 5月のバトル・ロイヤルに勝利し、挑戦権を獲得した
 タッグ王者の一人レクサスが王座に挑戦というストーリー。
 とはいってもシンデレラ・ストーリーではなく
 卑怯な手ばかり使うレクサスなんて絶対王者メルセデスの敵ではないだろう、というのが試合前の位置づけ。

 試合序盤はそのストーリーにのります。
 レクサスはすぐに逃げるくせに一丁前に挑発し、
 メルセデスは余裕で対処しベテランが新人を教育するように接する。
 時間を稼ぐためにレクサスがグラウンド・ヘッド・ロックを何回も見せていましたが、
 敢えて効果的に見せていないのが状況とフィットしていて良いですね。
 レクサスは特に優れたテクニック、印象的な容姿を持っている訳ではありませんが
 目の前の自分のやれる事に全力を尽くせる選手で、
 基本に忠実に試合を運んでいる所を見ると応援したくなるような選手です。
 と思ったらチョーク系を繰り返してヒールをアピールして来ます。
 試合を通してレクサスの捉え方が揺さぶられるのが面白いですね。
 レクサスがトップ・ヒールではないからこそできる事です。

 場外戦、チョーク系はやや時間稼ぎの印象を持ちましたが、
 試合進行は適切でやや長めの試合になりそうだ、という印象しかありません。
 実際25分経過時にメルセデスがスーパープレックスを決めた際には、
 両者ダウンとなりカウント7で起きるという疲労度となっています。
 試合はその後メルセデスの苛めモード、レクサスのチョーク系といった展開を繰り返す内容。
 70年代のような古めかしい構成ですね。
 しかし同じ事を只繰り返しているだけかというとそうではありません。
 メルセデスは逆転すると後半の事も考えて体力を回復する様をアピールしているし、
 絶対王者として見事な立ち振る舞いを見せています。
 また流石にそろそろ決めにいかないと、と見てて思う程長引いても
 そう思った瞬間確実に動いてくるのも素晴らしいですね。
 要所で髪を縛りなおす事でこれから展開する事を暗に相手に伝え長期戦をやってのけました。

 只50分超えするとレクサスの動きが疲労度以上に落ちていきます。
 また同じ展開を緩急で魅せるにも限度があるので
 もはや試合時間が長くなり積み重ねられる事でクオリティが加算される事はなくなっている。
 ですから試合内容よりも試合を続ける意思に感心させる方向性に変わってきてしまう。
 それでも60分時間切れで終えていれば鼻につかなかったか。
 しかし結果はというとサドンデスに突入し、
 アイアン・ウーマン戦の70分を超える73分での決着。
 最後は完全に新記録を作る事だけが目的化していましたね。
 いくら未来がある若手とはいえWSU伝説の抗争オルシニvs.メルセデスの記録を
 こんな形で破らせべきではない、と思わせてしまっては狙いとしては大成功と言えない。
 クオリティの観点から言えば45分ぐらいがベスト、
 それにレクサスのプッシュ、歴史に残る事実作りの観点も踏まえると60分時間切れが一番バランスの良い選択だったかと。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:12/15/11)

注目試合の詳細

CWSU王座戦:メルセデス・マルチネス(ch)vs.レクサス(Martinez vs. Lexxus 8/6/11)
 コーナーに押し込まれたレクサスは悲鳴を上げる。
 レクサスが腕を取る。
 メルセデスが脚を取って倒すとレクサスがすぐロープに逃げる。
 レクサスが腕を取る。
 メルセデスが平手打ちで外させる。
 レクサスは腕を取ると腹を叩いて離れる。
 レクサスがバックを取る。
 メルセデスが取り返しテイク・ダウン。
 レクサスがコーナーに押し込みエルボー。
 ヘッド・ロック。
 ロープに振られかけるも髪を掴んで防ぐ。
 持ち上げられるも首投げでグラウンドに倒す。
 グラウンド・ヘッド・シザースに返されるもグラウンド・ヘッド・ロック。
 起き上がられるもグラウンドに倒す。
 メルセデスがグラウンド・ヘッド・シザース。
 すり抜けようとしたレクサスに平手打ち。
 レクサスは場外で間を置く。
 リングに戻ってくるとコーナーに押し込み張り手。
 暴言を吐き顔を押しやる。
 メルセデスがコーナーに押し込み張り手にチョップ。
 喉に足を押し当てる
 チョップ。
 チン・ロック。
 グラウンドに転がし変形バタフライ・ロック+ボディ・シザース。
 10分経過。
 カバー。
 カウント1で返したレクサスに蹴り。
 平手打ち。
 拳を打ち付けていく。
 レクサスが打ち返していく。
 ランニング・エルボー。
 アッパーカートで倒す。カウント2。
 フロント・ヘッド・ロック。
 メルセデスが脚を取って倒し脚にエルボー・ドロップを落としていく。
 レッグ・ロック。
 レクサスが髪を掴んで外させる。
 フロント・ヘッド・ロック。
 メルセデスはコーナーに押し込むとショルダー・ブロックを連打。
 スナップ・スープレックス。カウント2。
 滞空式ブレーン・バスター。カウント2。
 コーナーに振り突進。
 レクサスはカウンターでドロップ・トー・ホールドを決めターン・バックルにぶつける。
 場外に出るとそこからジャンピング・キック。
 リングに戻りカバー。カウント2。
 フロント・ヘッド・ロック。
 メルセデスが張り手を打ち込んでいく。
 アッパーカート。
 コーナーに振りビッグ・ブーツ。
 カバーするもレクサスがロープを掴む。
 フィッシャーマンズ・バスターを狙う。
 レクサスが丸め込む。
 カウント2で返されるも延髄切り。
 マットに叩き付けカバー。カウント2。
 チョーク。
 喉を踏みつけカバー。カウント2。
 ロープに喉を押し付ける。
 ロープに絡め髪を引っ張りそり上げる。
 ジョー・ブリーカー。
 ドロップ・キックで落とす。
 髪を縛ってから場外に下りるとエルボー。
 柵に干し蹴り。
 柵の外に蹴りだす。
 柵にもたれるメルセデスに蹴りを打ち込み喉に足を押し当てる。
 椅子に顔から叩き付ける。
 メルセデスがエルボーに張り手。
 20分経過。
 椅子に座りこんだレクサスを蹴り飛ばす。
 椅子で腹を突き押し付ける。
 柵の内に戻す。
 柵に振ってぶつける。
 柵の外でブレーン・バスターを狙う。
 レクサスは防ぐとエルボーを打ち込み椅子に座らせる。 
 蹴り飛ばす背中に椅子を押し付ける。
 壁に振ってぶつけ蹴りを打ち込む。
 柵の内に戻す。
 リングに戻しコーナー上へ。
 メルセデスが起き上がり捕まえる。
 スーパープレックス。
 両者ダウン。
 カウント7でメルセデスが起き上がる。
 エプロンのレクサスを持ち上げてロープに横にする。
 そこからネック・ブリーカー。カウント2。 
 キャメル・クラッチ。
 口に手をかけ引っ張る。
 レクサスがエルボーに張り手。
 メルセデスが殴りつけチョップ。
 コーナーに振りクローズライン。
 喉に足を押し当てる。
 ロープに逃げようとしたレクサスにロープへのスリング・ショット。カウント2。
 髪を縛ってからロープに振りクローズラインへ。
 レクサスはかわすとコード・ブリーカー。カウント2。
 マウント・パンチ。
 後頭部をマットに打ち付けていく。
 カバー。カウント2。
 コーナーで座り込むメルセデスにドロップ・キック。
 ランニング・ニー。カウント2。
 30分経過。
 エプロンに横にしてレッグ・ドロップ。
 うつ伏せにするとエプロンの幕で首を絞める。
 喉を踏みつける。
 頭部を蹴りつける。
 柵に振ってぶつける。
 柵に押し付け暴言を吐きかける。
 メルセデスが腹にパンチ。
 ペットボトルで殴りつける。
 蹴りを受け止める。
 拳を振るレクサスに平手打ち。
 許しを請うレクサスにクローズライン。
 リングに戻すと腹を蹴りあげる。
 3アミーゴを決めるもカウント2。
 フィッシャーマンズ・バスターを狙う。
 レクサスが防いでネック・ブリーカー。カウント2。
 ボストン・クラブ。
 ロープに逃げたメルセデスをロープに押し付ける。
 コーナーに座り込むメルセデスに蹴りを打ち込む。
 ランニング・キックへ。
 メルセデスが逆に蹴り。
 スナップ・メア。
 背中に蹴り。
 背中に蹴り。
 前から蹴りつけカバー。カウント2。 
 ロープに振りスパイン・バスター。カウント2。
 ロープに振る。
 クロス・ボディ相打ち。
 両者ダウン。
 両膝を突いた状態でエルボーを打ち合う。
 ヘッド・バッドの打ち合い。
 拳を打ち込み合う。
 レクサスがエルボーを連打し蹴り飛ばす。
 カバーするもメルセデスがロープを掴む。
 コーナーにぶつけエルボー連打。
 チョップ。
 40分経過。
 フィッシャーマンズ・バスターを狙う。
 持ち上げようとするも崩される。
 ならばとそのまま丸め込む。
 メルセデスはカウント2で返すとチョップ。
 喉に足を押し当てる。
 キャノン・ボール。
 ランニング・キック。カウント2。
 担ぎ上げる。
 レクサスはニーを叩き込んで逃れるとロシアン・レッグ・スイープ。カウント2。
 セントーン。カウント2。
 セカンド・ロープからセントーン。
 カウント2でメルセデスがロープを掴む。
 背中に蹴りを打ち込んでいく。
 ロープに走り前からドロップ・キック。
 カウント2でメルセデスがロープを掴む。
 場外に出たメルセデスの後を追う。
 ファンに声をかけた隙をついてメルセデスが突き飛ばす。
 殴りつけ張り手。
 柵の外に出す。
 扉に叩き付ける。
 張り手。
 柵にぶつけて内に戻す。
 リングに戻しカバー。カウント2。
 コーナー上に載せる。
 レクサスがエルボーを打ち込みトルネードDDT。カウント2。
 喉を踏みつけ胸に張り手。
 両膝を突いたメルセデスに張り手を打ち込み蹴り。
 顔を蹴り飛ばす。
 起こそうとする。
 メルセデスが張り手を打ち込み担ぐと変形DVD。カウント2。
 STF。
 諦めないのを見て外す。
 ストンピング。
 起こすとバック・ドロップ。
 カバーしに行く。カウント2。
 50分経過。
 チョップ。
 ロープに振りクローズラインへ。
 レクサスがかわしネック・ブリーカー・ドロップ。
 腕がメルセデスの上にのるがカウント2。
 カバー。カウント2。
 ボストン・クラブ。
 1回外すも決めなおす。
 上体を起こして崩される。
 コーナーに上る。
 起き上がるのを待ってミサイル・キック。
 両者ダウン。
 両者ほぼ同時に起き上がる。
 ロープに振ろうとする。
 メルセデスは振り返すと飛びついてきたレクサスにフェイス・バスター。
 何度もカバーするがカウント2。
 コーナーに振りドロップ・キック。
 コーナーに逆さ吊りにする。
 背中を蹴りつけドロップ・キック。
 引っ張りカバー。カウント2。
 ドラゴン・スリーパー。
 レクサスが蹴りあげていって逃れる。
 バズソー・キック。
 起き上がるとカバー。カウント2。
 エルボー。
 メルセデスが打ち返して倒す。
 起こすと変形バタフライ・スープレックス。カウント2。
 残り2分。
 張り手。
 コーナーに載せる。
 レクサスがエルボーを打ち蹴り飛ばす。
 ダイビング・クロス・ボディ。カウント2。
 ブルドッグ。
 カバーするもメルセデスがロープを掴む。
 コーナーに上る。
 メルセデスがジャンピング・キック。
 そのまま持ち上げフィッシャーマンズ・バスターへ。
 レクサスがDDTに切り返す。
 両者ダウンになった所で60分間時間切れ。
 
 サドンデス・ルールで再開。
 レクサスがコーナーにもたれるメルセデスに突進。
 メルセデスがかわしチョップ。
 喉に足を押し当てる。
 コーナーで背中にエルボーを打ち込んでいく。
 背中にショルダー・ブロックを打ち込みエルボー。
 背中にドロップ・キック。
 カバーするもレクサスの脚がロープにかかる。
 変形バタフライ・ロック。
 その状態で頭部にニーを叩き込む。
 スライディング・キック。
 カバー。カウント2。
 ロープに振りクローズラインへ。
 レクサスがかわしヘッド・シザース。
 モンキー・フリップ。
 背中にドロップ・キック。カウント2。
 チョークしカバー。カウント2。
 場外に出たメルセデスを殴りつけ鉄階段に叩き付ける。
 水をかける。
 ランニング・ニー。
 蹴りあげていく。
 顔を押しやりリングに戻ろうとする。
 メルセデスが引き戻しエプロンに横にする。
 蹴りあげていく。
 柵に振ってぶつける。
 レクサスがリングに逃げたのを見てすぐにリングに入り捕まえる。
 担ぎアバランシュ・スラム。カウント2。
 起こしてヘッド・バッド。
 コーナーのセカンド・ロープの上に横にする。
 背中を蹴りあげ殴りつける。
 ニーを落とす。
 コブラ・クラッチ。
 70分経過。
 グラウンドに引きずり込みボディ・シザース。
 レフェリー・チェックが入る。
 レクサスが腕を上げロープに足をかける。
 両膝をついてエルボーを打ち合う。
 メルセデスが張り手。
 ヘッド・バッドを打ち合う。
 起き上がる。
 レクサスがエルボーを連打し張り手。
 リバースDDTの体勢。
 メルセデスが体勢を入れ替えフィッシャーマンズ・バスター。カウント3!
 メルセデスの防衛! 

試合結果

@WSU王座戦:メルセデス・マルチネス(ch)vs.セリーナ・ディーブ(4th Anniversary 3/5/11)
Aアリシアvs.ジェシカ・ハヴォック(6/25/11)
Bラスト・ウーマン・スタンディング:アリシアvs.ジェシカ・ハヴォック(ノー・コンテスト)(ALICIA/HAVOK III 8/6/11)
CWSU王座戦:メルセデス・マルチネス(ch)vs.レクサス(Martinez vs. Lexxus 8/6/11)