STARDOM:Best of STARDOM 2024 part.1の分析
名勝負 | IWGP女性王座戦:岩谷麻優(ch)vs.朱里(1/4/24) IWGP女性王座戦:岩谷麻優(ch)vs.Sareee(4/27/2024) |
好勝負 | なつぽい復帰戦:Sareee、橋本千紘vs.なつぽい、安納サオリ(3/9/24) |
@IWGP女性王座戦:岩谷麻優(ch)vs.朱里(1/4/24)
アーム・ドラッグからロープ・ワークまで
身体が弾けるように躍動感ある岩谷。
久しぶりに赤ではない白いコスチュームを着て来た朱里も切れ味よく攻防を重ねます。
それぞれ自分の主張をしつつ、相手の意向を良く把握できていて
それを実行しながら良くぞここまでハイ・テンポに攻防を繰り広げるな、と感心します。
打ち合いの中でタフな重々しい試合に。
単純な構造だからこそハード・ヒットやダメージ表現、受けの質が直結しますね。
効率よく、印象的に高めていきました。
蹴りで岩谷の顎が切れるなど過酷な攻防。
朱里のアーム・バーがピンポイントだけに留まっており、
KO系の技に偏重していたのでそこが少しお腹一杯感が出ましたが、
改善点はそこくらいでNJPWの1.4にタメを張るMOTYCを生み出しました。
ぎりぎり名勝負。
Aクイーンズ・クエスト(上谷沙耶、林下詩美)、STARS(羽南、岩谷麻優)vs.AZM、葉月、鹿島沙希、スターライト・キッド(1/21/24)
多人数ならではのワチャワチャ感出せていますね。
個の主張も上々。
羽南が他と見劣りしない動きを見せていたのが印象的でした。
成長しましたね。
一定以上のテンポも守って試合進行。
展開に欠けるのが難ではありますが、
終盤はそれらしいスポット、同時ダイブなどを用意していて
繋ぎの興行のメインとしては十分なクオリティです。
好勝負に届かずも中々良い試合。
Bハイ・スピード王座戦:星来芽依(ch)vs.葉月(2/4/24)
コンセプト通り軽快なやり取り。
スピードに意識がいきがちな星来の至らぬ部分を
葉月がフォローして形として整えます。
それによって小さくまとまることなく、
強みの部分を前面に押し出すことが可能になっています。
試合時間が迫る中での
葉月のサブミッション攻めも光り
ミッド・カードながら意外に充実していた一戦。
好勝負に届かずも中々良い試合。
Cなつぽい復帰戦:Sareee、橋本千紘vs.なつぽい、安納サオリ(3/9/24)
なつぽい復帰戦ですが、コンディション良好ですね。
安納とのタッグは安定しており、
昨年絡んだ橋本との攻防はスタイル・クラッシュで見応えがあります。
これならと他の3人も手心加えることなく
全力で試合に臨んでおり、シンデレラ・トーナメントを食う出来となっています。
ぎりぎり好勝負。
DIWGP女性王座戦:岩谷麻優(ch)vs.Sareee(4/27/2024)
華麗さから始まったと思ったら
サリーが岩谷を観客席に放り椅子をぶつけるほどのヒート。
打撃は思いっきり叩き込み、
サブミッションは髪も掴んで引っ張り上げて、と
技自体の絶対値も表現もトップクラスで全てが強烈。
そうすると逆に一発一発で構成することになり、
単調になりそうなものですが豊かに語り続けます。
岩谷がマウントでヘッド・バットを打ち込むなど
壮絶な攻防を繰り広げて終幕。
とんでもない試合でしたね。
ぎりぎり名勝負。
(執筆日:12/?/24)