STARDOM:Best of STARDOM 2023 part.1の分析
名勝負 | ワンダー・オブ・スターダム王座戦:上谷沙弥(ch)vs.葉月(3/4/23) |
好勝負 | ワールド・オブ・スターダム王座戦:ジュリア(ch)vs.鈴季すず(2/4/23) ハイ・スピード王座戦:AZM(ch)vs.スターライト・キッド(3/4/23) |
@橋本千紘vs.MIRAI(2/4/23)
橋本がアマレス・スキルで一瞬で強者感を出します。
そこに執拗なヘッド・ロックを加えプロレスも出来ることを示し、
更には純然たるパワー・ムーブまである。
橋本のトータル・パッケージっぷりを明示していて
橋本のスターダム・デビューとしてまさに的確な内容ですね。
MIRAIは引き立て役ながら自分の健闘にも
一定のかいがあるように良い仕事が出来ていました。
好勝負に届かずも中々良い試合。
Aタッグ王座戦:高橋奈七永、優宇(ch)vs.ひめか、舞華(2/4/23)
ひめかが脚を痛め孤立。
奈七永は孤立シーンを言葉も含めて煽る妙技を見せます。
ひめかが脚を痛めつつも
上背のある者同士のの迫力あるぶつかり合いを展開。
タッグの試合構造としてはもう少し上手く出来ると思うし、
ひめかの脚の痛み表現はまだ伸びしろあるものの
スケール感あるニア・フォール合戦は見応えがありましたね。
好勝負に少し届かず。
Bワールド・オブ・スターダム王座戦:ジュリア(ch)vs.鈴季すず(2/4/23)
同じ赤でコスチュームをまとめ、
憎しみなし、親愛なる競い合いのプロレスです。
それぞれの良い場面を引き出し合う構築。
ジュリアはサブミッションも上手く使って懐の深さを見せます。
すずは場外やエプロンのハード・スポットで逆転を狙います。
雪崩式ジャーマン・スープレックス・ホールドが出た時には驚きましたね。
ウエットな感じとハードな感じ、これがより有機的に結びつけば
更なる高みを目指せたでしょうね。
ぎりぎり好勝負。
Cワンダー・オブ・スターダム王座戦:上谷沙弥(ch)vs.葉月(3/4/23)
危ういほどハードにひた走る上谷のプロレスと
葉月の雑念のない真っすぐなプロレスがスイング。
いつもより早めにカードを切っていきますが、
煮詰まることなく綺麗な関係性からストレートに試合が上がっていきました。
顔面への容赦ない打撃の打ち合いは恐ろしさも感じる程でしたね。
一進一退調律の取れた攻防で最後も跳ねて、
ぎりぎり名勝負です。
Dハイ・スピード王座戦:AZM(ch)vs.スターライト・キッド(3/4/23)
数え歌再び。
手慣れた演舞で盛り上げ場外ブレーン・バスター。
AZMが腕、キッドが足狙い絡めて鏡合わせで盛り上げています。
成功パターンをしっかり掴んでいますね。
前回ほどのストーリー性こそないものの
しばしば2戦目は大きく落とす中で、
これだけ再現性を高く担保できていれば御の字です。
終盤のせめぎ合いは見応えあり更に高みに。
文句なしに好勝負です。
(執筆日:3/?/23)