STARDOM:Best of STARDOM 2022 part.9の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | 5STAR GP公式戦:朱里vs.中野たむ(9/23/22) ハイ・スピード王座戦:AZM(ch)vs.葉月vs.フキゲンです★(9/24/22) |
@5STAR GP公式戦:岩谷麻優vs.葉月(9/23/22)
葉月の綺麗な動きに合わせ
それが映える種類の攻防に誘導する岩谷。
緊密な一進一退の中、葉月のハード・ヒット、連撃が、
岩谷の受けっぷりがそれぞれ光った充実の一戦。
好勝負に少し届かず。
A5STAR GP公式戦:朱里vs.中野たむ(9/23/22)
グラウンドで力学利かせてねじ伏せるので、
もつれて態勢を入れ替えあってもキャット・ファイトとは野次られない
真剣身、静かにひそまりかえる雰囲気があります。
たむのビッグ・ダイブに始まり、
朱里も刻むように印象付けた攻めで
5分経過のアナウンスが信じられない濃密具合でしたね。
攻めの切れ味増して今にも倒れてしまいそうな攻防を見せつつも
時折ストレートではない意表を突いた変化球で魅せます。
どう自分の体勢が見えているか良く分かった2人なので絵になっていましたね。
リングアウト寸前の見せ場から残り3分。
朱里のサブミッション地獄となり、朱里の情念が際立ちました。
完全にサブミッションが決まって試合時間がなくなっていく中で、最後の7秒を残して決着、
そのシーンに圧倒的リアリティを持たせましたね。
これぞ朱里。これぞたむ。
文句なしに好勝負。
(執筆日:8/?/22)
Bハイ・スピード王座戦:AZM(ch)vs.葉月vs.フキゲンです★(9/24/22)
実力ありつつキャラに振ったフキゲンです★が加わることで
3ウェイとしてのふり幅が豊かに。
アクションをする人、受ける人が
その人である意味を持ちながら3ウェイ・ムーブも潤沢に。
メインながら7分、とコンパクトな試合時間ですが、
常に動き続けて、それが常に正解であり続けたのは見事。
カードの狙いをしっかりと体現していました。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:4/?/23)
Cクイーンズ・クエスト(上谷沙耶、妃南)vs.葉月、フワちゃん(10/23/22)
フワちゃんがプロレス・デビュー。
上背があるので基本技でも見栄えがしますね。
受けにおいても相手の勢いに綺麗に身を任せて受け身を取る他、
ストンピングも受けた際に体を動かす意識があります。
ちゃんと表現的にも受けを認識している点が良いですね。
だからこそのリング参加率でしょう。
芸能人のゲスト参戦だと普通はもっと控えに回りがちですが、
その定石を覆すだけのものがあります。
上谷は受け過ぎな感はありますが良質な攻防作りを見せ、
葉月も的確なフォローで支えました。
フワちゃんだけでなく、意外に光っていたのが妃南。
驚異のパフォーマンスを見せつつも
攻守切り替えは苦手なフワちゃんに対し、
キャリアが浅いにも関わらず適切に行動を取捨選択。
ちゃんと先輩然として引っ張っていて感心しました。
フワちゃんを軸にその制限下で
小さくまとめるのではなく広げた内容で、
プロレスの仕組み、機能にも光が当たった面白さがあります。
これはプレ・ショーでなくても納得させられた一戦ですね。
平均的な良試合。
DIWGP女性王座トーナメント1回戦:岩谷麻優vs.渡辺桃(10/22/22)
それぞれの良さをしっかり出して構築。
シチュエーションの割に12分というコンパクトな時間設定でしたが、
無駄なく試合の核を作っていきましたね。
桃の受けの際の主張が少し弱く、
全体的に綺麗にまとめ過ぎている感もありますが…。
中々良い試合。
(執筆日:4/?/23)