STARDOM:Best of STARDOM 2022 part.5の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ワンダー・オブ・スターダム王座戦:上谷沙沙弥(ch)vs.スターライト・キッド(7/9/22) ワールド・オブ・スターダム王座戦:朱里(ch)vs.中野たむ(7/24/22) |
@ケージ・マッチ:スターズ(葉月、コグマ、岩谷麻優)vs.クイーンズ・クエスト(上谷沙弥、AZM、林下詩美)(6/26/22)
(全員ケージから脱出した方が勝ち)
岩谷は高所恐怖症でケージ・マッチに乗り気ではなく始まる前から渋顔。
正直スターズが面子で見劣りする中でこれでは期待感は低め。
尤も試合が始まると個に頼らず、トリオとしてわちゃわちゃするので
上記のキャラは大きな問題ではなく、脱出を巡る攻防で楽しませています。
でもやっぱりエンタメに寄っていますね。
どう考えてもセミとメインは逆であるべきだったと思います。
そして逆だったとしても脱出ルールに対して
もう少し突っ込んだ戦略性を練りたかった。
すぐに脱出した方が人数差が出来て不利になるので、
そのジレンマをちゃんと演出したかったですね。
また一騎打ちになった後にケージの上でじゃんけんなんて
コメディーをしている場合ではなかったかと。
最後のフィニッシュもサプライズでしたが、
必ずしも良い方向100%のそれではありませんでした。
楽しくはあったが、セミの前には霞む。
中々良い試合。
Aなつぽいvs.中野たむ(6/28/22)
初戦ケージ・マッチで2戦目は通常形式。
敢えての順序なようで、
いきなり場外ボディ・スラムを打ち合い、
更に場外マットを剥いで体を張り合います。
初っ端から普通ではない展開で
確かに二戦目としての色合いがありますね。
ただケージ・マッチの後に通常形式を組む
チャレンジをする必要性に関しては十分に感じ取れず。
なつぽいが初戦と同じく、たむと同レベルの強度で
感情剥き出しのぶつかり合いを見せて魅了したものの
普通ではないことばかりでは、まとまりきらない部分が一部残りました。
とはいえ最後の決着戦に向けて勝者も泣いて、敗者も泣いた2戦目。
彼女達らしい世界観を堪能できたので三戦目は何だかんだ楽しみです。
好勝負に少し届かず。
Bワンダー・オブ・スターダム王座戦:上谷沙沙弥(ch)vs.スターライト・キッド(7/9/22)
スターライト・キッドは何かを狙っている、と
まだ行っていないアクションで魅せることが出来ていますね。
今年成長したスターライトの強みが存分に出ています。
上谷の脚に椅子攻撃し脚攻め。
上谷が動けない中でも上谷、観客を挑発して淡白にならずに盛り上げます。
上谷も即リアクションせずとも
攻防もしっかり合わせて王座戦として抜群のクオリティを作り上げました。
ぎりぎり好勝負。
Cワールド・オブ・スターダム王座戦:朱里(ch)vs.渡辺桃(7/9/22)
昨年のMOTYCを生んだトップ・カード。
MMAスタイルの牽制か打撃のタフな耐え合いか
どちらを押し出したいのかやや中途半端。
桃のヒール・キャラも不穏な色気は魅力的ですが、
そのスタイル自体はスターライト・キッドの下位互換で桃自身の強みかというと疑問。
タフさを活かしたハイパー・アーマーでドミネイトするヒールの方が良いのではとも思いますね。
朱里も表情、感情の出し方に物足りなさが残ります。
昨年の試合が凄すぎて改善点にばかり目が行きますが、
決してメインとしてダメではなく高いレベルにはありました。
好勝負に少し届かず。
Dワールド・オブ・スターダム王座戦:朱里(ch)vs.中野たむ(7/24/22)
ヘッドロックに対し、たむが高角度バック・ドロップ
序盤から執念こもってますね。
朱里もエプロンから落とすとそのままジョン・ウーを叩きこんだりと
序盤だからと出し惜しみしない重々しい削り合い。
いきなり飛ばして大丈夫かと心配しましたが、
エプロンで見合って張り合うシーンをカメラで抜かせて
表情で魅了したりとスポットだけでない表現にやられましたね。
朱里の投げをブレイクする為にロープに噛みつくネタは
他のどの試合よりも絵になっていたくらいの潰し合いです。
変則的な切り替えでクライマックスも
停滞せずにドラマチックに見せました。
お見事。
文句なしに好勝負。
(執筆日:6/?/22)
注目試合の詳細
なし試合結果
@ケージ・マッチ:スターズ(葉月、コグマ、岩谷麻優)vs.クイーンズ・クエスト(上谷沙弥、AZM、林下詩美)(6/26/22)Aなつぽいvs.中野たむ(6/28/22)
Bワンダー・オブ・スターダム王座戦:上谷沙沙弥(ch)vs.スターライト・キッド(7/9/22)
Cワールド・オブ・スターダム王座戦:朱里(ch)vs.渡辺桃(7/9/22)
Dワールド・オブ・スターダム王座戦:朱里(ch)vs.中野たむ(7/24/22)