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STARDOM:Best of STARDOM 2021の分析


名勝負 なし
好勝負 ワンダー・オブ・スターダム王座戦:中野たむ(ch)vs.なつぽい(4/4/21)

@岩谷麻優vs.中野たむ(1/24/21)
 岩谷は攻めにおいて間を上手く使っていますね。
 手数を絞りつつ沈黙の怖さで高圧的に見せます。

 たむは受けに回りつつも連続ジャーマンなど印象的な反撃で五分に。

 試合時間の使い方も適切で
 狙い通りに試合を演出しましたね。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:4/?/23)

ASWA統一女子王座戦:朱里(ch)vs.渡辺桃(1/30/21)
 前哨戦15分時間切れから王座戦にてリマッチ。

 やるべきことが明確になっている中で
 静謐さで持って観るものの注意を惹きつけます。
 一つ一つを丁寧に積み重ねます。

 朱里の試合運びにおけるアピールの使い方は良し。
 桃は間をたっぷり開けて、
 身振りを最小限に押さえつつも声がけを効果的に使っています。
 それぞれの個性を活かしていて素晴らしかった。

 しかしながら終盤に向けて踏み込んでいくべき
 攻防の質が思ったより上がらず前哨戦と同じく頭打ち。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

BSWA統一女子王座戦:朱里(ch)vs.AZM(2/13/21)
 朱里のストレートな攻めに
 AZMがクイックで変化を与えていく訳ですが、
 それだけでなくAZMが時に意図的に動きを止めて溜めを作り、
 自分のスケール感を大きく見せている所に深化を感じさせますね。

 攻めが点でもう少し波が欲しい所ですが、
 これはセコンド?が拍手ベースの試合運びを強制しているのも一因かと。

 どうなるか読めないシーソー・ゲームでこれは見応えがありましたね。
 AZMはトップ王座を掴める才覚があると思います。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:4/?/20)

Cワンダー・オブ・スターダム王座戦:中野たむ(ch)vs.なつぽい(4/4/21)
 なつぽいはハイ・スパートではない中でどう見せるか、とみていましたが、
 水をかけて顔を蹴り飛ばして、体裁を捨てたドロドロとした感情をぶつけます。

 投げ、飛び技、サブミッションバランスよく使っていましたね。

 タムも綺麗な大技配置で応戦。

 KAWAIIだけでない女子プロの怖さも見せる、体現する素晴らしい試合でしたね。

 一進一退張り合ってどちらも引かず。
 張り合いで少し自由度を落としたものの
 アクトレスガールからの因縁を持ち出した私的なストーリーで見事にまとめあげました。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:4/?/20)

Dワールド・オブ・スターダム王座戦:林下詩美(ch)vs.ビー・プレスリー(4/4/21)
 ヘッド・ロックの締め上げから見せて、
 ビーのガイジンという要素を印象付けました。
 部位狙いも混ぜて試合運びに間違いなし。

 林下も力強く感情の乗った反撃で応戦しました。

 ただそこからどうミックスするかは試行錯誤の状態でしたね。

 ビーがテーブルを持ち出す等
 飯伏xオスプレイとオーバーラップするシーンもありつつ
 愚直にスポット・ベースで試合を高めていきます。

 林下が追い込まれるシチュエーションを、
 カミゴエをキー技に据えて上手く印象付けました。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:4/?/20)