TOP女子プロレスSTARDOM →STARDOM:Best of STARDOM 2021 part.5

STARDOM:Best of STARDOM 2021 part.5の分析


名勝負 なし
好勝負 朱里vs.小波(9/6/21)

ワンダー・オブ・スターダム王座戦:中野たむ(ch)vs.岩谷麻優(10/9/21)

@ハイ・スピード王座戦:なつぽい(ch)vs.スターライト・キッド(8/29/21)
 軽快な演舞から始まりキッドの脚攻めへ。
 それを受けて、なつぽいが走れず崩れ落ちる形。
 その表現から始めつつ、そのままには出来ないので最終的には走りますが、
 なつぽいが感情をしっかり並走させているのが良いですね。

 鏡合わせのかわし合いをポイントに入れて、
 ハイ・スピードの伝統的魅力は守りつつ、
 メインを張れる激しさを加えた試合です。

 キッドの最後の追い込みの見せ方、抑揚にはまだ改善の余地があったか。
 とはいえターンしてから一皮むけた感はあるので、
 ここからどんな王者像を見せてくれるのか楽しみですね。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

A朱里vs.小波(9/6/21)
 小波も鋭い打撃で緊迫感がありますね。
 朱里のスタンスに小波ものって
 そのスタイルの中で動けているのには感心しました。

 細かく調整してズレがないよう埋めていきます。

 朱里が有利に試合を運ぶと思いきや
 均衡した鬩ぎ合いになっていて予想の斜め上を行きつつ説得力があります。

 部位の痛みを抱えつつの力強い攻め。
 これも両立できています。

 朱里は今年のベスト女性レスラー候補の一人ですが、
 それを考慮しても小波の株がぐんと上がった内容でしたね。

 ぎりぎり好勝負。

Bワンダー・オブ・スターダム王座戦:中野たむ(ch)vs.岩谷麻優(10/9/21)
 出だしは動き控えめなグラウンド。
 静かさの中で岩谷が怖さを見せ、
 挑戦者ながら格上感が醸し出されます。

 たむも下手すれば飲み込まれる所でしたが、
 エッジを効かせた激しい打ち込みで応じ、
 間の操り方も良好で、それを逆に活かして見せる。

 すると岩谷はたむより更に巧みな間使い。
 たむは間の為に打撃を織り込みますが、
 岩谷はその打撃が間の為だけでなく、
 打撃自身が肯定的な選択から放たれ完成されています。

 技の際の身振りの抑揚もまた情感的です。
 その攻めをたむは受け手として表情作りで応じドラマチックに。

 それぞれの才覚は相手を霞ませる程輝いているものの
 それぞれ相手に飲まれずそれ以上の自分の強みで対抗しました。

 一方で攻防の全体構成としては、
 各攻防が美しく結び付いているかというと疑問符が残り、
 雰囲気感で何とかまとめる感もあります。

 そういう意味では30分ではなく20分の方が試合の完成度は上がったかもしれませんね。

 ぎりぎり好勝負。

Cワールド・オブ・スターダム王座戦、ノー・タイム・リミット:林下詩美(ch)vs.彩羽匠(10/9/21)
 20分時間切れを踏まえてノー・タイム・リミットで王座戦。

 ショルダー・タックルの受け合いといった打撃の張り合いを中心に、
 林下は足狙いもアクセントで追加。
 程よいバランス感で自分の世界観を貫いていますね。

 彩羽の攻めも適度に織り交ぜられているので、
 もっと、もっと熱を帯びても、という瞬間がありますね。

 後半林下の手綱が緩い印象があります。
 不器用な林下に彩羽が器用さで合わせているものの
 お互いが損していて90%の激しい攻防になっています。
 良さは出ているのだけど90%。

 GPの試合に比べると若干劣る内容でした。

 好勝負に少し届かず。

DGoSTL公式戦:舞華、朱里vs.AZM、渡辺桃(10/31/21)
 GPで好試合を残したマッチアップ。
 この試合でも良いものを見せていますね。

 AZMのスピーディにのった中での変化は冴えているし、
 朱里は付き合いの良さを見せて、
 バランサーとして働きつつ、
 ギアが入ると桃と重すぎる蹴りあいを見せました。

 舞華も介入タイミングは良好で
 タッグとしての見せ場も十分に付け加えました。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:10/?/21)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ハイ・スピード王座戦:なつぽい(ch)vs.スターライト・キッド(新チャンピオン!)(8/29/21)
A朱里vs.小波(9/6/21)
Bワンダー・オブ・スターダム王座戦:中野たむ(ch)vs.岩谷麻優(10/9/21)
Cワールド・オブ・スターダム王座戦、ノー・タイム・リミット:林下詩美(ch)vs.彩羽匠(10/9/21)
DGoSTL公式戦:舞華、朱里vs.AZM、渡辺桃(10/31/21)