TOP女子プロレスSTARDOM →STARDOM:STARDOM Matches 2020

STARDOM:STARDOM Matches 2020の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@ランバージャックマッチ:岩谷麻優vs.鹿島沙希(3/8/20)
 鹿島は試合運びに物足りなさがあるものの
 ランバージャックで手数の少なさが補われている感ありますね。

 岩谷はランバージャックに頼らず
 本筋でしっかり攻防の焦点を作れるので、
 試合形式と相手との関係を上手くバランスとっています。

 階段から転げ落ちる受けもお見事。

 質の濃淡ありつつも最後は完全KO感のある素晴らしいフィニッシュ。

 中々良い試合でしたね。
 (執筆日:4/?/21)

AQQ(AZM、渡辺桃)vs.QQ(上谷沙弥、林下詩美)(6/21/20)
 コロナでの大会中止、木村花との別れを経て
 久しぶりとなる再開興業。
 制限しつつも観客を入れていますね。

 AZMが相手を見下すファイト。
 桃ともまとまったタッグ・カラーになっていますね。

 上谷はまだまだ出来ることは少ないですが、
 容赦ない攻撃で歓待される中で
 甘えず自分の魅力を出すべき所で出しました。

 林下も桃を相手に後半の攻防をリードしました。
 ただ、もう一歩踏み込んで攻防を発展させる成長を期待ですね。

 平均的な良試合。

B里歩、岩谷麻優vs.AZM、渡辺桃(7/11/20)
 里歩がSTARDOM参戦。
 ゴングが鳴るなりスピーディにAZMと見事な演武を見せ掴みましたね。
 見せ方もしっかりしているし、チャーミング。
 今後もSTARDOMに継続参戦なら面白くなりそうですね。
 
 岩谷と桃のライバル対決も一定のクオリティがあります。

 ただ、今回はそれぞれのマッチアップを主軸に
 ある程度の所で畳んだ印象が強くて、そこまで踏み込んだ内容にはならず。

 平均的な良試合。

C岩谷麻優vs.小波vs.渡辺桃(7/12/20)
 女子ではあまり知見のない3ウェイ。
 それ故このカードながら3試合目に組まれています。

 クイック系を活かし3ウェイならではのめまぐるしさを生んだり、
 岩谷が目をつけられる形で攻防に軸を持たせたりと
 彼女たちの気概がしっかりと伝わってきますね。

 一方でまだまだ経験値が足りない印象もあり、
 テンポ感に改善の余地が見られました。

 中々良い試合。
 (執筆日:7/?/20)

Dジャングル狂女、小波vs.岩谷麻優、中野たむ(7/23/20)
 狂女、小波は安定感ある試合運び。
 腕攻めのアクセントも良いですね。

 たむと岩谷のタッグはまだまだいけたのでは、という印象。
 
 岩谷と狂女の攻守一致した攻防で終盤盛り上がりましたが、もっとできる。

 中々良い試合。
 (執筆日:4/?/23)

Eイリミネーションマッチ:QQ(渡辺桃、AZM、上谷沙弥、林下詩美)vs.DdM(ジュリア、舞華、ひめか、なつぽい)(10/4/20)
 カメラ映り意識しながらチーム・ムーブができるのは良いですね。

 一方でいきなり連鎖ブレーン・バスターをしたり
 相手の控えの真横で腰の上に4人全員で乗るなんて動きをしたりと
 理屈が後回しになっていることも否めない。

 OTTルールの演出も良いですが、
 ジュリアの落ちるか落ちないかの見せ場作りは作為的過ぎましたね。

 なつぽいが落ちるも脱落者にキャッチされリングに戻る演出といい
 エンタメ性は高いので楽しい内容ですが、
 メインとしてはもう少しクオリティへの拘りも欲しかった。

 平均的な良試合。

Fゴッデス王座戦:上谷沙弥、林下詩美(ch)vs舞華、ひめか(10/3/20)
 上谷、林下は縦横に走って華麗な連携技を見せ、
 舞華、ひめかはシンプルに体躯で勝負する。
 それぞれのカラーが出ていますね。

 林下は魅力的になりましたね。
 死にそうな表情を見せて痛みをしっかりと伝えてくるし、
 舞華とのクローズラインの打ち合いでも気迫を見せました。

 一方で気持ちのぶつけ合いに少し依存し過ぎているので
 22分の試合時間設定を持て余した印象もありますが、
 基本的には想像以上の内容でした。

 中々良い試合。
 (執筆日:11/?/20)