STARDOM:Best of STARDOM 2020 part.3の分析
名勝負 | ワールド・オブ・スターダム王座戦:岩谷麻優(ch)vs.彩羽匠(10/18/20) |
好勝負 | ワンダー・オブ・スターダム王座戦:ジュリア(ch)vs.タム中野(10/3/20) ワールド・オブ・スターダム王座戦:岩谷麻優(ch)vs.朱里(10/3/20) |
@ハイ・スピード王座戦:AZM(ch)vs.スターライト・キッド(10/3/20)
ロープワーク連打からエプロン技、ビッグ・ダイブと
ストレートに盛り上げて掴みます。
AZMがハイ・フライとサブミッションを
スピード・バトルに上手く組み込んでいますね。
このディビジョンにこなれたキッドと共に
切り返し合いをここぞで入れ込んでいき、
まさにハイ・スピード王座ならではの内容に仕上がっています。
丸め込みを使ったスリリングな演出から
最後は腕攻めを完結させてフィニッシュ。
コンパクトながら完成度の高い王座戦でしたね。
AZMの成長を実感させました。
好勝負に少し届かず。
Aワンダー・オブ・スターダム王座戦:ジュリア(ch)vs.タム中野(10/3/20)
一歩も引かずに蹴りあって、
コーナー上で平手を打ち合って、と
通常ならざる熱量で火花を散らします。
雪崩式の技を早い段階で織り交ぜましたが、
そこがデメリットになることなく
丁寧に一つ一つのビッグ・スポットを処理し、
その後も最後までハイ・インパクトな技でせめぎ合い。
お互いの相手を上回りたいという気持ちを表現しきりましたね。
タムなうつろな表情作りも良かった。
ぎりぎり好勝負。
Bワールド・オブ・スターダム王座戦:岩谷麻優(ch)vs.朱里(10/3/20)
朱里がテンプレから変調させて
自身の存在感を見せつけ惜しみなくアピール連発。
最強のチャレンジャーとして立ちふさがり
受けの岩谷を際立たせる組み合わせを見せます。
強烈な蹴りもあればサブミッションもあり、
岩谷が多角的に追い込まれてぐんと引き込んでいきます。
岩谷がエプロンでのジャーマンにトぺ。
迫力あるシーンでしたが、もう少し岩谷の反撃シーンを続けても良かったですね。
すぐにエルボーを打ち合って対等な一進一退に移っていきましたが、
30分弱のロング・マッチな中で少し根性論の張り合いが色濃すぎるきらいがありました。
しかし闘争心むき出しの激しさは特筆すべきレベルでセミを上回っていました。
ぎりぎり好勝負。
Cワールド・オブ・スターダム王座戦:岩谷麻優(ch)vs.彩羽匠(10/18/20)
彩羽のロー・キック一発にも
岩谷は丁寧且つ最大化させる受け身・表現で応じます。
前回と同じく攻守の最大化は業界最高峰の域に達しています。
今回はそこから敢えて一歩踏み出して
岩谷も結構攻め立てて攻防のバランスは五分で構築。
しかしクオリティは落とさず。
技による余韻を適切な表現と共にエモーショナルに盛り上げます。
アクションの面白さ、演劇的表現、ガチ的リアル・ヒット。
全てがお見事。
クライマックスの攻防において
岩谷がラナ系の切り返しばかりでくどく、
そのせいで前の試合に比べてわずかに一歩印象で劣るものの
業界最高峰の試合であることは間違いありません。
ぎりぎり名勝負。
Dワールド・オブ・スターダム王座:岩谷麻優(ch)vs.林下詩美(新チャンピオン!)(11/15/20)
王座戦の格式を作り出した上で林下が勢いを見せれば、
これれに岩谷も飲まれず王者としての強みを
受けとカウンター・サブミッションで表現します。
林下はアピールの時の目線や
ムーブの溜めの時にしっかり止まれるかによって
また一つ印象は変わるでしょうね。
今はまだ人見知り的でディティールが足りない。
テンポに身を任せるタッグであればよいですが、
シングルとしてはまだ物足りない。
ポジションが人を変えますから、
その点で王座を託してどう変わるか楽しみです。
この試合は岩谷が王者として感情のアクセントを付け加え、
盤石の攻防作りで良い形でバトンタッチを果たしました。
好勝負に届かずも中々良い試合。
(執筆日:11/?/20)
注目試合の詳細
なし試合結果
@ハイ・スピード王座戦:AZM(ch)vs.スターライト・キッド(10/3/20)Aワンダー・オブ・スターダム王座戦:ジュリア(ch)vs.タム中野(10/3/20)
Bワールド・オブ・スターダム王座戦:岩谷麻優(ch)vs.朱里(10/3/20)
Cワールド・オブ・スターダム王座戦:岩谷麻優(ch)vs.彩羽匠(10/18/20)
Dワールド・オブ・スターダム王座:岩谷麻優(ch)vs.林下詩美(新チャンピオン!)(11/15/20)