STARDOM:Best of STARDOM 2017 part.2の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ワンダー・オブ・スターダム王座戦:宝城カイリ(ch)vs.小波(3/26/17) |
@ワールド・オブ・スターダム王座戦:紫雷イオ(ch)vs.宝城カイリ (3/20/17)
まずはカイリがチョップで気持ちを押し出します。
イオが熟練のコントロールでカイリのペースにさせずポイントで腕攻め。
技巧的な部分を見せる一方で
入場口上からムーンサルトも披露して盛り上げます。
カイリはイオをロープの上に干して腰にダイビング・ダブル・ストンプ。
ここから猛反撃という流れですが、
どうしてもカイリの掌で転がされている感は拭えません。
腕攻め/腰攻めの要素を重用する割りに結局帰結させなかったりと
素晴らしい試合なのですが今一歩届かず。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:8/?/18)
Aワンダー・オブ・スターダム王座戦:宝城カイリ(ch)vs.小波(3/26/17)
のせ上手のカイリ。
小波はまだ青い部分もありますが、少ないスポットを最大限表現しており、
思わぬ熱闘という印象を作り出しています。
小波の腕攻めに苦しみつつもカイリが
それを上回る懐の深さを見せて応対。
小波がトップ・ランカーではないからこそ
試合の落しどころを適切に見出して綺麗にまとめましたね。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:4/?/23)
Bワンダー・オブ・スターダム王座戦:宝城カイリ(ch)vs.岩谷麻優(5/14/17)
余韻感もたせた探り合いでスタート。
場外を挟んで中盤に突入するとカイリが主導権。
観客をのせつつ対戦相手である岩谷からも目を離さず
非常に良い形で一体感が生まれます。
スピード感ある切り返しが織り交ぜられ、
ハードなスポットへの挑戦意欲もあり完成度の高い内容。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:4/?/23)
Cワールド・オブ・スターダム王座戦:紫雷イオ(ch)vs.トニー・ストーム(5/14/17)
日英トップ・レスラーの対決ですが・・・
表現、構成で勝負したいトニー。
ダメージ、感情表現は素晴らしかったですね。
一方で構成は日本の構成に配慮し
有機的なものは見せることができていません。
イオはリアルな身体能力を使いながら激しい技の応酬で勝負したい。
場外マットを剥いだところへのサイド・スラムを受けたりしていますが、
無理な要求はトニーの技の完成度を落とすことにもなっています。
足りないものを補い合っていますが、
お互いの長所を打ち消しあっている部分も少なからずある。
ただイオがダウン状態まで追い込まれ、
トニーは勝てる状況になるが正々堂々フォール勝ちに拘る、
というストーリーはそこにちょっとしたサムシングを加え、
このカードを行った価値を作り出しています。
30分時間切れ引き分けの裁定でしたが、映像では15分くらいになっているのは謎。
中々良い試合。
(執筆日:8/?/18)
Dワールド・オブ・スターダム王座戦:紫雷イオ(ch)vs.岩谷麻優(6/21/17)
何度となく行われている数え歌。
重要局面でしっかり切り返し
スポット配置していて高値安定。
その中でこれまでと違う
どんな新しいものが見せれるかがポイントですね。
イオが観客席に連れて行き
入場ゲートからのムーンサルトを見せるのかと思いきや
岩谷が逆に観客席の中でヘッド・シザースを決め主導権を握ります。
ここからイオは防戦一方の展開に。
かわしても追撃までいけない様子を見せたりして
しっかり演出できていますね。
少し歯応えがない印象もありますが、
この流れを活かせれば十分におつりが来る・・・はずでした。
しかし流れを活かさず凡庸な気合を込めた打ち合いに。
繋ぎの表現が欲しかったですね。
また30分時間切れも見える中で岩谷が王座奪取するのなら
尚更その流れを活かしつつもっと焦燥感と期待感入り混じる
ドラマティックな演出が欲しかった。
好勝負に届かずも中々良い試合。
(執筆日:1/?/18)