STARDOM:Best of STARDOM 2012の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ワールド・オブ・スターダム王座戦:高橋奈苗(ch)vs.愛川ゆず季(12/24/12) |
@ワールド・オブ・スターダム王座戦:高橋奈苗(ch)vs.里村明衣子(3/20/12)
まずはがむしゃら張り手の打ち合い。
里村にジャーマンを食らうも高橋はすぐに起き上がって殴り倒します。
火花が散りすぎて形にならない戦いですが
それぞれちょっとしたレスリングで自分の強さを作り上げたりと
レスリング対決は中々のレベルでした。
向かっている先が分からないというのはマイナス・ポイントですが
"ハイ・レベルの対決"は表現されているので注目度は下がりません。
場外からエプロンの攻防を挟んだ後は
プロレスならではのキレイな激しい技の打ち合いを見せます。
張り手の打ち合いや里村のスリーパーを要所に混ぜながら盛り上げていきました。
ただ高橋の自己イメージ・プロデュースが物足りなかったのが残念。
中々良い試合でした。
(執筆日:5/12/12)
A木村響子vs.夏樹☆太陽(8/5/12)
スピードが売り。
逆に言えばスピードで他の部分が隠れてしまっている太陽。
今回は荒さを前面に押し出していますね。
それにより彼女のスピード感が単純な攻防の派手さを超えて感情にも結びついている。
木村もラフ・ファイトを良く理解した試合運び。
そしてハード・ヒットで夏樹のポテンシャルを引き出しました。
全女の試合を思い起こさせる熱戦で、フィニッシュもユニークな丸め込みでした。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:12/23/12)
Bワールド・オブ・スターダム王座戦:高橋奈苗(ch)vs.世IV虎(8/5/12)
気持ちで真っ向からぶつかりあい。
ショルダー・タックルなど技の特徴を活かしてスピード感も出しています。
この両極で緩急をつける単純な作り方です。
しかしその中で世IV虎がカウンターを織り交ぜてアクセントをつけています。
世IV虎が体型に似合わず動けることを前提で作っている印象はありますが、
試合としてしっかり成り立っているので源泉は特に問題ではありません。
感情的な競い合いを前面に出して終盤を飛ばしていきます。
もう少し印象的に残るシーンが欲しいですね。
世IV虎が今やトップ・スターとしても
あくまでホットなレスラーとしてこれまで実績を残してきた奈苗との間で格の差があっても良かった。
中々良い試合。
(執筆日:10/1/12)
Cワールド・オブ・スターダム王座戦:高橋奈苗(ch)vs.愛川ゆず季(12/24/12)
翌年4月での引退を表明。
その上でデビュー戦の相手もしてもらった高橋の王座に挑戦というシチュエーションです。
記憶に刻むべく愛川は精力的な攻め。
ハードな蹴りを奈苗はしっかり受け切った上で脚攻め。
分かりやすい攻防のストーリーですが、
一方愛川が奈苗の顔を蹴り飛ばしたり、
ダウンした奈苗の後頭部に踵落しを連発する等
ドロドロした情念のぶつかり合いも同居していましたね。
最後まで気持ちが途切れず愛川らのキャリア・ベストと言える試合内容。
ぎりぎり好勝負です。
(執筆日:4/?/23)
注目試合の詳細
なし試合結果
@ワールド・オブ・スターダム王座戦:高橋奈苗(ch)vs.里村明衣子(3/20/12)A木村響子vs.夏樹☆太陽(8/5/12)
Bワールド・オブ・スターダム王座戦:高橋奈苗(ch)vs.世IV虎(8/5/12)