TOP女子プロレスGaea Japan →NEO:5/5/09

NEO:5/5/09の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

1枚、約2時間です。
IVPvideo製。タイトルは放送日なのか5/27/09になっています。

@だいのぞみvs.栗原あゆみ
 新人は気持ちを見せれば良いというけど
 まるで当たってないドロップ・キックという”技”を乱れうちするという見せ方は間違っているように思います。
 ひどい試合。

A華名vs.牧場みのり
 ビジュアルから「華名がドミネイト状態から反撃」という
 内容をイメージしていたのだけど只のスカッシュ・マッチでした。

B風香、野崎渚vs.輝優優、植松寿絵
 植松、輝がコメディー交じりのヒールとはいえ
 4人の表情、動作から茶番にしか見えないのはまずいでしょう。
 ひどい試合。

Cハイスピード初代王座戦:夏樹☆たいようvs.Ray
 スピードありきの内容になるのかと思いきや
 序盤にレスリングをするし、終盤には疲れという概念も入っている。
 それでいて全編に渡りスピード感があるし、
 完成度の高いスリリングな攻防が披露される。
 雪崩式技もバンバン使われ初代王座戦にふさわしい重みがある。
 Rayの回転系の動きは女性ならではのしなやかさ、軽やかさがあるし、
 2人はこの試合を女子プロレスだと誇って良い。
 惜しむらくは打撃の使い方。
 小刻みにリズムを入れるには使いこなせていないし
 グー・パンチなどのアイディア・スポットはインパクトを十分に与えられていない。
 打撃が機能してくると技種の偏りが改善されて
 更にぐっと良くなるだけに惜しい。
 平均的な良試合。

D松尾引退試合:勇気彩、松尾永遠vs.タニー・マウス、宮崎有妃
 もし本当に彼女達の間に友情があるのなら
 こんな馬鹿げた茶番で友情だ、送り出しだと言わなくても良いのに。
 ただそれを安っぽく貶めているようにしか見えません。
 後、真面目な攻防も数珠にするために
 攻撃が当たってなかったり、異様に浅かったりと馴れ合い過ぎる。
 松尾を引き立てているという点が救いか。
 ひどい試合。

Eハードコア・マッチ:井上京子、三田英津子、松本浩代vs.江本敦子、木村響子、中川ともか
 乱戦だからって何も設計を考えず唐突過ぎるフィニッシュ。
 三田を除いて他井上を含む5人は最低限のリアリティーすら持たずに乱戦している。
 ひどい試合。 

F女子パシフィック&NEO王座戦:さくらえみ(ch)vs.田村欣子
 2日前に高橋vs.さくらの王座戦があり、
 それを高橋が防衛して田村と防衛線という予定でしたが
 脳震盪というアクシデントが発生。
 これに対しNEOフロントはノー・コンテストではなく、
 さくらに王座移動、この日のメインを任せる、という決断をしたのでした。
 そういう訳でこの2人はプレッシャーもあったろうし、
 この試合に気持ちを合わせるの苦労もしたでしょう。
 だからドラマ性の素地が非常に高かった。

 さて一旦試合内容に話を移しますと
 まずは張り合い&さくらの客がのりやすいムーブでブーストをかける事に成功。
 田村が断崖式技を自爆するとそこからさくらが腰攻め。
 2人共線は細くないので試合に重みがありますね。
 足が地についているから他の選手に比べて広範な技を使いこなせています。
 コーナー上の攻防を経て
 田村の三沢ばりのエルボー押し対さくらのクイック戦法でクライマックス。
 力を尽くした攻防でよかったですよ。

 さてここで前述したドラマ性に話が戻るんです。
 見事な仕事をこなしたんだしドラマチックだったんだろう、と
 読み手の皆さんは思われるかもしれないのですが、
 さくらが2日で王座陥落という結果、
 終盤は打撃対クイックという性質の強い対比でしょう。
 さくらと田村+高橋、3人のドラマと実況者は言うが
 あくまで田村と高橋2人のドラマで
 さくらはそれを支える縁の下に過ぎない、繋ぎに過ぎない、って感じてしまいましたね。
 自分が前にさくら、って選手を見た試合は
 03年、さくらえびちゅ、って寒いダンスをやっていた頃で、
 そのイメージとのギャップを凄い感じたんです。
 今回凄い良い仕事していたでしょう、
 背負う物背負って逃げずに面と向かったし、
 技でもすらっと450°スプラッシュやバタフライ・バック・ブリーカーなんてもの見せてます。
 感心しました。
 だからNEOの顔じゃない、って言われたような気がしてこのドラマ性に悲しさを感じてしまった。

 勿論NEOをある程度の頻度で観ていたりすれば
 他で報われていて+に作用したかもしれないし、
 NEOを初めて観る人が必ずしも私と同じ印象を持つとは限らないけれど
 女子プロレスの現状を考えると1人でもまったく正反対の作用を受けた人間が出てきたってのは
 何らかの改善すべき点があったのではないでしょうか。
 中々良い試合。 

総評
 正直プロレスとして崩壊していて解散も当然だと思いますが
 王座戦2試合は例外でじっくりと魅せてくれる。
 (執筆日:4/17/10)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

F女子パシフィック&NEO王座戦:さくらえみ(ch)vs.田村欣子
  さくらが握手を求める。
  田村が拒否。
  ゴングが鳴るなり田村が殴りかかる。
  あくらは避けるとフォア・アームズ。
  フォア・アームズを打ち腕を取る。
  田村は取り返すと蹴りを打ち込んでいき倒す。
  エルボー・ドロップへ。
  さくらは避けると腕を取り蹴りを打ち込んでいく。
  10発打ち込みダウンさせる。
  コーナーに振ろうとする。
  田村は振り返すとコーナーでニーを連打する。
  エース・クラッシャーを狙う。
  さくらは押し飛ばすとコーナーの田村にクロス・ボディ。
  チョップを連発で打ち込んでいく。
  最後は顔に張り手。
  田村が蹴り。
  エース・クラッシャーを狙う。
  さくらが防いでリバースDDTの体勢。
  反転させようとする。
  田村が対応しグラウンドに引きずり込みサブミッション。
  サブミッションを変化させていく。
  両肩をつけにいく。カウント1。
  田村がさくらに変形リバース・スープレックス。
  変形バタフライ・ロック。
  脇の下に頭をいれスープレックス。
  カバー。カウント2。
  もう1発狙う。
  さくらがニーを入れて防ぐ。
  田村がクローズラインへ。
  さくらは避けるとネック・ロック。
  田村が起き上がろうとするもさくらが戻してニーに腰を押し当てる。
  マットに叩きつけ腰を踏みつける。
  バックを取る。
  田村がバックを取り返す。
  さくらは腰を振ってからロックを外す。
  コーナーに振ろうとする。
  田村が振り返し殴りかかる。
  さくらは避けるとチョップ。
  コーナーの上にのせ逆さづりにする。
  クロス・ボディにヒップ・アタックを決める。
  エプロンに連れ出す。
  ブレーン・バスターを狙う。
  田村が耐えフォア・アームズ。
  スピン・キック。
  場外へのエース・クラッシャーを狙う。
  さくらが押し飛ばして自爆させる。
  リングに戻る。
  田村は場外のマットに腰から落ちる。
  さくらはコーナーに座って待っている。
  カウント13で田村がリングに戻る。
  田村がコーナー上のさくらに突進し張り手。
  コーナーに上ろうとする。
  さくらがコーナーから下りパワー・ボム。
  セカンド・ロープから腰にダブル・ストンプ。
  セカンド・ロープから腰にボディ・プレス。
  セカンド・ロープから腰にセントーン。
  ムーンサルトを決める。カウントは2。
  腰に蹴りを打ち込んでいく。
  バタフライ・スープレックスを狙う。
  リバース・スープレックスに返されたのでクローズラインへ。
  田村は避けるとドラゴン・スープレックスを狙う。
  防がれるもすぐにコンプリート・ショット。
  DDT。
  コーナーにのぼる。
  さくらが捕まえに来る。
  田村が逆に雪崩式リバースDDTを決める。
  カバーするもカウント2。
  スワントーン・ボムへ。
  さくらが両膝を立てて迎撃。
  バタフライ・バック・ブリーカー。
  タイガー・ドライバーに続けるもカウントは2。
  コーナー上へ。
  10分経過。
  田村が捕まえ張り手。
  雪崩式技を狙う。
  さくらが逆にサンセット・フリップ・パワー・ボム。カウント2。
  450°スプラッシュ。カウントは2。
  起こそうとする。
  田村がはねのける。
  クローズラインを避けるとネック・ブリーカー。
  TRSを狙う。
  さくらが防ぎクローズラインへ。
  田村が避けクローズラインへ。
  避けられたのでスピン・キックへ。
  さくらが避けクローズラインへ。
  田村が避け丸め込む。カウントは2。
  田村がクローズラインへ。
  さくらが避けバック・スライド。
  田村が身をまかせて逃れる。
  掴まえようとする。
  さくらが逃れクローズラインへ。
  田村が避けバック・エルボーへ。
  さくらが避けクローズラインへ。
  田村が受け止めアーム・ロックで丸め込み。カウントは2。
  フルネルソン・スラム。
  カバーするもカウント2。
  コーナーにのる。
  さくらが捕まえる。
  雪崩式ハリケーン・ラナ。
  田村が体勢を入れ替える。
  さくらがカウント2で体勢を入れ替える。カウント2。
  コーナー上へ。
  田村が肩車。
  さくらが不完全ながらもリバース・ハリケーン・ラナ。カウント2。
  ラ・マヒストラル。カウント2。
  ロープに走る。
  田村がフォア・アームズ。
  クローズラインへ。
  さくらは避けるとバック・スライド。カウント2。
  クルーシーフィックス・ボム。カウント2。
  起こそうとする。
  田村がはねのけフォア・アームズ。
  コーナーで左右のエルボー。
  スピン・キックにフォア・アームズ。
  ロープに走る。
  さくらがカウンターでスーパー・キック。
  田村がランニング・フォア・アームズで倒す。
  カバー。カウント2。
  エルボー・パッドを外しロープに走る。
  さくらが後を追いフォア・アームズ。
  ロープに走る。
  田村がカウンターでクローズラインを狙う。
  さくらはかわすと倒してラ・マヒストラル。カウント2。
  ロープに走る。
  クローズラインへ。
  田村が受け止め技を狙う。
  さくらは防ぐと顔に張り手。
  ロー・キック。
  田村が左右のエルボーを打ち込んでいく。
  顔にスピン・キック。
  ロープに走ってエルボー。
  カバーするもカウント2。
  ロープに走りエルボー。
  ロープに走りエルボーで倒す。
  アピールするとマウントクックで1,2,3!
  田村が新チャンピオンに!

試合結果

@だいのぞみvs.栗原あゆみ
A華名vs.牧場みのり
B風香、野崎渚vs.輝優優、植松寿絵
Cハイスピード初代王座戦:夏樹☆たいよう(初代チャンピオン!)vs.Ray
D松尾引退試合:勇気彩、松尾永遠vs.タニー・マウス、宮崎有妃
Eハードコア・マッチ:井上京子、三田英津子、松本浩代vs.江本敦子、木村響子、中川ともか
F女子パシフィック&NEO王座戦:さくらえみ(ch)vs.田村欣子(新チャンピオン!)