マリーゴールド:Best of Marigold 2025 part.2の分析
名勝負 | 岩谷麻優vs.高橋奈七永(5/4/2025) |
好勝負 | 団体対抗勝ち抜き戦:青野未来、翔月なつみ、後藤智香、田中きずな、瀬戸レアvs.彩羽匠、Maria、川畑梨瑚、宝山愛、彩芽蒼空(4/25/2025) 高橋奈七永引退記念試合:高橋奈七永vs.青野未来(5/24/2025) |
@団体対抗勝ち抜き戦:青野未来、翔月なつみ、後藤智香、田中きずな、瀬戸レアvs.彩羽匠、Maria、川畑梨瑚、宝山愛、彩芽蒼空(4/25/2025)
マリーゴールドvs.マーベラスの勝ち抜き戦。
10分経過すると引き分け両者脱落のルールつきです。
アンダーカードからメインまで
興業の中にある各試合を詰め込んだような内容でしたね。
先鋒は丸め込み合戦で飛ばし
スポットは限定的な中で好ファイト。
中盤はマリアが引っ張っていく形。
女子プロらしいスリリングさで
試合形式上も面子上も短時間で決まり得る背景が
良い方向に、スリリングさにつながっていますね。
マリアvs.祥月。
マリアの疲労感と翔月のハード・スタイルが噛み合って
攻防の必死さが伝わる、心に刺さるマッチアップでしたね。
続く青野vs.川畑も張り合いのエッセンス交えながら
それぞれ表情良く見栄えする攻防。
前座の一生懸命さもよければ
こちらのもう少しスター然とした試合運びも良し。
白熱の攻防で良いバトン・タッチを行いました。
そして最後は後藤vs.彩羽ですが…
これはちょっと後藤が大将として力不足過ぎる。
得意のジャイアント・スイングも上手く決めれず。
後藤の背景が分かり、マリーゴールド推しであれば応援に力が入るのかもしれませんが、
時間いっぱいまで使いつつもこれは単純に攻防としては不十分だったイメージ。
最後で落としましたが、総じては上手いことやっていました。
ぎりぎり好勝負。
A岩谷麻優vs.高橋奈七永(5/4/2025)
岩谷の電撃移籍により奈七永引退前にこのカードが実現。
奈七永はどっしり構え、
巧みな間の使い方、リズムのつけ方を見せます。
ベテランの強い所で勝負できていますね。
岩谷はハードな受け身が特徴的ですが、
今回の奈七永のサブミッション・ベースにも見事な表現を見せます。
トップ・ランカーの岩谷が若手に戻されたような、
13年前の初対決に戻ったような錯覚を覚えさせます。
岩谷のビッグ・フライを奈七永がアンクル・ロックに捉え、
後半も地続きで必死の攻防。
一時も緊張感が途切れない状況が続く素晴らしい内容でした。
唯一ケチをつけるなら最後のフィニッシュ。
この内容なのでクイックは適切。
しかし女子プロの常でフィニッシュ共有されていないか
探るように溜めるカウントの仕方。
クイックの時はスパッとカウントしてくれないと映えないんですよね。
欠点はそれぐらいで見る前は岩谷の移籍を惜しんでいましたが、
見た後は移籍して良かったかも、と思わされました。
ぎりぎり名勝負。
BMGワールド王座戦:林下詩美(ch)vs.MIRAI(5/24/2025)
MIRAIが変則的な見せ場を見せつつ、
林下が相動性でまとめていきます。
林下の試合運び間違いはないものの
やはりスターダムで王者を張っていた頃と比べてしまうと物足りない。
自身の変化にスタイルがついていっていない感ありますね。
一発が重くなっている今ならもう少し攻めにスタイルの重点を置いても良い気がします。
MIRAIもマリーゴールドを選んだからには
そろそろ実績が欲しい所ですね。
間違いないスキルを持っていますが、
輝くために王座が必要なレスラーではあると思います。
好勝負に少し届かず。
C高橋奈七永引退記念試合:高橋奈七永vs.青野未来(5/24/2025)
奈七永の引退試合の相手は青野。
奈七永が上回りつつ、
青野が真っ向から奈七永越えを目指してぶつかり合い。
青野が一番良い相手だったかは確信が持てませんが、
それでも岩谷のような特殊な内容にはできない引退試合で
完全燃焼にするには青野が良かったか。
昨年時間切れ引き分けをしている背景もあり、
気持ちのこもった攻防でした。
最後に向けての青野の技使いは良く、
クライマックスのラッシュはドラマチックでしたね。
AWGの絶対王者時代も良い試合はしていましたが、
追い越さないといけない切迫感が
今回青野を一回り成長させた感がありましたね。
ぎりぎり好勝負。
Dエキシビション・マッチ:高橋奈七永vs.暁千華、山岡聖怜、天麗皇希、堀田祐美子、中西百重(5/24/2025)
引退試合に定番の1分時間制限のかけ流し。
若手からベテラン、サプライズで同期の中西登場、と流れが良く、
メモリアルに過ぎない中でもちゃんと楽しませる工夫がありました。
まあまあ良い試合。
(執筆日:6/?/25)