TOP女子プロレスマリーゴールド →マリーゴールド:Best of Marigold 2024 part.1

マリーゴールド:Best of Marigold 2024 part.1の分析


名勝負 なし
好勝負 イヨ・スカイvs.林下詩美(7/13/2024)

@ボジラ、Sareee vs.ジュリア、林下詩美(5/20/2024)
 旗揚げメイン。
 そこに大抜擢はキャリア2年、日本初参戦のボジラ。
 ハイパーアーマー設定がぴたりと合う体格と暴れ気質が黒船襲来感ありますね。
 よく見つけてきました。

 サリーが適切にボジラメインの見せ場からソフトに引き継ぎ。
 後半になるにつれその滑らかさは少し乱れるものの
 その分ジュリアとサリーのハード・ヒットが見れるので良し。

 ただ終盤、強大に設定したボジラの排除方法が弱く、
 ボジラもまた今どう振る舞うべきわかっていないのが勿体なかった。

 クオリティとしてはあと一歩押し上げたかったですが、
 マリーゴールドはスターダムと同じくハード・ファイト志向であること、
 ジュリアの日本でのラスト・ランやボジラのようた新しいスター、といった要素もあることを示したという点では十分合格点です。

 好勝負に少し届かず。

Aユナイテッド・ナショナル王座トーナメント準決勝:MIRAI vs.青野未来(7/13/2024)
 綺麗なセット・アップからミライが脚攻め。
 幅があり脚攻めの中でも段階を踏めていますね。

 青野に対抗する余地を与えて、
 準決勝の格式と青野の格上げを両立させています。

 MIRAI頼みで青野はまだ見えてない境地があるものの
 青野のキャリアベストであろう総力戦になりました。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

Bイヨ・スカイvs.林下詩美(7/13/2024)
 6年ぶりにイヨが来日。
 新旧スターダムのトップスター対決です。

 一歩も引かず試合の位置付けを良くわかっていますね。
 イヨが先輩として優位に立つと林下もダウン表現で応じます。

 林下の表現も素晴らしかったですが、イヨが攻め続けつつも攻め落とせない苦しみの情感を加えたので更に良し。
 そのため中盤は切り返しをかなり抑えたもののぐっと引き込まれましたね。

 ただ終盤はかなり良い雰囲気ながら
 林下の技がピンポイントにはまるようにイヨが合わせられてなくて
 ここは普段団体も国も違う影響が出たかなと思わされましたね。

 最後伸びが足りずもしっかり内容は残しました。

 ぎりぎり好勝負。

CMG世界王座戦:Sareee vs.ジュリア(7/13/2024)
 ジュリアが観客を乗せて
 エプロン使った場外へのネックブリーカー。
 先程の試合と差別化しつつも形を作らないといけない難しさを感じさせますが、
 それぞれ厳しい攻めを自ターン時にこなすのでクオリティは自然とついてくる。

 ジャーマンの打ち合いやテーブル葬など
 ビッグ・スポットありつつも行き過ぎは抑え
 ロング・マッチに耐えうるバランスを失いません。

 白熱のニア・フォール合戦で最後サリーがアームバー。
 ジュリアはギブ・アップしておらず意識もあったもののレフェリーストップ、、、。
 あまりに絵として弱いですね。

 KOやギブ・アップはダメとはいっても
 丸め込みでの負けまでWWEがNG出すとは思えず、他にやりようがなかったかと思いますね。

 好勝負に少し届かず。

Dジュリアvs.桜井まい(8/19/2024)
 ジュリアのラスト・マッチに敢えて桜井を抜擢。
 ジュリアがリアル入り混じらせて仕掛け、
 それを桜井がまたストーリーも交えつつリアルでどこまで対応できるかが見せ場です。

 桜井の奮闘も光りますが
 後半になるとジュリアのリードが必要以上に目立ってしまいますね。

 試合にボリュームを持たせるためのジュリアの技量に目はいくが、
 それは桜井に焦点を持っていくには至らない。

 とはいえ最後はヘッドバット連打のインパクトとちう力技で穴埋めし、
 総力戦の装いで綺麗に仕上がっていました。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:12/?/24)