TOP女子プロレスその他 →OZ Academy:A Kingdom of the Chaos 3/25/12

OZ Academy:A Kingdom of the Chaos 3/25/12の分析


名勝負 なし
好勝負 OZ王座戦、タイム・オブ・ザ・トライアル:尾崎魔弓(ch)vs.永島千佳世

@小松奈央vs.春日萌花
A桜花由美、紫雷美央vs.豊田真奈美、井上貴子
B松本浩代vs.倉垣翼
C植松寿絵、輝優優vs.カルロス天野、中川ともか
 試合後、輝優優が年内での引退を発表する。

Dタッグ王座戦:アジャコング、加藤園子(ch)vs.AKINO、栗原あゆみ

EOZ王座戦、タイム・オブ・ザ・トライアル:尾崎魔弓(ch)vs.永島千佳世
 (30分アイアン・マン・マッチ。場外カウントなし。凶器、セコンド介入あり。試合後ポイント差×100万が勝者に送られる。)
 まずは尾崎が得意のラフ・ファイト。
 ルールで認められているとあって尾崎のセコンドが早々と介入してきます。
 その中でどう永島が隙を突いてポイント稼げるかに焦点が集まります。
 軍団によるリンチとはいっても手を抜かずに永島を痛めつけているのでエネルギーは落ちない。
 そのまま数の差を活かしてテーブル葬。
 尾崎が先取します。
 有刺鉄線バットで流血させ更に永島を追い込んでいきます。
 ここで10分経過。

 当然セコンドが常に入り続ける方が戦い上有利なんですが
 エンターテイメントとしてはつまらなくなる。
 そのジレンマに陥らないよう自然にはけていましたね。
 女子といえば全女の時代からセコンドで試合をぶち壊してきたものだけど
 この試合におけるセコンドのバランス感覚は素晴らしいものがあり、
 明確なシチュエーションを生み出し試合を展開させていきます。
 有刺鉄線ボード、椅子の攻防でセコンドを排除した上で永島が追いつく。
 ただセコンドが凶器を打ち付けられのを待っていたのは少々興ざめでしたが・・・。
 
 その後もハードコアな戦いですが、
 手錠での排除及び永島の同期が駆けつけることで
 均衡が目で見えるレベルで変わっていくのが面白い。
 ユニークなアイディア・スポットもありましたね。
 植松も駆けつけ勢いを増した永島が2ポイント目を取ります。
 
 ポリスを会場外に締め出した上で終盤は1対1の攻防。
 一応永島は逃げるだけでよい状況ですが
 ポイント差を忘れてしまう程どちらのニア・フォールも価値がある。
 特に尾崎の腕狙いは執念がこもっていてゾクゾクしました。
 時間切れぎりぎりで追いつくのですが
 そこには単なるお約束で説明がつけない納得感があります。
 
 永島が要求して延長戦へ。
 この延長戦が勿体無かったですね。
 再びセコンドが戻ってきて盛り上げていましたが、
 既にやった手法ですし、無駄に時間がかかっている。
 ここは1対1に集中すべきでしたね。
 1対1で魅せられるんだから。
 クライマックスの盛り上げ手法は尾崎に手錠をかけるというもの。
 普通なら抵抗する術はないのですが手錠をかけても
 尾崎の裏拳を封じられず、逆に威力を増しているというのが大変ユニークで感心しました。
 ギミック・マッチを上手くやってのけました。
 文句なしに好勝負。

注目試合の詳細

なし

試合結果

@小松奈央vs.春日萌花
A桜花由美、紫雷美央vs.豊田真奈美、井上貴子
B松本浩代vs.倉垣翼
C植松寿絵、輝優優vs.カルロス天野、中川ともか
Dタッグ王座戦:アジャコング、加藤園子(ch)vs.AKINO、栗原あゆみ
EOZ王座戦、タイム・オブ・ザ・トライアル:尾崎魔弓(ch)vs.永島千佳世(新チャンピオン!)