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ARSION:Best of ARSION 1999の分析


名勝負 なし
好勝負 クイーン・オブ・アルシオン王座戦:吉田万里子(ch)vs.矢樹広弓(2/18/99)

クイーン・オブ・アルシオン王座戦:吉田万里子(ch)vs.二上美紀子(4/14/99)

トゥー・スターズ・オブ・アルシオン王座戦:浜田文子、AKINO(ch)vs.下田美馬、三田英津子(12/11/99)

@クイーン・オブ・アルシオン王座戦:吉田万里子(ch)vs.矢樹広弓(2/18/99)
 まずは、いつでも大技が飛び出すことを示して
 スリリングな状況を演出します。
 グラウンドは抑え込む意図が強く、
 相手のレベルに追いつかなければ潰される状況でしたが
 それぞれ相手の要求に応えて、
 どちらの技術も光る結果となっています。
 サブミッションの威力に関する表現もできている。
 また抵抗という要素が強いことで
 カウンターっぽいサブミッションを能動的に多用することが可能になっており
 特に矢樹にとって王座戦のレベルを行う上で大きな手助けとなっています。
 華麗ではないが情熱の交錯故美しい攻防でした。
 ぎりぎり好勝負。

Aクイーン・オブ・アルシオン王座戦:吉田万里子(ch)vs.二上美紀子(4/14/99)
 技をかける呼気、技に対する意識。
 ARSION特有のアスリート的感覚から来る
 簡単に譲れないものがその攻防の裏にある。
 その結果として、より大技かけるために削り合うという
 プロレスの王道の構成が明確に生まれてきている。
 また両者のテクニカルなサブミッションが上手く試合を進行していますね。
 これなら観客を見ずとも、観客は自ら試合に注目せずにはいられない。
 サブミッションで応援のレベルを変えると終盤へ。
 気合で起き上がるシーンにスター・パワーの弱さは感じるものの
 技量を尽くした攻防には最後まで感心しました。
 ARSIONのベスト・マッチでしょう。
 文句なしに好勝負。

Bトーナメント1回戦:府川唯未vs.吉田万里子(5/4/99)
 吉田がテクニックは勿論として
 幅広く魅せれるのに対し、
 府川は腕へのサブミッション一辺倒。
 動き自体は綺麗だし、
 絶対王者に食いつこうというがむしゃら感が出ていて
 魅力的な試合にはなっているが
 府川のポテンシャルを考えると
 やや小さくまとまってしまった印象はぬぐえない。
 中々良い試合。

Cクイーン・オブ・アルシオン王座戦:吉田万里子(ch)vs.アジャ・コング(8/6/99)
 (カットあり)
 アジャは吉田のレスリング・ムーブについていけるものの
 受け身としての小子気味良さまではないから
 他のアルシオン・レスラーのように吉田の攻めの動き自体を光らせることはできていない。
 しかし、その分攻略しがいのある選手にはなれる。
 ぎりぎりのライン下で悉く吉田の反撃を潰してくる。
 吉田は腕にテーピングしているというハンデもあり、
 エースvs.外敵の構図としてはこれ以上ないですね。
 クライマックスの吉田の粘りに大きな声援が巻き起こっていました。
 ただAJWスターのアジャを前にすると吉田のエースという立ち位置が揺らぐのが問題。
 吉田が敗北するというブックを描きながら
 その中でああやっぱり駄目だったか、という
 後味を残す以上のものには後一歩届かなかった印象です。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:8/?/12)

Dトゥー・スターズ・オブ・アルシオン王座戦:浜田文子、AKINO(ch)vs.下田美馬、三田英津子(12/11/99)
 トルネード式に連携技を交錯させてから場外戦。
 リングに戻ると控えがコーナーに待機し通常形式に。
 展開上は三田が孤立していますが
 こんなんじゃ利かねえよ、と三田がベテランとしての強さをアピールしているのが面白いですね。
 ダイブから再びの観客席乱闘。
 テーブル上でのパイル・ドライバーも決め、
 伊藤、浜田を流血に追い込みます。
 LCOがリングを制圧した状態からの反撃で終盤へ。
 空気の読み方が甘い部分もありつつも
 ベテランvs.若手の構図で攻防をやりきりました。
 文句なしに好勝負。
 (執筆日:1/?/15)


注目試合の詳細

なし

試合結果

@クイーン・オブ・アルシオン王座戦:吉田万里子(ch)vs.矢樹広弓(2/18/99)
Aクイーン・オブ・アルシオン王座戦:吉田万里子(ch)vs.二上美紀子(4/14/99)
Bトーナメント1回戦:府川唯未vs.吉田万里子(5/4/99)
Cクイーン・オブ・アルシオン王座戦:吉田万里子(ch)vs.アジャ・コング(新チャンピオン!)(8/6/99)
Dトゥー・スターズ・オブ・アルシオン王座戦:浜田文子、AKINO(ch)vs.下田美馬、三田英津子(12/11/99)