Ice Ribbon:Best of Ice Ribbon 2019の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
@ICEx∞王座戦:雪妃真矢(ch)vs.つくし(3/31/19)
すっかり大きくなったつくし。
体が小さいので依然として応援したくなる存在でありながら
顔にドロップ・キックを叩き込む厳しさと
観客席に突っ込んでいく体の張りっぷりが加わりました。
雪妃は強さを見せつけながらつくしを潰さず、
今のつくしを受け止めるスタンスを見せる。
こういう試合ができるのは素晴らしいですね。
とはいってもつくしの技の威力は劣ることは否めないので
普通の団体なら終盤に困ってしまうところ。
しかしここもアイスリボンだからこそ
豊富なクイックのテクニックを使って成立させています。
アイスリボンらしさに満ちた素晴らしい試合。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:11/?/19)
AICE×∞王座戦:雪妃真矢(ch)vs.ジュリア(5/25/19)
ジュリアはロープに追い込んで打撃連打。
体勢を入れ替えさせずに連打、と
この試合にかける気持ちを上手く表現。
一方の雪妃は冷静にグラウンドに持ち込むと
強制力を利かせて支配。
こちらは冷たい熱量を感じさせて対照的。
鉄柱への蹴り誤爆からジュリアは脚攻めへ。
少し拙さはありますが、
それが返ってその後の雪妃の倍返しの腕攻めの完成度を際立たせている。
ハード・ヒットで追い込むも
折れない気持ちを見せたジュリアと
終盤は派手な大技も交えながら鬩ぎあい。
ジュリアがキャリア2年経っていないので
完成された試合ではなく、
その未完成を一つの売りにしている試合ではありますが、
それがなくてもこの2人のマッチアップは面白そう。
お互いを伸ばしあう存在になって
数え歌になることを期待します。
好勝負に少し届かず。
BICE×∞王座戦:雪妃真矢(ch)vs.藤本つかさ(8/3/19)
レスリングの入り、ポジションの保持で魅了できるのは流石。
ハードヒットの打撃、サブミッション適切に使いこなし、
上げて、抑えてのコントロールが利いています。
最初に対抗するリアクションを抑えめにして
技のスケール感を調整しながら上げて行っており、
それにより上手く30分という難題をこなしている。
ただ王座交代劇に比べると2人の呼吸合わせには課題があるし、
他団体と違いドローが王座剥奪扱いになる中で
雪妃に切迫感、失う物がある者ならではの表現が欲しいが、
それはあまりに高望みでしょうか。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:9/?/19)
Cインターナショナル・リボン・タッグ王座戦:テキーラ沙耶、ジュリア(ch)vs.星ハム子、星いぶき(9/14/19)
親子が仲直りしてタッグ王座を狙うストーリー。
ハム子のレスラーとしての素養も考慮すれば
陳腐な王道過ぎるストーリーですが、意外に良いですね。
星は親子だけあってバランスの意思統一が取れているし
ハム子のいぶきへの期待は親の贔屓目でもなんでもなく、
期待するに値する原石ですね。
技に拘りが見えて将来が楽しみです。
そしてこの親子を迎え撃つテキーラ、ジュリアの
厳しさがドラマチックに攻防を彩りました。
欠点を見せずに強みを前面に押し出して最後まで駆け抜けました。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:12/?/19)
D藤本つかさvs.Sareee(9/14/19)
まずはサッカー・ボール・キックを受け合い。
藤本はスタンスを表現できており、
そこはベテランの技ですね。
一方で身体能力は決して高くないので、
こういう団体を超えた対決においては強制力が足りない。
サリーは長所/短所まったく逆で、
試合運びの幅が少し狭いですね。
自分に足りないものを相手が持っているという面では
試合としてははまれば自分だけではいけない領域に行ける可能性はあった。
ただイデオロギー対決というテーマ、
相手への刺々しさを出さないといけない中で
相手をどう立てるかまで頭が回らなかった感がある。
その点では日本人が好きなイデオロギー対決を
女子プロレス大賞という妙にリアルな題材にして料理したのは正解ながら
それで2人を縛ってしまったのも事実でしょう。
中途半端な内容でクオリティ上がりきらず。
平均的な良試合。
(執筆日:9/?/19)
注目試合の詳細
なし試合結果
@ICEx∞王座戦:雪妃真矢(ch)vs.つくし(3/31/19)AICE×∞王座戦:雪妃真矢(ch)vs.ジュリア(5/25/19)
BICE×∞王座戦:雪妃真矢(ch)(王座剥奪)vs.藤本つかさ(30分時間切れ)(8/3/19)
Cインターナショナル・リボン・タッグ王座戦:テキーラ沙耶、ジュリア(ch)vs.星ハム子、星いぶき(9/14/19)
D藤本つかさvs.Sareee(9/14/19)