Ice Ribbon:春の板橋女子プロ祭り アイスリボン80 5/4/09の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
@都宮ちいvs.志田光
都宮が真っ向から志田にエルボーを打って行き、
その流れを維持しようとするので予想に反してごつごつした戦いに。
後半は都宮が丸め込み、志田が定番の投げで攻防。
各シーンで行うアクションの種類が偏り過ぎだがハードさは伝わってきた。
少し悪い試合。
Aみなみ飛香vs.聖菜
聖菜が前回見た時より積極的なファイトになっていますね。
柔軟な体を持つ選手が多い女子では丸め込みがスリリングさを生むのに効果的に使われているけれども
聖菜は同じ要領でサブミッションに捕らえ厳しく締め上げている。
ベースで魅せれるようになったからこそ飛び技も光るようになっていてレスラーとして一つの到達点に達した印象。
今休業状態なのが惜しまれますね。
みなみも長身が映える動きで対抗。
終盤にかけての持ち技の配置は他より上手いですね。
6分ぐらいながら見応えのある内容。
平均レベル。
B藤本つかさ、松本都vs.しもうま和美、赤城はるな
一生懸命やっているのは分かるのだけどミスが散見されるし、
何より藤本としもうまの攻防ばかりでバランスが悪い。
確かにこの中では中核におくべき絡みだけど、しもうまが余りにタッチしないので赤城と仲が悪いのか、と思う程。
悪い試合です。
CCHANGO、佐藤悠己vs.リボン高梨、梶原慧
アイスリボンに佐藤、高梨が定着しているのに
何故そこに新人なのか粗さも垣間見える2人をくっつけ、
男オンリーの試合を組むのでしょうか。
スピードがあって見栄えは良いけど必要性を感じないからそんなに楽しめない。
少し悪い試合。
D星ハム子vs.堀田裕美子
リアルしか受け入れない堀田に対し、
アイスリボンの中では体重があるだけしか能がない星が挑んだ所で当然スカッシュ・マッチにしかならない。
試合後堀田がプロレスと認めない、しかし努力をすれば何か起きるから頑張れよ、と言葉をかける。
しかしこの言葉は重いしきつい。
一応希望を残して締めてはいるが、
全女の世界から言えば「死に物ぐらいで努力すれば何か起きるかもしれない、
でも努力してもどうにもならない事もある」ってのが本音でしょう。
前者は夫も子供も捨てるぐらいの意気を意味しているだろうし、
後者は正直な話、ハム子には完全に当てはまる現実です。
間接的にアイスリボン自体に向けられた言葉に
反論するストーリーが生まれる余地がなく、星の思い出にしかならない気がします。
悪い試合。
EICEx60王座戦:市来貴代子(ch)vs.真琴
真琴がひ弱なイメージに反して相手の事を考えずに激しい打撃を打ち込むので
王座戦にかける特別な気持ちは伝わってくる。
市来も気持ちでぶつかれる選手ですが、
その打撃スタイルは相手を上回ってへし折る程の物ではないし、
かといって打撃以外の技を配置して終盤を盛り上げれる訳でもないので、
8分程で終わった時に何故真琴が負けたのか納得がいかない。
少し悪い試合。
F牧場みのり、石野由加莉vs.米山香織、さくらえみ
特にミスもなく安定した内容ながら
アイスリボンらしい他のカードを抑えてメインを張る理由が
安定しているからだけでは寂しいものがあります。
少し悪い試合。
総評
Aは良いがこういう試合が幾つもあってくれないと
他の団体と比べても通用するとはいえない。
(執筆日:12/29/11)
DVD Rating:☆☆☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@都宮ちいvs.志田光Aみなみ飛香vs.聖菜
B藤本つかさ、松本都vs.しもうま和美、赤城はるな
CCHANGO、佐藤悠己vs.リボン高梨、梶原慧
D星ハム子vs.堀田裕美子
EICEx60王座戦:市来貴代子(ch)vs.真琴
F牧場みのり、石野由加莉vs.米山香織、さくらえみ