TOP女子プロレスIce Ribbon →ChocoPro:Best of ChocoPro Season Fifteen 2022 part.2

ChocoPro:Best of ChocoPro Season Fifteen 2022 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 水森由奈vs.さくらえみ(Tropical Night 9/29/22)

スーパー・アジア王座戦:バリヤン・アッキ(ch)vs.TAMURA(ChocoPro #266 10/30/22)

@水森由奈vs.さくらえみ(Tropical Night 9/29/22)
 こちらも前哨戦のクオリティをそのままにシングル対決。

 場を自由に使って攻防を繰り広げる一方で
 強烈な芯が通った内容になっていますね。

 さくらえみのストンピング、打撃は荒々しく
 その暴虐な振る舞いの表現は神がかっています。

 ゆなもんは体重を活かした一環とした攻めで、
 さくらえみ超えへの説得力十分でしたね。

 終盤の反撃のタイミング、流れ作りも的確で
 感情揺さぶる攻防のストーリー・テリングでした。

 文句なしに好勝負。

Aバリヤン・アッキvs.小石川チエ(ChocoPro #260 10/10/22)
 チエはアスリートではないものの十二分にプロレスラーとして動けていますね。
 絵作り、シーンの認識が良くアッキ超えへの意気込みが伝わってきます。

 アッキはサブミッション地獄で応対。
   
 ある種の一つの基準だけでいけば素人とプロではあるが
 間違いなく両者プロレスラーで
 それぞれ違うベクトルからムーブを放ちつつも
 総体としての試合としては片方の試合ではなく2人の試合として完成されています。

 終盤、チエの攻め手を無理に増やさなくても良かったですね。
 ニア・フォール演出を意識して少しぎこちなさ、無理も生まれ、
 最終的に好勝負の当落線上のわずか下をいった印象。

 それでもチエのキャリア代表作として見事な内容でした。

 好勝負に少し届かず。

Bスーパー・アジア王座戦:バリヤン・アッキ(ch)vs.TAMURA(ChocoPro #266 10/30/22)
 グラウンドではじっくり狙い合い。
 膠着時にも探り合う深みのある攻防でしたね。

 TAMURAがラフ要素、腕狙いを加えて展開。
 実態を伴った厳しい攻めで見応えがありましたね。

 アッキも負けておらず脚攻め。
 ChocoProの場の中での印象の残し方は流石です。

 中盤を踏まえた上で
 テクニカルだけでない気持ちの部分も終盤はのせて
 アップ・テンポになりながらもパズルのように交錯。
 前半の部位ダメージが余り活かされていないものの
 その点を除けば見事な帰結に導いていました。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:6/?/22)