全日本女子プロレス:Toyota Manami Volume.1 Disc 5の分析
名勝負 | タッグ王座戦、3本勝負:豊田真奈美、山田敏代(ch)vs.尾崎まゆみ、ダイナマイト関西(JWP)(4/11/93) |
好勝負 | なし |
約2時間20分です。
Highspots製。
@タッグ王座戦、3本勝負:豊田真奈美、山田敏代(ch)vs.井上貴子、堀田祐美子(2/28/93)
堀田は良い状態ですが打つ方も打たれるほうもイメージを生み出し難しいのが欠点ですね。
ただ山田が堀田に突っかかっていくので扉はこじ開けられ、
耐えるシーンなど堀田の強みの可能性が幾つか提示されました。
貴子はエース豊田相手という事で支配しきる事が出来ず、
自分で仕掛けといてやられる、という間抜けヒールみたいな場面もありました。
しかしそのアイディアは大変面白かったですね。
試合としてはそれぞれ良い反撃を持っているものの繋がらない所があり、
30分ほどの長時間が一番の売りとなっている。
中々良い試合。
A豊田真奈美vs.井上貴子(3/20/93)
このカードを特別な物として絵姿を作り上げます。
サブミッションなどが中心で動きはそこまで激しくないですが、
非常にねちっこい五分五分、いや貴子が五分以上の攻防で充実させています。
貴子はシングルだとステージを上げる技に乏しい所もありますが、
光るひらめき、狙いは幾つもありましたね。
最後はどちらが勝つかを焦点に熱狂を生み出しました。
貴子がブレイク・スルーする事は出来なかったが中々良い試合でした。
B豊田真奈美、山田敏代vs.コンバット豊田、工藤めぐみ(FMW)(Dreamslam I 4/2/93)
工藤は気持ちを出して打撃を打つし、蹴りに耐える根性もある。
連携技にも貢献していますね。
ただ動体視力は少し劣っているし、上記の長所もどれもそこまで突出していないのが痛い。
全女なら生き残っていくためにそこから磨きぬかれていくんですけどね。
コンバットはビジュアル、体格、ファイト、どれも基本的に目指すべき方向に沿っていて良いですね。
ただ完成度はまだまだ。
不適切な小技を挟むシーンがあったり、アピール・ポイントで大きなインパクトを生み出せない攻めが出来ない他、受けもキャラを表現できるチャンスという事を理解していませんね。
一方でAJW。
山田はスタイル上安定しているので特に言う事はありませんが問題は豊田です。
珍しく動きが小さく、対抗戦にも関わらず長く孤立しています。
風邪でも引いていたんじゃないかと思う程です。
まあそのリアルに気だるい感じ、コンバットに気持ちよく技を決めれない所が
AJWファンに盛り上がれるドラマ性を提供しましたけどね。
所詮はメインにふさわしくないカード。
多少膨らんでも元が小さいので最終的には平均的な良試合程度です。
(執筆日:9/10/10)
Cタッグ王座戦、3本勝負:豊田真奈美、山田敏代(ch)vs.尾崎まゆみ、ダイナマイト関西(JWP)(4/11/93)
1本目は不意打ちから通天閣スペシャルを決めわずか12秒。
始動から炸裂までラグがあるし、普通のプロレスの終盤で繰り出される必殺技並みにセールしていて違和感がありましたね。
2本目。
豊田はムーブをしっかりこなし、新たな技を試す余裕もありますが、まだ本調子ではない印象を受けましたね。
また今回主導権の奪い合いよりも、盛り上げ勝負の側面が強くなっているので、
それに伴う連携技強化でAJW側は個のパワーをタッグという枠で閉じこめてしまっている所があります。
JWPが勢いで押すというストーリー以上にJWPに引っ張ってもらったというのが2本目終盤までの実情です。
豊田の驚異的な技から始まる終盤は
0−1という背水の陣が見事に成功し、物凄く盛り上がる攻防。
ドラマ性も技のインパクトも双方最高レベルです。
このクライマックスをいきなりのジャーマンにより3本目にそのまま引き継ぎます。
一度サブミッション合戦で落ちた所もありますが、全体的に2本目のそれから
不可能と思われた更なる極限の高みにまで上り詰めています。
同一カード他2試合に比べクオリティは多少劣るが、
終わりよければ全て良しの印象付けによって他を圧倒して輝いている試合です。
ぎりぎり名勝負。
(執筆日:9/13/10)
D豊田真奈美、堀田祐美子vs.アジャ・コング、井上京子(4/24/93)
アジャが京子に合わせてスケールの大きな技中心に試合運びに変化させています。
この2人の戦い方を軸に豊田が受け役、堀田が補佐役で絡みます。
控えが入っての攻防と自然な入れ替わりもポイントの一つですね。
地元である豊田の爆発力も見事なものです。
巧みに盛り上がりを生み出しているがそれは裏方の業であって、
目立つ凄い攻防は今回余りなかったのでやや地味な内容。
中々良い試合。
(執筆日:1/10/11)
DVD Rating:★★★☆☆
注目試合の詳細
Cタッグ王座戦、3本勝負:豊田真奈美、山田敏代(ch)vs.尾崎まゆみ、ダイナマイト関西(JWP)(4/11/93)4人が握手を交わそうとする。
関西が不意を突いて山田にハイ・キック。
尾崎も豊田の手を握るとコーナーに振りクローズライン。
関西が山田にスプラッシュ・マウンテンで1,2,3!
わずか12秒で1本目が決まってしまう。
豊田が山田を気遣っている。
山田が何とか立ち上がり2本目開始。
関西は山田をロープに振るとハイ・キック。
ボディ・スラムを決めるとセカンド・ロープからのバック・エルボー・ドロップへ。
山田は避けて自爆させると豊田にタッチ。
豊田はロープに走るとドロップ・キック。
2発。
3発。
4発。
5発。
ミサイル・キックを決める。
ボディ・スラムからムーンサルトへ。
関西が避けて自爆させる。
控えの山田が関西に襲いかかりボディ・スラム。
豊田がムーンサルトを決めるも尾崎が踏みつけカット。
豊田がロープに振ろうとする。
関西が振り返しショルダー・スルーを狙う。
豊田は背中にのると変形バタフライ・ロック。
関西の体が崩れる。
豊田が離す。
関西が不意を突いて払い蹴り。
STFを狙う。
豊田がロープに逃げる。
関西は頭部を蹴りつけると尾崎にタッチ。
尾崎は豊田をロープに振るとDDT。
カバーするもカウント2。
ドラゴン・スリーパー。
起こすとフェイス・バスター。
キャメル・クラッチに捕らえる。
関西が胸を蹴りつけ援護。
再びキャメル・クラッチに捕らえる。
離すとブレーン・バスター。
交代したボディ・スラムからエルボー・ドロップでカバー。
豊田がカウント1でブリッジで起きる。
関西がスリーパーを決める。
豊田は後ろに倒れてカバーの状態に持っていこうとする。
関西は防ぐとドラゴン・スリーパー。
顔からマットに叩きつける。
タッチし羽交い絞めにする。
尾崎がコーナー上からトペ・アトミコ。
カバーするもカウント2。
ロープに振り打ち上げようとする。
豊田がドロップ・キックを決めタッチ。
ダブル・クローズラインを決めると豊田が尾崎を押さえつける。
そこに関西が強烈な蹴り。
ロープに振りドロップ・キック。
ブレーン・バスターにサッカーボール・キック。
ニール・キックに蹴り。
尾崎が吹き飛ばされながらも山田にタッチ。
両者牽制し合う。
関西が距離をつめロー・キックを叩き込む。
倒れた山田に蹴りを放っていく。
山田がダウン。
ロープを掴んで起き上がろうとした山田に蹴り。
山田は耐えて立ち上がると蹴りを放つ。
背中を蹴り頭部を蹴りつける。
後頭部にスピン・キック。
ダウンした関西の頭部に蹴りを放っていく。
ロープに振りスーパー・キック。
関西は崩れながらも尾崎にタッチしようつするが届かない。
山田が関西にハーフ・ボストン・クラブ。
控えの尾崎が山田の後頭部にビッグ・ブーツ。
山田は先に回復すると関西にソバット。
タッチした豊田がダイビング・ショルダー・タックルを決める。
関西が倒れながらも尾崎にタッチしに行く。
豊田が尾崎をロープに振る。
尾崎がネック・ブリーカー・ドロップを決める。
2発。
3発。
カバーするもカウント2。
ハーフ・ボストン・クラブ。
レッグ・ロック・ドラゴン・スリーパーに移行する。
離すとロープに振り殴りつける。
もう1発。
豊田がロープに走り殴りつける。
尾崎をロープに振り殴りつける。
カバーするもカウント2。
無理やりブレーン・バスターを決めカバー。
関西が蹴りを入れカット。
交代した山田がレッグ・ロック。
関西が蹴りつけカット。
連続で叩き込む。
尾崎が這って関西にタッチ。
関西が山田にパイル・ドライバー。
カバーするもカウント2。
シャープ・シューターを狙う。
抵抗する山田の頭部を踏みつけシャープ・シューターを決める。
尾崎が入り同時にドラゴン・スリーパーを決める。
レフェリーに注意され戻る。
山田がロープを掴む。
交代した尾崎が山田をロープに振りフライング・クローズライン。
続けてジャーマン。カウントは2。
ロープに振ろうとする。
山田は振り返すとヒップ・トスのような形で倒しカバー。カウント2。
バック・ドロップを決めタッチ。
豊田が変形バタフライ・ロックに捕らえる。
コーナーに振りクローズラインへ。
尾崎が避けると豊田に関西がクローズライン。
尾崎が襲い掛かってきた山田にバック・ドロップ。
関西が場外の豊田にトペ・スイシーダ。
尾崎が場外の山田にトペ・コンヒーロ。
関西は豊田をリングに戻すとダイビング・ヘッド・バッド。
尾崎も同時にダイビング・ヘッド・バッドを決めカバーするもカウント2。
尾崎がコーナー上へ。
関西が豊田を尾崎のいるコーナーに振る。
豊田が尾崎にドロップ・キックを決め落とす。
関西は豊田をロープに振るとクローズラインへ。
豊田は避けるとロープの上にのり場外の尾崎にムーンサルト。
山田が関西にスーパー・キック。
豊田は尾崎をリングに戻すとロープに振る。
山田と協力してバック・ドロップ。
山田がコーナー上へ。
関西が突進して殴り落とす。
豊田と尾崎のバックの取り合い。
尾崎が関西の蹴りの援護を受けジャーマン。カウントは2。
尾崎が関西にタッチ。
関西がクローズラインへ。
豊田が避けジャーマン。カウントは2。
交代した山田が関西にスピン・キックを放つ。
関西は避けるとジャーマン。カウント2。
尾崎と協力してロープに振りダブル・クローズラインへ。
山田は避けると関西のバックを取る。
尾崎がビッグ・ブーツで防ぐ。
関西が山田にスプラッシュ・マウンテンを狙う。
豊田がクローズラインで防ごうとするも避けられる。
尾崎が豊田を押さえつける。
関西が持ち上げる。
山田は後ろに逃れるとジャーマン。カウントは2。
豊田にタッチすると2人で関西にスプラッシュ・マウンテン。
カバーするもカウントは2。
豊田が関西にクロス・アーム・エレクトリック・チェアーを決め1,2,3!
14分55秒で豊田が取る!
関西はまだダメージが残っている様子。
3本目が始まるなり豊田が関西にジャーマン。カウント2。
交代した山田はロープに振ろうとする。
振り返されるもニール・キック。
ロープに橋っては蹴りつけていく。
コーナー上からダイビング・エルボー。
カバーするも尾崎がカット。
山田が首に脚をかけてレッグ・ロック。
持ち上げると回して落とす。
交代した豊田がミサイル・キック。
もう1発。
3発目を狙う。
尾崎が殴りつけて落とすと柵にぶつける。
関西が山田を柵にぶつける。
関西と豊田がリングに戻る。
関西が豊田にスーパープレックスを決めカバー。
豊田がカウント2でブリッジ。
尾崎がダイビング・ボディ・プレスを決めるもカウント2。
コーナーに振りクローズライン。
ロープに振る。
豊田がスプリングボード式クロス・ボディ。カウント2。
卍固めに捕らえる。
カバーに行くがカウント2。
交代した山田が尾崎をロープに振りサイド・スラム。カウント2。
尾崎が不意を突いてボディ・シザースの丸め込み。カウント2。
山田がバックを取る。
尾崎はヘッド・ロックに捕らえると自陣に持って行き交代。
関西が頭部に蹴りを放っていく。
バック・ドロップでカバー。カウント2。
コーナーに振りクローズライン。
ノーザンライトを決めるもカウント2。
交代した尾崎がSTF。
山田がロープに逃げる。
尾崎がレッグ・ロック。
山田がロープに逃げる。
フェイス・バスターを決め関西に交代。
関西がブレーン・バスターからカバー。カウント2。
ドラゴン・スリーパー。
山田がロープに脚をかける。
関西がサッカーボール・キック。
蹴りを放つ。
交代した尾崎が山田をロープに振る。
山田がビッグ・ブーツ。
フォア・アームズで関西を落とすと尾崎をコーナーに振りクローズライン。
蹴りつけていく。
スナップ・スープレックス。
もう1発。
交代した豊田がロープに振りドロップ・キック。
ダイビング・クロス・ボディ。
2発目。カウント2。
ノーザンライト。カウント2。
ジャーマンを狙う。
耐えられスクール・ボーイへ。
尾崎はアーム・バーに捕らえタッチ。
関西は豊田をロープに振る。
ハリケーン・ラナを狙った豊田にパワー・ボムを決めるとボストン・クラブ。
山田が蹴りを放ってカット。
関西は体勢を建て直し再び締め上げる。
コーナーに振る。
豊田がセカンド・ロープから飛びつく。
受け止められるもDDT。
卍固めを狙う。
尾崎がカットし押さえつける。
そこに関西がクローズラインを狙うも避けられ誤爆。
山田が関西にバック・ドロップ。
豊田が関西にスプリングボード式ムーンサルト。カウント2。
交代した山田がロープに走り後頭部へジャンピング・キック。
もう1発。
ロープに走る。
クローズラインを避けて3発目。
カバーするもカウント2。
豊田のミサイル・キックの援護からジャーマンを狙う。
関西が強烈なバック・エルボー。
山田はゆらぐもバックを取り直しジャーマン。尾崎がカット。
山田がダイビング延髄切り。
コップ・キラーを狙う。
尾崎がカット。
再びコップ・キラーを狙う。
関西がエレクトリック・チェアーに切り返す。
交代した尾崎が山田にドロップ・キック。
もう1発。
3発目。
山田がハイ・キックへ。
尾崎が受け止めレッグ・ロック。
山田が近くのロープを掴む。
尾崎がパワー・ボム。カウント2。
続けて変形スワントーン・ボムを狙う。
山田は避けて自爆させるとコップ・キラーを狙う。
関西が蹴りを入れる。
これで腕のロックを外すことができた尾崎は持ち上げられるもヴィクトリー・ロール。カウント2。
交代しようと自陣へ。
豊田が関西にドロップ・キックを決めて落とす。
豊田と山田が協力して尾崎を投げる。
カバーするもカウント2。
2人で同時にダイビング・ヘッド・バッドを決めカバー。カウントは2。
エプロンに上がった関西を山田が蹴り落とす。
尾崎をコーナー上にのせると2人で雪崩式バック・ドロップを狙う。
尾崎がバック・エルボーで2人を落とす。
関西がリングに入り2人を押さえつける。
尾崎がコーナー上からトペ・アトミコへ。
しかし避けられ誤爆。
山田が関西を蹴り落とす。
2人で尾崎に雪崩式バック・ドロップ。
豊田がジャーマンを決めるも関西がカット。
山田が関西を落とし場外へ。
豊田は尾崎にローリング・クレイドルを狙う。
崩されるももう1度狙ってローリング・クレイドル。
関西が山田を柵に振る。
ローリング・クレイドルのカウントはカウント2。
豊田が尾崎にダブル・アーム・ロック・ジャーマン。カウントは2。
もう1発狙う。
関西が豊田の後頭部にクローズライン。
交代すると豊田にハイ・キック。
背中にも蹴り。
スプラッシュ・マウンテン。
起こそうとする。
山田が関西に襲いかかりコーナーに振る。
クローズラインへ。
関西は避けると豊田にクローズライン。
山田にもクローズライン。
タッチすると豊田にドゥームス・デイ・デバイス。
関西は豊田を起こすとスプラッシュ・マウンテンの体勢に。
尾崎がダイビング・ネック・ブリーカー・ドロップで合体させ1,2,3!
16分4秒で尾崎、関西の勝利!
新チャンピオンとなる!
試合結果
@タッグ王座戦、3本勝負:豊田真奈美、山田敏代(ch)vs.井上貴子、堀田祐美子(2-1)(2/28/93)A豊田真奈美vs.井上貴子(3/20/93)
B豊田真奈美、山田敏代vs.コンバット豊田、工藤めぐみ(FMW)(4/2/93)
Cタッグ王座戦、3本勝負:豊田真奈美、山田敏代(ch)vs.尾崎まゆみ、ダイナマイト関西(JWP)(新チャンピオン!)(2-1)(4/11/93)
D豊田真奈美、堀田祐美子vs.アジャ・コング、井上京子(4/24/93)