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全日本女子プロレス:Toyota Manami Volume.1 Disc 1の分析


名勝負 なし
好勝負 オール・パシフィック王座戦:豊田真奈美(ch)vs.北斗晶(衝撃!敗者髪切りタッグ 1/11/91)

約2時間15分です。
Highspots製。

@豊田真奈美、下田美馬vs.山田敏代、三田英津子(5/6/89)
 まだまだワン・オブ・ゼムな4人ですが、
 試合が進むに連れ自分の進むべき道を示していきます。
 三田は長身を使ったスケールの大きな技があったし、
 山田はスピードに流されず見せ方を踏まえた技の使い方をしている。
 豊田、下田は終盤のギア上げで貢献していましたね。
 ジャーマンで綺麗にフィニッシュしました。
 平均レベル。

AWWWA王座戦:ブル中野(ch)vs.豊田真奈美(7/21/90)
 豊田のWWWA王座初挑戦ですがまだそんな格ではないという事でブルはほとんどの攻撃を耐え避けています。
 ただし豊田の勝利が100%ない中で、どこまで善戦できるかという期待を一応満たすだけの動きはありましたね。
 ジャーマンを決めるチャンスも与えられていました。
 悪くない試合。

B豊田真奈美、高橋美加、前田薫vs.アジャ・コング、バイソン木村、グリズリー岩本(6/4/90)
 観客の声援を一手に受ける獄門党がノリの良い進行を見せます。
 豊田側も連携で相対する物を見せていますね。
 3連ダイブや3人同時ボストン・クラブなど独創的なスポットもありました。
 ただそういうスポットをちゃんと試合に組み込めているとは言いがたいし、焦ってのミスも出たのが残念。
 個で言えば豊田とアジャが普通に輝いていました。
 一方で岩本はチームについていくのに精一杯で、前田も動きの見栄えが悪かったですね。
 平均的な良試合。

C豊田真奈美vs.北斗晶(サバイバル・シャウト in 後楽園 8/19/90 )
 2度目の対決。
 前回北斗が脚を痛めドクター・ストップになったという経緯があります。
 試合は張り手の打ち合いで気持ちを爆発させいきなり大技へ。
 30分というロング・マッチ前提の構築をするのでその後はグラウンドがベース。
 豊田はこの1年で大きく成長した事を感じさせるし、
 北斗もまたキャラが固まってきて両者安定感がありますね。
 見応えのある内容でマイナス・ポイントはありませんが
 30分という時間設定が延び白を奪った事は否定できない。
 中盤は単発でもう少しロープ・ワークを挟みたいですね。
 サブミッションをかける事で自身が余り輝かない北斗は特にそうです。
 また残り5分を切ってからスタンディングに移行するのは遅すぎです。
 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:9/10/10)

Dエリミネーション・マッチ:豊田真奈美、高橋美華、エステル・モレノ、吉田万里子、前田薫vs.アジャ・コング、バイソン木村、メデューサ、ソチ浜田、ラ・ディアボリカ(11/17/90)
 個々の状態に依存する形式。
 アジャはあるべきリズムを作り出すし、
 バイソンは相手とのやり取りの調整が上手いですね。
 高橋は精力的な動きで長身が栄えます。
 他はこの3人に比べると劣る。
 メデューサ吼えているだけだし、ディアボリカ、ソチは自分のペースにいく事を当たり前と思っていてルチャから抜け出せていない。
 脱落が遅いので全体的に下に引っ張られる結果になっていました。
 いくらアジャとはいえ最後に2人を一気に脱落させるのも納得が行かない。
 悪くない試合。

Eオール・パシフィック王座戦:豊田真奈美(ch)vs.北斗晶(衝撃!敗者髪切りタッグ 1/11/91)
 北斗が腕の筋肉を断裂していてギブスをはめて登場。
 豊田はキラーっぷりを発揮しいきなりギブスを外すという蛮行に出ます。
 いきなりこんな展開に出るとは苦し紛れでドラマ性だけの勝負かと思ったのですが、まったく試合は崩れていません。
 北斗の強い意志力による統制はひたすらに感服するし、
 何よりこの状況下でどう展開付けを実現させるか、に
 頭をフル回転させていていつもより上手さが出ています。
 特に豊田が脚を痛めたのは賢い選択。
 単純に脚攻めで北斗に狙いを与える&休む機会を与えるだけでなく
 裏でペース、攻防の可否に影響を及ぼしています。
 当然北斗の手数が不足するので普段の盛り上がり方は出来なかったものの、
 豊田がサブミッションをかける方でも驚異的な魅せ方をするので静かに引き込まれていく。
 全女にしては珍しく行動量が少ないもののトップ・ランクの内容です。
 文句なしに好勝負。
 (執筆日:9/10/10)

Fオール・パシフィック王座戦:豊田真奈美(ch)vs.みなみ鈴香(3/17/91)
 (購入したDVDRの欠陥により見れず)

DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

Eオール・パシフィック王座戦:豊田真奈美(ch)vs.北斗晶

  北斗は右腕にギブスをはめている。
  握手を交わす。
  ゴングが鳴るなり豊田が走り、右腕へのドロップ・キック。
  腕を取りコーナーに駆け上がるとアーム・ドラッグ。
  腕にストンピング。
  腕を掴んでコーナーに駆け上がる。
  北斗がデッドリー・ドライブ。
  豊田が丸め込む。カウント2。
  腕を取るとギブスの包帯を外して行く。
  腕にストンピング。
  レフェリーが引き離そうとするも豊田は応じない。
  豊田はギブスも外してしまう。
  北斗が場外に転がり出る。
  北斗はしばらく休んでからリングに戻る。
  豊田がすぐ腕に蹴りかかる。
  腕を取りグラウンドへ。
  北斗が回転するも逃げ切れない。
  豊田が手を踏みつけて動けなくし腕を踏みつける。
  腕にストンピング。
  場外に蹴りだす。
  テーピングを受ける。
  北斗が蹴り。
  ロープに振りスピン・キック。
  ロープに振りもう1発。
  カバー。カウント2。
  豊田が腕を取る。
  ロープに腕を絡め蹴り飛ばす。
  腕にエルボーを打ち下ろす。
  北斗が丸め込む。
  豊田がカウント2で返す。
  ロープに振るとドロップ・キックで落とす。
  ロープに走りトペ・スイシーダ。
  コーナーに上るとダイビング・ボディ・アタックへ。
  北斗はリングに戻ってかわす。
  リングに戻ろうとした豊田にスライディング・キック。
  コーナーに上りトペ・アトミコ。
  豊田は脚を痛めた様子。
  北斗は入ってきた豊田にハーフ・ボストン・クラブ。
  豊田がロープを掴む。
  北斗が脚を掴んで倒しレッグ・ロック。
  豊田がロープを掴む。
  北斗がロープに振る。
  豊田が蹴りを入れスープレックス。カウント2。
  ミサイル・キック。
  コーナーに上る。
  北斗が起き上がりドロップ・キック。
  不完全ながらスーパープレックス。
  カバー。カウント2。
  ボディ・スラムを狙うも持ち上げられない。
  豊田がアーム・ロック。
  中央に戻してアーム・ロック。
  北斗が体勢を変えてロープに脚をかける。
  豊田が中央に戻して腕に脚をかけて回転させようとする。
  防がれるもパイル・ドライバー。
  ムーンサルトを決める。カウントは2。
  起こすとハンマー・ロック・ジャーマン。カウント2。
  ボディ・スラム・スープレックス。
  ムーンサルトへ。
  北斗はかわして自爆させる。
  コーナーに上りミサイル・キック。
  カバー。カウント2。
  ジャーマン。カウント2。
  コーナーに上りウィール・キックへ。
  豊田はかわすとアーム・ロック。
  セコンドがタオルを入れる!
  豊田の防衛!

試合結果

@豊田真奈美、下田美馬vs.山田敏代、三田英津子(5/6/89)
AWWWA王座戦:ブル中野(ch)vs.豊田真奈美(7/21/90)
B豊田真奈美、高橋美加、前田薫vs.アジャ・コング、バイソン木村、グリズリー岩本(6/4/90)
C豊田真奈美vs.北斗晶(30分時間切れ)(サバイバル・シャウト in 後楽園 8/19/90 )
Dエリミネーション・マッチ:豊田真奈美、高橋美華、エステル・モレノ、吉田万里子、前田薫vs.アジャ・コング、バイソン木村、メデューサ、ソチ浜田、ラ・ディアボリカ(11/17/90)
Eオール・パシフィック王座戦:豊田真奈美(ch)vs.北斗晶(衝撃!敗者髪切りタッグ 1/11/91)
Fオール・パシフィック王座戦:豊田真奈美(ch)vs.みなみ鈴香(3/17/91)