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全日本女子プロレス:Best of Joshi Disc 1の分析


名勝負 準決勝:北斗晶vs.豊田真奈美(8/21/93)、
北斗晶vs.神取忍(Dream Slam 4/2/93)
好勝負 ケージ・マッチ:アジャ・コングvs.ブル中野(Wrestlemarinpiad II 11/14/90)

約1時間35分です。
Highspots製。

@ダイナマイト関西vs.堀田祐美子(Dream Slam 4/2/93)
 待ちに待ったハード・ヒッティング対決。
 期待通りの蹴りで見応えがあります。
 ただし織り交ぜるサブミッションが一般的なそれでUWFスタイルにまでは昇華せず
 タフ・ウーマン・コンテストと化しているのが残念。
 思ったよりエネルギーが集中せず大味になってしまった内容。
 平均的な良試合です。
 (執筆日:9/13/10)

A準決勝:北斗晶vs.豊田真奈美(8/21/93)
 一般的に身体能力の面において女性は男性より劣ると言われ
 時にそれは女子プロに興味が無い理由に挙げられるのだけれど
 この豊田は常識を覆してくれる。
 初っ端のクローズラインをいなして脇固めに捕らえるスポットからして
 そのスピード、瞬発力は男性含め他を寄せ付けないレベルにある。
 これで女子プロ特有の技のたたみかけをされたら絶賛するしかないね。
 史上最高且つ最も面白い女性レスラーは豊田に間違いない。
 一方の北斗だが彼女も素晴らしい。
 豊田を相手にしながらスピード・スタイルを基本における素養を持つし
 ここぞという所でラフを持ってくるセンスには唸らされる。
 終盤も必殺技の一撃性を保ちながら
 お互い良くぞここまで攻め抜いたという壮絶なレベルに到達させました。
 これは文句なしに名勝負ですね。
 (執筆日:?/?/08)

Bケージ・マッチ:アジャ・コングvs.ブル中野(Wrestlemarinpiad II 11/14/90)
 序盤はいまいち。
 アジャの裏拳30連発は馬鹿げているし、
 ブルの攻撃もハイ・フライングが武器である事を示すだけで攻めとしては機能していません。
 しかしセコンドがケージの中に凶器を差し入れる、という独創的なアイディアで改善されていきます。
 基本凶器使いはダラダラしていて本当のラフ・ファイトにはなっていませんが、
 凶器の種類が頻繁に切り替わるので問題はクリアしています。
 またその場だけの理ですが一極狙いや、
 セコンドがケージ外から補助した面白い凶器スポット、
 セコンド同士で争うなどの雰囲気作りが見られます。
 そんなこんなを経て迎えた終盤ではようやく
 2人の本領、肉体から繰り出される強烈な技と脱出狙いの攻防。
 そして最後に伝説となる、日本人初となるケージ上からの攻撃、
 ダイビング・レッグ・ドロップを決めて歴史に名を刻みました。
 名勝負というのは言いすぎですが、好勝負と呼ぶには十分な内容。
 必見ですね。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:9/11/10)

C北斗晶vs.神取忍(Dream Slam 4/2/93)
 神取は頭が悪いのかと疑ってしまう程
 MMAとプロレスの境目に悩まず、迷いこまず、
 最高の異種格闘技レスラーとなっている。
 試合開始時からその能力を発揮する最大の見せ場が訪れます。
 北斗の挑発に怒り、アーム・ロック。
 その本気度、説得力は完璧で北斗は肩が外れます。
 更にテーブルに穴が開くほどのツームストンで大流血。
 この二重要素に北斗の表現力が重なり、
 圧倒的なリアリティーとドラマでデンジャラスな潰しあい、最高峰に一気に持っていく。
 いつ試合が止まってもおかしくない程、決着を狙いにいく全力の攻め合い、
 それをまったくテンションが落ちる事なく攻防が続いていく。
 しかも何が起こるか予想がつかない雰囲気のオマケまでついている。
 完全に世界を作り上げましたね。
 抗争、潰しあい、MMA的扱い、かくあるべしという歴史に残る試合です。
 唯一ケチをつけるならフィニッシュでしょう。
 両者同時パンチという、これまでのリアルさとは違う様式美に走りながらその後にフォールしてしまうので
 二兎を追うものは一兎をも得ず、状態になっています。
 しかしそれでも尚歴史的な名勝負。
 (執筆日:9/10/10)

DVD Rating:★★★★★

注目試合の詳細

 A準決勝:北斗晶vs.豊田真奈美(8/21/93)

  豊田がいきなりドロップ・キック。
  2発。3発。
  ロープに振り4発目を狙う。
  北斗はロープを掴んで自爆させると蹴りつける。
  ロープにぶつけクローズラインへ。
  豊田がいなして脇固めに捕らえる。
  ロープに逃れられるやすぐ離し蹴り落とす。
  ロープに走るとトップ・ロープに座ってのムーンサルトを狙う。
  北斗がエプロンに上がり豊田の体勢を崩す。
  逆さ吊りになった所で締め上げる。
  レフェリーが引き離し豊田をロープから外す。
  豊田が場外で間を置いてリングに戻る。
  北斗が組むと見せかけ蹴りつけるとパイル・ドライバー。
  ロメロ・スペシャルに捕らえる。
  ドラゴン・スリーパーに移行。
  髪を引っ張り締め上げる。
  ロープに振るとクロス・チョップ。
  バック・ドロップを決めカバー。カウント1。
  ボストン・クラブ。
  豊田をロープに振る。
  豊田はセカンド・ロープからクロス・ボディ。
  続けてコーナーのセカンド・ロープからドロップ・キック。
  2発。3発。
  カバーするもカウント2。
  レッグ・ロック。
  北斗がロープに逃げる。
  豊田は北斗の脚をロープに引っかけ蹴りつける。
  脚を攻める。
  ロメロ・スペシャルを決めカバーに持って行くもカウント2。
  エプロンに転がり出た北斗の脚をロープに乗せ踏みつける。
  北斗が場外へ。
  時間をおいてからリングに戻るが
  戻るなり豊田が襲いかかりレッグ・ロック。
  ロープに振る。
  股下を通り抜けようとした北斗を踏みつけバック・ドロップを狙う。
  北斗は振りほどくと脚を取ってダウンさせキャメル・クラッチ。
  ロープに振ると仕掛けてきた所を逆にパワー・ボム。カウント2。
  ノーザンライト・ボムを狙う。
  豊田は後ろに逃れるとローリング・クレイドル。カウントは2。
  ロープ際の北斗にドロップ・キックを狙う。
  しかし避けられそのまま場外に転落。
  北斗がすかさずコーナー上からトペ・アトミコ。
  パイル・ドライバーも決める。
  マットのない場所でもう1発。
  テーブルに振る。
  豊田は飛び乗ると振り返り際にクロス・ボディ。
  トペ・スイシーダにムーンサルトを決める。
  もう1発。
  リングに戻りアピール。
  戻ってきた北斗にボディ・スラムを決めるとムーンサルト。カウント2。
  オーシャン・サイクロンを狙う。
  北斗がヴィクトリー・ロールに切り返すもカウントは2。
  北斗がラリアットへ。
  豊田は避けるとタイガー・スープレックス。カウントは2。
  ロープに振ろうとする。
  北斗は防ぐとレッグ・ロック・ジャーマン。カウント2。
  ミサイル・キックを決めカバー。カウント2。
  ノーザンライト・ボムを狙う。
  豊田が逃れると同時にクロス・アーム・ジャーマン。カウント2。
  ボディ・スラムからムーンサルトへ。
  北斗が蹴り上げ迎撃。
  ノーザンライト・ボムを決め1,2,3!
  北斗の勝利!
  
  
 Bケージ・マッチ:アジャ・コングvs.ブル中野(Wrestlemarinpiad II 11/14/90)

  入場中のブルにアジャが襲いかかる。
  観客席にぶつけケージに入ろうとする。
  ブルはアジャを引きずり出し観客席にぶつける。
  ケージに入る。
  アジャもすぐに後を追いケージに入る。
  ブルがクローズライン。
  アジャはヘッド・バッドを決めるとブルをケージにこすりつける。
  殴りつけていく。
  ターン・バックルにぶつける。
  ブルはアジャをロープに振ると蹴りつける。
  アジャを捕まえラリアット。
  ブレーン・バスターを決める。
  フェイス・バスター。
  コーナー上にのせ裏拳。
  起こして裏拳。
  10数発叩き込んでも中野は起き上がってくる。
  ブルは裏拳を避けるとラリアット。
  アジャが裏拳。
  また連続で叩き込んでいく。
  アジャがケージを登ろうとする。
  ブルが棒で殴りつける。
  ロープに振る。
  アジャが逆にラリアット。
  ロープに振り裏拳を放つ。
  ブルは避けると裏拳。
  ロープに振りラリアット。
  ジャンピング・キックを何発も叩き込む。
  フェイス・バスターを決める。
  ロープに振るもアジャが逆にボディ・アタック。
  アジャのセコンドが缶を投げ入れる。
  ブルは横取りするとアジャに缶を叩きつけていく。
  耐えていくアジャだが最後はダウン。
  ブルのセコンドがヌンチャクを投げ入れる。
  ブルがヌンチャクで攻撃していく。
  アジャは耐えて吼えるも強烈な一撃にダウン。
  ブルはアジャをロープに振りラリアット。
  ケージにぶつけラリアットでケージと挟み撃ち。
  アジャがヘッド・バッドを連発。
  パイル・ドライバーを決める。
  10カウント・パンチ。
  ブルがアジャにロープを利用してのフェイス・バスター。
  ロープ上からダイビング・レッグ・ドロップ。
  ロープ上からジャンピング・キック。
  コーナー上からニー・ストライク。
  ブルがケージを登ろうとする。
  アジャは引き摺り下ろすと棒で脚を攻撃。
  缶も叩きつける。
  ブルがハサミをアジャの腕に叩きつけていく。
  何度も叩きつけていく。
  アジャのセコンドがケージに入ろうとする。
  ブルは殴りつけて戻させる。
  セコンドがテープを投げ入れる。
  アジャがテープでブルを締め上げる。
  ブルのセコンドが入ろうとするもアジャのセコンドに防がれた様子。
  ブルは逃れるとアジャの腕にテープを巻きロープとつなぐ。
  そしてケージを登っていく。
  アジャは普通に腕をすり抜けさせると追いつきブルを落とす。
  ブルもアジャを落としコーナーから登っていく。
  アジャはブルを力任せに落とす。
  ヘッド・バッド。
  缶を受け止めると叩きつけていく。
  ブルのセコンドがチェインを差し入れる。
  ブルがアジャの首にチェインを巻きつけると
  セコンドがケージ越しに引っ張り首吊りに。
  ブルは更に缶を叩きつけていく。
  アジャのセコンドがブルのセコンドに襲いかかりチェーンを離させる。
  ブルはチェインをアジャの腕にも巻きつけるとロープに巻きつけ蹴りつける。
  ブルがコーナーから登っていく。
  アジャが脚に棒を叩きつけていく。
  コーナー上からスープレックス。
  アジャが登ろうとする。
  ブルが棒を叩きつけ落とすとパワー・ボム。
  ブルがダイビング・レッグ・ドロップへ。
  アジャは避けるとジャーマン。
  セコンドからもらった棒を叩きつけていく。
  棒を持ってコーナー上へ。
  ブルはコングを落とすとフェイス・バスター。
  ケージを登っていく。
  アジャはまだ起き上がらない。
  しかしブルは内に向きかえる。
  そしてケージ上からのダイビング・レッグ・ドロップ。
  素早くケージを乗り越えてブルの勝利!
  

 C北斗晶vs.神取忍(4/2/93)

  北斗がいきなりストレート・パンチでダウンさせる。
  マイクで挑発する。
  神取に襲いかかり殴りつける。
  神取が張り手にラリアット。
  強烈なアーム・ロックに捕らえる。
  北斗がロープに逃げる。
  たまらず場外に転がり出て応急手当を受ける。
  神取はリングに戻ろうとした北斗の腕を蹴りまくり場外に出す。
  北斗がリングに戻る。
  神取はコーナーに追い詰めると殴りまくる。
  北斗は体勢を入れ替えると張り手を連発。
  顔にニーを入れていく。
  神取が受け止めレッグ・ロック。
  北斗がロープに脚をかける。
  神取は北斗をロープに振ろうとする。
  腕の痛みを見るや狙いを変え腕を巻き込んでのドラゴン・スリーパーの体勢に。
  神取はもがくとロープを使って反転させる。
  神取を蹴り飛ばして場外に出しエプロンに出る。
  セカンド・ロープからのダイブを狙うもバランスが崩れ遅れる。
  神取が素早くエプロンに上がり北斗をリングに押し入れる。
  ボディ・スラムを決めるとアーム・バーを狙う。
  北斗がロックすると共に反転させて耐える。
  神取は仕方なくフロント・ヘッド・ロックに捕らえそこから腕を狙う。
  耐える北斗の頭部を蹴りつけ腕を取る。
  北斗はロープに逃れると一瞬の隙をついて腕を取りに行く。
  場外に出すとテーブルにぶつける。
  テーブル上でノーザンライト・ボムを狙う。
  神取は体勢を入れ替えるとツームストン。
  テーブルには穴が開く。
  リングに戻る。
  大流血している北斗も何とかリングに戻る。
  神取が北斗にストレート・パンチ。
  北斗の頭部を蹴り飛ばしていく。
  北斗は受け止めるとクローズライン。
  場外に出すと観客席や柵にぶつける。
  北斗はふらふらになりながらもリングに戻る。
  神取も流血しながらもリングに戻る。
  北斗は神取の頭部を踏みつけ蹴り飛ばす。
  もう1発。
  スピン・キックへ。
  神取が受け止め押し飛ばす。
  顔を蹴りつけ場外に投げ落とす。
  ブランチャで追撃する。
  リングに戻る。
  リングに戻ってきた北斗にバック・ドロップを狙う。
  北斗はロープを蹴りつけて不完全な形に。
  神取が先に回復し腕を取りに行く。
  北斗がロープに逃げる。
  北斗がパイル・ドライバーを決める。
  ロープに振りスピン・キック。
  北斗は起き上がると頭部へのスピン・キックを狙うも流血で視界が悪いのか空振り。
  神取がレッグ・ロックに捕らえる。
  北斗がロープに逃れる。
  神取がDDTを決めカバー。カウント2。
  腕を取りに行く。
  北斗はロックして耐え逃れるとレッグ・ロック。
  神取が体勢を入れ替えハーフ・ボストン・クラブ。
  北斗がロープを掴む。
  北斗がブレーン・バスターを決めカバー。カウント2。
  ボディ・スラムを決めるとダイビング・ボディ・プレス。
  もう1発狙う。
  神取が両膝を立てて迎撃。
  神取がパワー・ボムを決めるもカウントは2。
  神取がミサイル・キックへ。
  北斗は避けるとドラゴン・スープレックス。カウントは2。
  コーナー上へ。
  神取が引き摺り下ろしスリーパー・スイング。
  回転を止めて締め上げる。
  北斗が蹴り上げて抵抗。
  神取がチキン・ウィング・クロス・フェイスに捕らえる。
  北斗がロープを掴む。
  パワー・ボムへ。
  北斗がハリケーン・ラナに切り返す。カウント2。
  神取が北斗をロープに振ろうとする。
  北斗は防ぐとパワー・ボム。カウントは2。
  北斗はスピン・キックで落とすとロープ上からトペ・アトミコ。
  更にミサイル・キックを決める。
  リングに戻る。
  神取もリングに戻る。
  北斗は神取を投げようとする。
  神取が不意を突いてアーム・バーへ。
  北斗がもがいてロープ際にいきロープに脚をかける。
  神取がダブル・アーム・パワー・ボムの体勢。
  不意を突いて腕を取ろうとするも防がれたのでダブル・アーム・パワー・ボム。カウント2。
  ロープに走りクローズライン。
  ロープに走り張り手。
  もう1発狙う。
  北斗が避けレッグ・ロック・バック・ドロップ。カウントは2。
  ノーザンライト・ボムを決めるもカウント3ならず。
  もう1発狙う。
  神取が逆にノーザンライト・ボム。
  カバーするもカウントは2。
  北斗が起き上がり崩れながらも殴り倒す。
  神取も殴り倒す。
  同時に撃ち相打ち。
  北斗がカバーにいき1,2,3!
  北斗の勝利!  

試合結果

@ダイナマイト関西vs.堀田祐美子(Dreamslam 1 4/2/93)
A準決勝:北斗晶vs.豊田真奈美(8/21/93)
Bケージ・マッチ:アジャ・コングvs.ブル中野(Wrestlemarinpiad II 11/14/90)
C北斗晶vs.神取忍(4/2/93)