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全日本女子プロレス:全女QUEEN DOM 2/26/95の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚、約2時間35分です。
SlamBamJam製。

@椎名由香、遠藤信江vs.田村欣子、渡辺美佐江
 ワン・パターンな連続技で思考のない試合運びです。
 最後に押さえ込みで決めるのならそれまでにおいても
 もっと強引さを前面に出してリアルで争って欲しかったですね。
 疲れて動きが鈍るまで長々とやるのも醜い。
 ひどい試合。

Aミスター・ブッダマン、リトルフランキーvs.角掛留造
 そこそこ動ける瞬間もあるものの大部分は負荷の少ないコメディーです。
 場外乱戦に出たときなんてものすごく空気です。
 ただ少なくともハンデというブック故にましかもしれない。
 ひどい試合。

B全日本王座戦:伊藤薫(ch)vs.渡辺智子
 椅子攻撃をやり返すという展開を最初に用意。
 対等に張り合って行く構図で行くぞ、と宣言した訳ですが、
 実際に上手くやってのけていますね。
 伊藤のクイッキーな反撃、渡辺の格闘技バックグラウンドを活かした技からなる
 一連の攻防シーンは両者を輝かせており成功しています。
 またそれを支えているのがしっかりしたベース・ライン。
 両者力を入れてグラウンド・サブミッションを決めており試合が常に引き締まっています。
 すがる渡辺を切り捨てた印象を与えるためとはいえ
 場外ダイビング・ダブル・ストンプを連発するのは余り感心しないけれども
 試合自体は充実して予想を超えていた。
 平均的な良試合。

Cハンディキャップ・エリミネーション・マッチ:レジー・ベネットvs.チャパリータASARI、前川久美子、玉田りえ
 攻守のバランスは良いがベネットは時間を待っているだけ。
 もう少し攻防が生まれるきっかけが欲しい所です。
 中身がこうなるのはある程度仕方ないとしても
 少なくともカードを組む時点で順番を反対に、ASARIを最後に、玉田を最初にすべきです。
 悪い試合。

Dバイソン木村、ライオネス飛鳥、ジャガー横田vs.みなみ鈴香、三田英津子、下田美馬
 同じチョップを扱う三田とバイソンがヒートを生む起爆剤になっていますね。
 場外でのパイル・ドライバーでバイソン流血という展開もあります。
 他もこの2人に引っ張られ良い動きを見せていましたね。
 只それに伴いバイソンX三田という軸は埋もれ、トリオの無色が支配的になってしまっている。
 平均的な良試合。

Eデッドヒート・ランブル・サバイバル・エリミネーション・マッチ:アジャ・コング、山田敏与、井上京子、吉田万里子vs.堀田裕美子、井上貴子、豊田真奈美、長谷川咲恵
 週プロ主催4/2東京ドームへの出場権争奪戦。
 フォールを奪った者が権利を獲得し脱落、取られたものも脱落するルールです。
 そのためチームを組んでいる必然性がほとんどなく、
 そういう中で貴子がパートナーの京子に協力したり豊田が目をつけられ堀田から攻撃されるので
 試合には統一感が薄れ混沌とした色合が強まってしまっていますね。
 また形式上、そして最後を格下の吉田X長谷川に任せるためか
 各レスラーの気持ちもやや軽く、前3つのフィニッシュは通常よりも弱くなっています。
 まあ最後のお膳立てをしている事は確かですけど。
 豊田が出ればクオリティも上がるし、最初の絡みではいまいちだった長谷川X吉田も最後は期待に応えている。
 綺麗な見せ方ではないものの人間関係に基づいた彩りもあるので一応中々良い試合ではありました。
 
総評
 良い試合が3つあるので悪くはない。ファン・マッチ的なメインが好きかどうかが判断のつけ所でしょう。
 (執筆日:5/13/11)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@椎名由香、遠藤信江vs.田村欣子、渡辺美佐江
Aミスター・ブッダマン、リトルフランキーvs.角掛留造
B全日本王座戦:伊藤薫(ch)vs.渡辺智子
Cハンディキャップ・エリミネーション・マッチ:レジー・ベネットvs.チャパリータASARI、前川久美子、玉田りえ
Dバイソン木村、ライオネス飛鳥、ジャガー横田vs.みなみ鈴香、三田英津子、下田美馬
Eデッドヒート・ランブル・サバイバル・エリミネーション・マッチ:アジャ・コング、山田敏与、井上京子、吉田万里子vs.堀田裕美子、井上貴子、豊田真奈美、長谷川咲恵