TOP女子プロレス全日本女子プロレス:1993年〜1995年 →全日本女子プロレス:嵐の開戦!! 全女vs.LLPW 1/24/93

全日本女子プロレス:嵐の開戦!! 全女vs.LLPW 1/24/93の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚、約2時間15分です。
SlamBamJam製。

@中村幸子、玉田りえvs.渡辺真美、長谷川智香子
 ワン・パターンで見るべきものはない。
 前座は前座なりに戦いようはあるはずだが。
 ひどい試合。

A角掛留造vs.ミスター・ブッタマン
 コミカル色も薄めで存在意義を感じさせないひどい試合。

B沼田三絵美vs.バット吉永
 バットがスカッシュ。

Cみなみ鈴香vs.堀田祐美子
 堀田が蹴りを浴びせていき、
 みなみが脚攻めで押さえにかかるという展開。
 みなみは高い安定感を誇るだけにいつもと同じ印象になってしまうのが勿体無いですね。
 脚攻めの落としどころを見つけられなかったものの
 終盤はみなみが引っ張ってエキサイティングな一進一退を生み出しています。
 平均的な良試合。

Dデビー・マレンコ、長谷川咲恵vs.テリー・パワー、伊藤薫
 テリーがオールラウンダーとしてハイ・スポットを幾つも生み出しています。
 デビーはこのテリー相手に対比を利かせているし、
 長谷川との力を入れた同時技も見所の1つになっています。
 一部甘い部分も見られましたが基本的に満足いく内容。
 まあまあ良い試合です。

E井上京子vs.井上貴子
 まずはハイ・スピードでがむしゃらに。
 意図はありませんが気持ちは伝わってきますね。
 京子が支配するシーンになりますが貴子の集中力は高く保たれている。
 またシングルにおいて貴子の魅力、意地の悪さは出しにくい傾向にあるが、
 この試合ではここぞという相手の見せ場をつぶす形で存分に出ている。
 場外投げにより京子がリングに戻れないのでは、というストーリー・ポイントも成功していて
 貴子にも勝利の可能性がある事を皆信じ込まされました。
 ただそこからの終盤ですね。
 お互い自分のターンに出し惜しみせず使い切るので
 もう少しクロス・オーバーする攻防が欲しかったですね。
 しかし貴子のシングルではトップ・クラスの内容でしょう。
 好勝負に少し届かず。

F豊田真奈美、山田敏代vs.アジャ・コング、ブル中野
 小気味良いテンポの中、山田を中心に前半は進みます。
 やはり山田の体格から繰り出される蹴りは素材として有用で
 蹴りからの攻防への移行が生み出しやすいんですね。
 ブル、アジャも心得た物でしたね。
 孤立からの脱出・反撃はやや物足りない。
 ブルが孤立時に高めた強さを見せ付けなければいけなかったと思いますよ。
 しかしアジャと豊田が鉄板の攻防でそれを補って余りある物を見せ
 素晴しい盛り上がりへと持って行きましたね。
 中々良い試合。 

G北斗晶、三田英津子、下田美馬vs.ハーレー斉藤、イーグル沢井、本田美希(LLPW)
 (DVDに収録されていないので別の方法にて視聴)
 当時の全女、且つ団体対抗戦ということで熱量が凄いですね。

 北斗が飛びぬけていて
 テンポ感と打撃の凄みは群を抜いています。

 格の差を感じるマッチアップなものの斎藤がリーダーとして食い下がっているし、
 試合後北斗が下田、三田を叱責して相手を称えるくらいには沢井、半田も悪くはない。
 とはいえイーグルは体重ありつつもキャラに配慮してくれる世界ではなく、
 もう少しやりたいものだけれども。

 場外大乱闘やテーブル葬など
 構成上不必要なことまでやって狂い咲いた内容。
 カード以上に見応えはありました。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:12/?/23)


総評
 良い試合の連続だったものの肝心の対抗戦が収録されていなかったのにはがっかり・・・。
 (執筆日:9/13/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@中村幸子、玉田りえvs.渡辺真美、長谷川智香子
A角掛留造vs.ミスター・ブッタマン
B沼田三絵美vs.バット吉永
Cみなみ鈴香vs.堀田祐美子(20分時間切れ)
Dデビー・マレンコ、長谷川咲恵vs.テリー・パワー、伊藤薫
E井上京子vs.井上貴子
F豊田真奈美、山田敏代vs.アジャ・コング、ブル中野
G北斗晶、三田英津子、下田美馬vs.ハーレー斉藤、イーグル沢井、本田美希(LLPW)