TOP女子プロレス全日本女子プロレス:1990年〜1992年 →全日本女子プロレス:Wrestle Marinepiad 4/25/92

全日本女子プロレス:Wrestle Marinepiad 4/25/92の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚、約2時間40分です。
SlamBamJam製。

@堀田祐美子、みなみ鈴香、下田美馬vs.神谷美織、伊藤薫、渡辺智子
 多少雑でもAJWらしいハイ・ペースな試合進行を保っている。
 実力通り堀田、みなみが見せ方、価値で群を抜いていましたね。
 悪くない試合。

A格闘技戦:バット吉永vs.鳥巣朱美
 無駄に体力設定のついた安っぽい自動人形の戦いのよう。
 実に見るに耐えない。
 ひどい試合。

Bタッグ王座戦:デビー・マレンコ、長谷川咲枝(ch)vs.井上貴子、吉田万里子
 貴子、吉田は良いですね。
 共通のタッグ・ワークがあるし、長谷川へのしつこい脚攻めや決着のための分断作戦など戦略もある。
 デビーは動きの完成度自体は低めだが、目指している像は的確で個性を身につけている。
 ただ長谷川と王者を張っている割に2人のタッグの意識は弱かったですね。
 未完な4人が頑張った内容だが、挑戦者の方が王者らしく結果の意味合いが弱かったのは勿体無い。
 まあまあ良い試合。

CIWA女子王座戦:井上京子(ch)vs.豊田真奈美
 飛ばしたスタートから豊田が腕攻めという展開。
 豊田はもう少し落ち着いて先を見据えるべきでしたね。
 京子がグラウンドを強く意識したグラウンドで反撃。
 いつもの技を見せていきながらの構築は控えています。
 そうなると豊田のリアクションが問題です。
 体の柔らかさが売りとはいえ黙りすぎ。
 サブミッション・ベースなのに逆に披露的な印象を与えてしまっています。
 京子もここはサブミッションの入り方の工夫なんてどうでも良くて
 一極攻めのバランス、サブミッションの使い分けにチカラを注ぐべきでした。
 必殺技のサブミッションが欲しかったですね。
 どちらも拘り過ぎ。
 理が通っている事で一応クオリティは高いがこの2人のポテンシャルを出し尽くしたとはいえません。
 最後の5分の攻防は素晴らしかったですが、好勝負には少し届かない。

Dオール・パシフィック王座戦:バイソン木村(ch)vs.山田敏代
 木村はストンピング中心の試合運び。
 良く相手を見ていますね。
 ただ攻撃力にむらがあるんですよね。
 山田はがむしゃらに打つ危険な蹴りで沸くけど狙いが定まっていない。
 また良くも悪くも2人の間で生まれるのは混沌としていました。
 平均より少し上。

EWWWA王座戦:ブル中野(ch)vs.アジャ・コング
 アジャは捻った技を見せますが、狙ってというよりまだキャラと技が一致できていないだけでしょうね。
 ラフ・ファイトも抑え気味にしているのだろうけど代替物を提示できず不十分です。 
 こんな中途半端なアジャに対しブルは押されすぎ。
 アジャが相手になると妙に感情的になるのかぶれるなぁ。
 それぞれ流血しますが場外に出て同じようにセコンドに取り囲まれて切っていたのもちょっと興醒めです。
  疲労が出る後半から怪物ファイトがどちらも適切に出せるようになり復調はしましたね。
 大技とここ一番の技でカードを組んだ狙いは一応達成できた状況です。
 まあまあ良い試合。

総評
 良いカードは揃っていますが、大会の位置づけに求められる程には中身は成功していない。
 (執筆日:12/26/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

CIWA女子王座戦:井上京子(ch)vs.豊田真奈美
  ゴングが鳴るなりドロップ・キック。
  豊田がコーナーに振りクローズラインへ。
  京子はかわすと豊田をターン・バックルにぶつける。
  コーナーに走るとセカンド・ロープを渡り撹乱。
  アバランシュ・スラム。カウント1。
  ロープに振る。
  掴んで止まった豊田に突進。
  豊田はカウンターで巴投げで落とす。
  蹴りつける。
  トップ・ロープにのってからボディ・アタック。
  リングに戻すとロープに振りドロップ・キック。
  ロープに走りクロス・ボディ。カウント1。
  腕を取るとコーナーに駆け上がりアーム・ドラッグ。
  そのまま腕を取る。
  起こすとアーム・ロック。
  背を超えてキー・ロックで倒す。
  回転させる。
  起こすと腕に脚を巻きつけて倒す。
  京子がロープに脚をかける。
  離さず脇固めで倒す。
  キャメル・クラッチ。
  ダブル・アーム・スープレックス。カウント2。
  バタフライ・ロック。
  アーム・ロック。
  京子が起き上がりモンゴリアン・チョップ。
  もう1発。
  ロープに振りドロップ・キック。
  ボストン・クラブ。
  ハーフ・ボストン・クラブ。
  変形ロメロ・スペシャル。
  キャメル・クラッチ。
  アルゼンチン・バック・ブリーカー。
  前に投げ捨てる。
  ボストン・クラブ。
  豊田がロープを掴む。
  京子がシャープ・シューターかと見せかけて弓矢固め。
  サーフボード・ストレッチ。
  カンパーナ。
  キャメル・クラッチ。
  起こすと持ち上げコーナー上に載せる。
  デッドリー・ドライブ。
  ロープに振り変形フォール・アウェイ・スラム。
  モンゴリアン・チョップを連発。
  豊田はかわすとドロップ・キック。
  ロープに走る。
  ロープ越しに同時に蹴り。
  豊田がドロップ・キックへ。
  しかしかわされ場外転落。
  京子がセカンド・ロープから場外の豊田にヒップ・アタック。
  豊田は後頭部を柵に打ってしまう。
  何とか起き上がりリングに戻る。
  京子が襲いかかり頭部を蹴り上げまくる。
  担いでエアプレイン・スピンで落とす。
  カバー。カウント2。
  フィッシャーマンズ・スープレックス。カウント2。
  ロープに振り打ち上げる。
  豊田がドロップ・キック。
  ロープに走りドロップ・キック。
  3発目。
  4発目。
  5発目。
  セカンド・ロープからミサイル・キック。
  カバー。カウント2。
  コーナーに上ると背中にダイビング・クロス・ボディ。
  カバー。カウント2。
  変形ダブル・アーム・スープレックス。カウント2。
  ロープに振る。
  京子がセカンド・ロープからバック・エルボー。
  ボストン・クラブ。
  ハーフ・ボストン・クラブ。
  豊田がロープを掴む。
  ロープに振る。
  豊田のドロップ・キックを受け止めるとボストン・クラブ。
  ロメロ・スペシャル。
  コーナーに振ろうとする。
  振り返されたのでセカンド・ロープに乗る。
  豊田がドロップ・キックで落とす。
  ダイビング・ボディ・アタック。
  柵に振る。
  井上が柵に飛び乗り後ろに飛んでヒップ・アタック。 
  リングに戻る。
  エプロンに上がってきた豊田にリング内へのブレーン・バスターを狙う。
  豊田が後ろに着地しバックを取る。
  京子がバックを取り返しジャーマンを狙う。
  豊田が丸め込む。カウント2。
  ロープに走る。
  クローズラインをかわすとコブラ・ツイスト。
  京子がヒップ・トスに切り返す。
  起こそうとする。
  豊田がコブラ・ツイスト。
  京子がヒップ・トスに切り返す。
  バック・ドロップを狙う。
  豊田はロープを蹴り飛ばして逃れるとローリング・クレイドル。カウント2。
  セカンド・ロープからミサイル・キック。
  2発目。
  3発目。
  4発目。
  カバー。カウント2。
  ボディ・スラム。
  セカンド・ロープにのぼりミサイル・キックへ。
  京子はかわすとハーフ・ボストン・クラブ。
  キャメル・クラッチ。
  弓矢固め。
  ブレーン・バスターでカバー。
  豊田がカウント2でブリッジ。
  京子がボストン・クラブ。
  ロープに振る。
  豊田が一回転してのサンセット・フリップ。カウント2。
  セカンド・ロープからダイビング・ボディ・アタックへ。
  京子が両膝を立てて迎撃。
  20分経過。
  ジャイアント・スイング。
  カバー。
  豊田がカウント2でブリッジ。
  京子がテキサス・クローバー・ホールドを狙う。
  豊田がはたいて逃れジャーマン。カウント2。
  場外に逃れた京子にトペ・スイシーダ。
  ダイビング・クロス・ボディ。
  スプリングボード式ムーンサルト。
  リングに戻す。
  タイガー・スープレックス。カウント2。
  ムーンサルトへ。
  京子がかわし自爆させる。
  ロメロ・スペシャルを決めるも崩れる。
  ボディ・スラム。
  コーナーに駆け上がりダイビング・バック・エルボー。
  カバー。カウント2。
  ナイアガラ・ドライバーへ。
  豊田がサンセット・フリップ。カウント2。
  京子が飛びついて丸め込む。カウント2。
  コーナーに振る。
  コーナーに乗った豊田を捕らえるとノーザンライト。
  カウント2で豊田がブリッジ。
  ナイアガラ・ドライバー。カウントは2。
  起こすとロープに振ろうとする。
  豊田が防ぎジャパニーズ・オーシャン・スープレックス。カウント2。
  ロープに走る。
  京子がチョーク・スラム。カウント2。
  起こそうとする。
  豊田が不意をついてジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックスを叩き込み1,2,3!
  豊田が新チャンピオンに!

試合結果

@堀田祐美子、みなみ鈴香、下田美馬vs.神谷美織、伊藤薫、渡辺智子
A格闘技戦:バット吉永vs.鳥巣朱美
Bタッグ王座戦:デビー・マレンコ、長谷川咲枝(ch)vs.井上貴子、吉田万里子(新チャンピオン!)
CIWA女子王座戦:井上京子(ch)vs.豊田真奈美(新チャンピオン!)
Dオール・パシフィック王座戦:バイソン木村(ch)vs.山田敏代
EWWWA王座戦:ブル中野(ch)vs.アジャ・コング