TOP女子プロレス全日本女子プロレス:1990年〜1992年 →全日本女子プロレス:"激春"後楽園聖戦 セントバトルデイ・パートII 4/21/91

全日本女子プロレス:"激春"後楽園聖戦 セントバトルデイ・パートII 4/21/91 の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚、約2時間45分です。
SlamBamJam製。

@斉藤和枝、伊藤薫vs.ビラスィニー&パンティップ・ソンティタム
 がたがたのリズムで雑な技を打つだけ。
 ひどい試合。 

A高橋美華、神谷美織vs.山元真由美、長谷川咲恵
 その場での緩急は意識しているが
 ほんの少し広く見ただけでワン・パターンになっている。
 高橋はムラがありますね。
 一方で長谷川なんかはやっている事はワン・パターンなのに
 それを変化つけて見えるようにしていて良かった。
 弱いサブミッションでフィニッシュです。
 悪い試合。

B堀田祐美子vs.山田敏代
 ニュートラルに近い線でベースを描き、
 抑えからの期待感も出す事が出来ている。
 同じ蹴りの使い手といっても攻めの堀田、受けの山田と立ち位置は重々承知しているようですね。
 堀田が相手に気兼ねする事なく100%の力で攻め立てました。
 山田の反撃が1本に集中しきれず、10分なしに力尽きた形だったのは残念。
 まあまあ良い試合。

C全日本タッグ王座戦:三田英津子、下田美馬(ch)vs.エステル・モレノ、シンティア・モレノ
 エステルのキレがありすぎて他が迷惑してますね。
 三田、下田は技という見せ場を作れていないし、
 シンティアはキャリア不足で引き立てる方がマイナスになっている。
 ただ試合が安定してきた後半は各選手の配分が良くなりましたね。
 三田、下田もスポットこそ生めなくても
 良く相手を見て守るべきものを守って活躍させすぎません。
 平均レベル。

D豊田真奈美、デビー・マレンコvs.井上京子、バット吉永
 豊田の柔軟な体相手に京子の技は120%活きる。
 その意識はあるようですが、この程度のカードなのに注目を奪ってしまう程ではありません。
 それに比例して目立つ事になったバット、デビーですが
 個性の出し方こそわかっているがこの2人と組まされたら劣る部分が露呈される。
 悪くない試合。

E北斗晶、吉田万里子vs.みなみ鈴香、井上貴子
 北斗とみなみ。
 予想の一歩も二歩も上もいく攻防で素晴しい元パートナー対決を見せます。
 試合が進むにつれ貴子、吉田とのタッグもすんなり取り組んでいますが
 もうこの2人の独創的な絡みだけで良いよ、と思ってしまう程でしたね。
 吉田はそれなりに良い動きをするし、貴子はカット・ワークで後の対抗戦で爆発する素質が垣間見える。
 やや流れが雑なところもあったが、ダイブからの敢えてのリングアウトでまとめあげています。
 平均的な両試合。

Fアジャ・コングvs.モンスター・リッパー
 ストレートなぶつかり合いを意識した張り合い。
 アジャ缶やテーブルをぶつけあったりと単純明快な戦いを見せます。
 攻防自体は脳足りんな物ですが、
 それを積み重ねる印象付けにアジャの上手さがばっちり出ています。
 ただこの2人も女子ですから凶器の打ち方は弱く終盤は手不足気味。
 そのままレフェリーも巻き込まれて無効という微妙な結末になりました。
 裏拳ですんなりフィニッシュしとけば良い試合だったのにねぇ。
 アジャのおかげでリッパーにしては楽しめる内容。
 平均レベルです。

Gブル中野vs.バイソン木村
 一発のブルにバイソンが手数で立ち向かうという構図が出来たのに
 グラウンド・サブミッションで小さくストーリーを進める。
 メインでこれはないですね。
 ブルの支配に対してのバイソンの反撃も
 粘りが足らずいなそうとするので応援しがたい物があります。
 結局ブルの敵ではなかった、というような内容で物足りなかったですね。
 平均レベル。
 
総評
 北斗Xみなみの攻防は面白いが他はぱっとしない内容。
 (執筆日:2/11/10)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@斉藤和枝、伊藤薫vs.ビラスィニー&パンティップ・ソンティタム
A高橋美華、神谷美織vs.山元真由美、長谷川咲恵
B堀田祐美子vs.山田敏代
C全日本タッグ王座戦:三田英津子、下田美馬(ch)vs.エステル・モレノ、シンティア・モレノ(新チャンピオン!)
D豊田真奈美、デビー・マレンコvs.井上京子、バット吉永
E北斗晶、吉田万里子vs.みなみ鈴香、井上貴子
Fアジャ・コングvs.モンスター・リッパー(ノー・コンテスト)
Gブル中野vs.バイソン木村