全日本女子プロレス:1/29/89 & 4/27/89の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | タッグ王座戦、3本勝負:クラッシュ・ギャルズ(ch)vs.マリーン・ウルヴス(4/27/89) WWWA王座戦:ライオネス飛鳥vs.長与千種(1/29/89) |
1枚、約1時間55分です。
SlamBamJam製。
@タッグ王座戦、3本勝負:クラッシュ・ギャルズ(ch)vs.マリーン・ウルヴス(4/27/89)
1本目北斗が長与に奇襲をしかけドラゴン・スープレックス一発で秒殺。
呆気ない形ですが長与自身がこれを不満に思っている事を表明しているのが良いですね。
2本目が始まるとイラついている長与が怖さを見せてウルヴスの体を破壊し、心を折りに行きます。
こういう表現はWWWA戴冠以前には出来なかった事ですね。
”強さ”、本来飛鳥の役割であるその領域で飛鳥を遥かに凌駕する物を見せている。
驚異的な表現です。
ウルヴスも控えを上手く使う事で力関係を壊さず、
痛めつけられる状態を保ちながら一進一退の攻防を見せます。
北斗はカウンターがキレていますし、
みなみは完成度が余り高くないものの、か弱さを武器に出来る華がある。
それぞれ控えのダイビング攻撃を多用するので全体的に派手で見栄えも良いですね。
3本目は長与によって高められたスリーパーという技のみを使って
4人が攻防を行うという非常に独創的なシーンがありました。
ドラゴン・スリーパーにクロス・スリーパーまで出てきたのはちょっとやりすぎな気もしますが面白い試みです。
最後はダイビング・セントーンを決めたみなみが後頭部を打って戦えなくなり、
交代できなくなった北斗がカウント3で負けるというアクシデントもありましたが、
頑張ってクラッシュのレベルにまで上がってきたウルヴスが敗北してもまったく格が落ちないという点でも素晴らしいフィニッシュでした。
文句なしに好勝負。
A異種格闘技戦:堀田祐美子vs.メオ・タイ(1/29/89)
異種格闘技戦と言いながらも堀田がプロレスを強調する事もないし
中途半端なルールで行われた体重対経験のキック・ボクシング・マッチといった所。
悪い試合。
BWWWA王座戦:ライオネス飛鳥vs.長与千種(1/29/89)
6回目のクラッシュ・ギャルズ対決。
6回目であっても観客は素晴らしい盛り上がりを見せています。
そして長与、飛鳥もまた相応の輝きを放っている。
特に目を引くのは長与の完成度が飛鳥レベルまで高まっているという事です。
重いMMA的なサブミッション、ハード・ヒッティングな打撃、大技でも追い込み。
この試合が凄いのは単純に打投締、全てのレベルが最高のレベルでぶつかり合っているからです。
さっきやられた事を自分の形でやり返す等気持ちも乗っているし
終盤の決して足踏みしない高め方は驚異的です。
一方で先ほど挙げた長与の成熟は欠点にもなっています。
長与はトップ・レスラーとしての意識が強くなっているので
無意識の内に観客の視線を独り占めする神がかり的な演出能力は影を潜めています。
また打撃は頭部に当てる物という意識が気になりました。
確かにそこいらのカードとは違う特別な対決だし、もう6回目になるのだけど
最初からそれが前提化してしまうのは余り好きではないですね。
クラッシュ対決にふさわしいクオリティでしたが、女子プロレスよりも男子プロレスに近い内容でしたね。
文句なしに好勝負。
総評
WWWA王座を経験してクラッシュは大きく変化した訳だけど
その成長が堪能できる好勝負2試合です。
(執筆日:9/10/10)
DVD Rating:★★★★☆
注目試合の詳細
@タッグ王座戦、3本勝負:クラッシュ・ギャルズ(ch)vs.マリーン・ウルヴス(4/27/89)北斗がいきなり長与に蹴りを入れドラゴン・スープレックスで1,2,3!
瞬殺!
長与はいらついている。
北斗の脚を取って倒す。
ロープに振りニール・キック。
タッチし押さえつける。
飛鳥がミサイル・キック。
カバー。カウント1。
ロープに振り蹴り。
スナップ・メアからヘッド・ロックへ。
ロープに逃げられるもスナップ・メアからヘッド・ロック。
みなみが入り蹴りつける。
飛鳥が帰り際のみなみを殴りつける。
北斗がスクール・ボーイ。
飛鳥はカウント1で返すとフェイス・ロック。
前に抱えてタッチ。
長与がダイビング・ニー・ドロップ。
ロープに振り正拳突きを狙う。
北斗がカウンターでドロップ・キック。
交代したみなみがロープに振りジャンピング・キックを狙う。
長与は受け止めるとアキレス腱固め。
反転されるもハーフ・ボストン・クラブ。
中央に戻す。
レッグ・ロック。
みなみがロープを掴む。
長与はみなみを起こすとタッチして押さえつける。
飛鳥がダイビング・クローズライン。
カバー。カウント2。
レッグ・ロック。
みなみがロープを掴む。
近づいてきた飛鳥の腹にパンチを叩き込むも利いていない。
飛鳥が蹴りを叩き込む。
タッチさせる。
北斗が不意を突いて張り手を叩き込んで行く。
飛鳥は耐えると張り手一発で倒す。
ロープに振りショルダー・スルーを狙う。
北斗がサンセット・フリップ。
飛鳥がカウント2で返し滞空式ブレーン・バスター。
交代した長与がニー。
ロープに振りニール・キックへ。
北斗はロープを掴んで止まりかわす。
押さえつける。
みなみがダイビング・サイド・キック。
北斗が両肩をつけにいく。
つくもカウント2。
ジャーマンにいくも不完全。
長与がそこを突いて脇固めに持って行く。
北斗は苦しみながらもロープに脚をかける。
長与が中央に戻し脇固め。
中央に戻し脇固め。
みなみが入りストンピングを連打。
長与は耐えるも帰り際のみなみを蹴りつける。
タッチし押さえつける。
飛鳥がロープに走り蹴り。
アーム・バー。
北斗がロープに脚をかける。
飛鳥が蹴りを叩き込んで行く。
タッチし押さえつける。
長与が腕折。
もう1発。
しがみつく北斗に腕折。
10分経過。
自陣に向かう北斗を引き戻しクロス・フェイス・チキン・ウィング。
ロープに逃げようとする北斗の腕にエルボーを打ち下ろす。
もう1発。
アーム・ロック。
みなみがコーナー上から飛びエルボーを打ち下ろす。
タッチしたみなみはロープに走りダウンしている長与にストンピング。
ツームストンを狙う。
長与が脚をたたきつけ体勢を入れ替える。
ツームストン。
背中に蹴り。
交代した飛鳥が脚を掴んで倒しジャイアント・スイング。
カバーし1,2,3!
これで1−1!
ナックル・ロック。
みなみが蹴りを放つも飛鳥は余裕で耐えて蹴りつけ倒す。
みなみがスクール・ボーイ。
飛鳥は返すと蹴りつけて行く。
ロープに押し背中にドロップ・キック。
ロープに振ろうとする。
みなみが振り返しバック・ブリーカー。
タッチし押さえつける。
北斗がコーナー上からウィール・キック。
ジャーマンにつなげるもカウント2。
ノーザンライトもカウント2。
相手陣に押しやる。
入ってきた長与にジャーマン。カウント2。
張り手からノーザンライト。カウント2。
タッチし押さえつける。
みなみがダイビング・クロス・ボディ。カウント2。
バックを取る。
長与がバック・エルボー。
頭部を蹴りつけ背中を蹴りつける。
パワー・ボム。カウント2。
パイル・ドライバー。
カバー。カウント2。
交代した飛鳥がパワー・ボム。カウント2でブリッジ。
バック・ドロップ+ダイビング・バック・エルボー。
カバー。カウント2。
シャープ・シューターを狙う。
北斗が入ってきてドロップ・キック。
殴りつけるも耐えられレフェリーに戻される。
その隙に長与が入り蹴りつける。
飛鳥がシャープ・シューターを決める。
飛鳥は放すと押さえつける。
長与がダイビング・クロス・ボディ。カウント2。
ロープに振りスリーパー。
みなみがすぐロープに脚をかけにいく。
長与が中央に引き戻す。
みなみがロープに脚をかける。
長与がロープに振ろうとする。
みなみは振り返すとスリーパー。
長与は落ちそうな表情。
何とか手を伸ばしタッチ。
みなみが入ってきた飛鳥をロープに振りスリーパー。
飛鳥が手を伸ばしロープを掴む。
みなみがタッチし押さえつける。
北斗がミサイル・キック。
ロープに振りスリーパー。
後ろにおんぶ。
飛鳥がコーナーにぶつける。
もう1発。
北斗は崩れながらも放さない。
飛鳥は起き上がると歩いていきタッチ。
長与が北斗にスリーパー。
北斗が何とか起き上がり自陣へ。
タッチ。
みなみが長与にスリーパー。
長与が後ろに倒れて叩きつける。
自陣へ。
再びスリーパーを狙おうとしてきたみなみにフロント・ヘッド・ロック。
タッチ。
飛鳥が北斗にドラゴン・スリーパー。
みなみが膝を打ち上げる。
飛鳥は殴りつけてから放す。
相手陣にやり北斗を入れさせるとドラゴン・スリーパー。
かけたままタッチ。
長与は北斗を起こすとジャーマン。カウント2。
起こそうとする。
北斗がジャーマン。カウント2。
みなみが入り2人でロープに振る。
クロス・スリーパー。
レフェリーがみなみを戻す。
北斗は長与をロープに振るとドロップ・キック。
カバーするもロープに脚がかかっている。
タッチしボディ・スラム。
15分経過。
みなみがダイビング・セントーン。
顔に直撃するも自らも後頭部を打ち動けなくなる。
北斗がタッチして入りカバーしようとするも長与はぐったりしていて仰向けに出来ない。
起こそうとするも長与が崩れる。
起こすと脚を持つ。
長与が持ち上げ投げる。
ふらつきながらもタッチ。
飛鳥が北斗をロープに振りドロップ・キック。
ウィール・キック。
もう1発。
タッチ。
長与が右手をぐるぐる回す。
後頭部にラリアット。
カバー。
北斗がブリッジするも肩は上がらず1,2,3!
クラッシュの防衛!
BWWWA王座戦:ライオネス飛鳥vs.長与千種(1/29/89)
握手を交わす。
まずが長与が内から蹴りをいれ転がす。
蹴りを放つ。
飛鳥が受け止め張り手。
長与が耐え延髄切り。
仕切りなおし。
蹴りで牽制。
ナックル・ロック。
飛鳥が下に捻る。
長与が脚で切り、けり。
長与がつめてきた飛鳥にフロント・ヘッド・ロックを狙う。
飛鳥は更に動いてバックを取る。
テイク・ダウン。
長与がハンマー・ロック。
飛鳥が起き上がり後ろに投げる。
長与が体勢を立て直し上にかぶさりアーム・ロック。
ヘッド・ロック。
飛鳥がすり抜け腕を取る。
脇固め。
長与がロープを掴む。
長与が不意を突いて払い蹴りを狙うもかわされる。
飛鳥がドロップ・トー・ホールド。
不完全ながらも後ろからかぶさる。
長与を仰向きにしようとする。
長与が回転し腕を取りに行く。
飛鳥が腕を取ろうとする。
長与が回転。
飛鳥が対応しヘッド・ロックへ。
反転した長与にフロント・ヘッド・ロック。
長与が反転しハンマー・ロック。
ダブル・アーム・ロック。
ヘッド・ロック。
飛鳥が動くも崩される。
起き上がるとニー・クラッシャーを決めるも外せない。
5分経過。
起き上がるとニー・クラッシャーを決めるも外せない。
起き上がりニー・クラッシャーを決めるも外せない。
起き上がりバック・ドロップを決めるも外せない。
起き上がりバック・ドロップ。
ようやく外れる。
長与を起こすとドロップ・キック。
カバー。カウント1。
アキレス腱固め。
飛鳥がハーフ・ボストン・クラブ。
長与がロープに腕をかける。
飛鳥がロープに振りクローズライン。
後頭部を蹴り。
頭部を蹴りつける。
頭部への蹴りを繰り返す。
長与が起き上がり頭部へのハイ・キック。
頭部へのスピン・キック。
飛鳥が起き上がり頭部へけり。
腕へけり。
頭部へ蹴り。
コーナーに振りクローズラインへ。
長与もカウンターでクローズラインを打ち相打ち。
長与が飛鳥をロープに振りクローズライン。
ロープに振りスリーパー。
10分経過。
放すとコーナーに上りダイビング・ニール・キック。
カバー。カウント2。
コーナーに上りミサイル・キック。
カバー。カウント2。
スリーパー。
飛鳥がロープに脚をかける。
長与が飛鳥をロープに振りニール・キックへ。
飛鳥は受け止めるとハーフ・ボストン・クラブ。
蹴りを叩き込み体重をかける。
長与がロープを掴む。
飛鳥が中央に戻して決めなおす。
長与がロープを掴む。
飛鳥は長与を起こすと滞空式ブレーン・バスター。
カバー。カウント2。
15分経過。
コーナーに上りミサイル・キック。
カバー。カウント2。
パイル・ドライバー。
カバー。カウント2。
ダイビング・クローズライン。
コーナーにもたれさせエルボーを狙う。
長与がかわしバック・スライド。カウント2。
ロープに振ろうとする。
飛鳥は振り返すとアーム・ドラッグ。
ヘッド・ロック。
長与がロープに振りアーム・ドラッグ。
飛鳥がヘッド・ロック+ボディ・シザース。
長与がロープに脚をかける。
飛鳥が脇固めへ。
長与が回転して脇固め。
放すとロープに振りスピン・キック。
飛鳥が崩れる。
長与が蹴り上げる。
蹴りを叩き込んで行く。
飛鳥が崩れる。
長与が起こしスープレックス。
背中を蹴り。
ハーフ・ボストン・クラブ。
20分経過。
飛鳥がロープを掴む。
長与が蹴りを打ち下ろす。
パイル・ドライバーを狙う。
飛鳥が耐えリバース・スープレックスを狙う。
長与が耐えパイル・ドライバーを決める。
シャープ・シューターを狙う。
耐える飛鳥に張り手を決めるとひっくり返して決める。
レッグ・ロック。
飛鳥がロープに逃げる。
長与が中央に戻してレッグ・ロック。
飛鳥がロープに逃げる。
長与が中央に戻してレッグ・ロック。
飛鳥がロープを掴む。
長与が胸に蹴りを打ち込んで行く。
エルボーを打ち下ろす。
ロープに振る。
飛鳥が蹴り。
スピン・キック。
頭部に蹴り。
もう1発。
3発目。
長与が崩れる。
飛鳥がカウントを入れさせる。
カウント8でたった長与にジャーマン。
長与はカウント2で返すとスリーパー。
飛鳥が起き上がりコーナーに叩きつける。
長与が蹴り。
もう1発いれ崩れさせる。
起き上がった飛鳥に蹴りをいれ倒す。
頭部にニー・ドロップ。
組み付く。
飛鳥がパンチ。
長与がエルボー。
ロープに振り側転からバック・エルボーへ。
飛鳥は食らうもドラゴン・スリーパーを決める。
長与が何とかロープを掴む。
飛鳥が後頭部に蹴りを打ちつけて行く。
パイル・ドライバー。
起こして後頭部に蹴り。
バック・ドロップ。
起こして頭部をけり下ろす。
長与がダウン。
飛鳥はカウントをやめさせると起こして滞空式ブレーン・バスター。
カバー。カウント2。
ジャイアント・スイング。
3回ぐらいで止まってしまう。
長与が上体を起こしてパンチ。
飛鳥に蹴りを打ち込み倒す。
顔にパンチ。
蹴りを打ち込んで倒す。
胸に蹴り。
後頭部にスピン・キック。
カバー。カウント2。
ジャーマン。カウント2。
もう1発。カウント2。
両手を掴んで起こす。
飛鳥は脚できるとバックを取りバック・ドロップ・ホールドで1,2,3!
飛鳥の勝利!
飛鳥が新チャンピオンに!
握手を交わしハグ。
試合結果
@タッグ王座戦、3本勝負:クラッシュ・ギャルズ(ch)vs.マリーン・ウルヴス(2-1)(4/27/89)A異種格闘技戦:堀田祐美子vs.メオ・タイ(5R終了、判定)(1/29/89)
BWWWA王座戦:ライオネス飛鳥(新チャンピオン!)vs.長与千種(1/29/89)