アメプロ大賞2024投票結果発表
■MVP
1位:コーディ・ローデス 40P
2位:ウィル・オスプレイ 32P
3位:スワーヴ・ストリックランド 20P
次点:ダニエル・ブライアン 18P
昨年のMVPであるオスプレイを押さえて抜け出したのはコーディ。
WMメインを大成功させた後、WWEの顔として業界を引っ張りました。
何気にWWEのレスラーがMVPを取るのは2015年のAJスタイル以来ですね。
オスプレイは昨年と同じく素晴らしい活躍で支持を集めましたが、
王座を任されていた訳ではない分、少し振りだったか。
3位にはAEWでトップ王座を任されたスワーヴ。
次点に昨年のMVPであるブライアン。
活動期間が考慮されて伸び悩んだか。
■最優秀試合
1位:世界タッグ王座戦、トルネード・マッチ:ダービー・アレン、スティング(ch)vs.ヤング・バックス(AEW Revolution 3/3/2024) 24P
2位:ウィル・オスプレイvs.ブライアン・ダニエルソン(AEW Dynasty 4/21/2024) 20P
3位:ヘル・イン・ア・セル:ドリュー・マッキンタイアvs.CMパンク(WWE Bad Blood 10/5/2024) 16P
次点:統一WWEユニバーサル王座戦、ブラッドライン・ルールズ:ローマン・レインズ(ch)vs.コーディ・ローズ(WWE WrestleMania XL Sunday 4/7/2024) 10P
次点:ノックアウツ王座戦:ジョダイン・グレイス(ch)vs.マーシャ・スラモヴィッチ(TNA Bound for Glory 10/26/2024) 10P
1位は最高の引退試合。
スティングがAEWで果たした貢献は大きく、
その流れに沿った素晴らしい一戦でしたね。
2位は昨年のMVP対決。期待に違わぬ名勝負で歴史に試合を刻みました。
AEWが1位〜3位を独占するのが毎年続いていましたが、今年はここにWWEが一矢報いました。
コーディvs.レインズかと思いきやそれは次点で3位に入ったのはまさかのパンクvs.マッキン。
昨年には夢にすら思わなかったカードですね。
そして同じく次点に女性同士の試合。
次点ながらこれは快挙ですね。
そしてそういう試合を生み出したTNAの団体としての働きもまた褒められるべきでしょう。
■最優秀タッグ
1位:アキシオム、ネイサン・フレイジャー 42P
2位:シナ―&セイント(トラヴィス・ウィリアムス、ジューダス・イカルス) 16p
3位:マイク・ベイリー、ジェイク・サムシング 14P
次点:モーター・シティ・マシンガンズ(クリス・セイビン、アレックス・シェリー) 14P
MCMGが次点に入っているものの
今年は往年の名タッグの名前はなく新しい顔ぶれ。
NXTでコンスタントに試合で魅せたアキシオム、ネイサン・フレイジャーが圧倒的支持を集めました。
彼らの活躍は間違いないものの
他に割れないという点では2024年少しタッグ戦線は寂しかったかもしれませんね。
2位はなんとシナ―&セイント。
知名度のあるインディーに出始めた所ですが、
それでもまだ名前を売っていく段階。
ここにランクインする所に期待の高さが分かりますね。
3位はベイリーとジェイクの凸凹コンビでした。
■敢闘賞
1位:エチセロ 20P
2位:マイクベイリー 14P
3位:ニック・ネメス 12P
昨年敢闘賞のベイリーは2位にランク・ダウン。
そのベイリーを抑えて1位になったのはエチセロ。
ルチャドールの入賞はアメプロ大賞始まって以来、初めてではないでしょうか。
様々な団体に出てその巧みなテクニックを披露しました。
3位はネメス。
WWE離脱後、色々な団体で活躍しました。
2025年はどこの団体に腰を据えるのか注目です。
■最優秀女性レスラー
1位:ジョダイン・グレイス 42P
2位:メルセデス・モネ 34P
3位:リア・リプリー 10P
3位:マーシャ・スラモヴィッチ 10P
1位はジョダイン・グレイス。
マーシャとの試合はアメリカン・プロレスにおける女性の試合で#1でしょう。
マーシャもランクインしつつジョダインに圧倒的支持が集まりました。
2位はメルセデス・モネ。
新日と二足の草鞋で試合数も絞っていたことで1位には及ばず。
それでもここまで得票数が集まる所に彼女の圧倒的な魅力が出ていますね。
2023年の2位、3位だったリプリー、マーシャは得票数を落しながらも
2024年も3位にランクイン。
王座の枠が限られている中で2年連続でランクインしたのは素晴らしいことですね。
■個人的イチオシで大賞
1位:マッド・ドッグ・コネリー 26P
2位:JJアリン 10P
2位:クロウチェスター 10P
2位:ジョー・ヘンドリー 10P
2位:アティカス・クーガー 10P
被らないことで有名な部門ですが、
創設以来初めて20Pを超えてマッド・ドッグ・コネリーが1位に。
ドッグ・カラー・マッチでブレイクというのは珍しい売れ方でしたね。
それぞれ様々なジャンル、団体から2位に
各レスラー名前が挙がっています。
■新人賞
1位:オバ・フェミ 60P
2位:ソル・ルカ 16P
3位:ケラニー・ジョーダン 6P
3位:サファイア・リード 6P
3位:ザラ・ザッカ― 6P
3位:レクシス・キング 6P
オバ・フェミが全員から1位に選ばれ、満票受賞の快挙。
新人とは思えぬ存在感で、2025年には昇格もありえそうですね。
ナイジェリアでPLE開けるくらいの大活躍に期待?
2位はソル・ルカ。
恵まれた身体能力と明るいキャラが魅力的です。
みんなオバ・フェミを選ぶものだから
3位には2位票が1つでも入ればランクインする事態に。
■最優秀興行
1位:WWE WrestleMania XL Sunday 4/7/24 46P
2位:AEW Revolution 3/3/2024 20P
3位:AEW All In London 8/25/2024 18P
昨年に続きWMが1位に。2年連続で1位を獲得しました。
こうなると如何にビンスがこの投票上、足を引っ張っていたか、と。
一時はザ・ロックに場を譲る流れでしたが、
ファンの機微を読み取り辞める英断で見事に大成功させました。
2位、3位はAEWでRevolutionとAll in London。
今年は散らずにこの2つの大会に集中しましたが、
1位票を獲得できなかった為にWMには遠く及ばず。
昨年2位にランクインしていたTNAからはランクインなし。
引き続き魅力的な状態は保っているので、
2025年は再びここの賞で名前を見たいですね。
■最優秀団体
1位:WWE 56P
2位:AEW 28P
3位:RevPro 10P
2023年と同じく、2024年も最優秀興行に続いて最優秀団体をWWEが獲得。
今回、NXT名での投票がなかったのが印象的ですね。
全員が活躍することは現実的に難しいものの
それでも上手く回している印象がありますね。
2位はAEW。
WWEかAEWでしょう、ということでポイントは稼いだものの
1位票がほとんど取れなかった為にWWEとの差を埋められず。
3位はRevPro。
ヨーロッパにおいてOTTやProgressが衰退したとはいえ、
ここで名前が上がってくるのも納得ですね。
充実した団体運営が出来ています。
2023年2位のTNAはランクインせず。
WWEとの交流も始まりましたが、
まずは自分の足元を固めて2025年は挽回が期待されます。
■頑張りま賞
1位:ジョナサン・グレシャム 16P
2位:バーロン・コービン 10P
2位:ドノヴァン・ダイジャック 10P
2位:プリティ・デッドリー 10P
2位:ジャック・ペリー 10P
2位:ROH 10P
誰に投票が入ったかというより
2年続けて1位だったお騒がせパンクが消えたことが
この部門において1番の話題でしょう。
年間最高試合3位にランク・インですからね。
ここに選ばれて実際反転したのは中々ない中で良くやってくれました。
2024年の1位はジョナサン・グレシャム。
TNAで活動しつつもあまり印象に残りませんでしたね。
ダイジャックはインディーで試合が組まれ始めていますが、
どういったスタンスで行くか試行錯誤の印象で、
2025年どうランディングするかが見ものです。
他それぞれ思い思いの1位が2位にランクイン。
■最優秀抗争
1位:スワーヴ・ストリックランドvs.アダム・ペイジ(AEW) 42P
2位:CMパンクvs.ドリュー・マッキンタイア(WWE) 36P
3位:ブラッドライン分裂(WWE) 12P
WWEにここ数年この部門では後塵を拝していたAEWですが、
2024年はスワーヴvs.ペイジの抗争で1位に。
2位は年間最高試合3位を生むことになった抗争。
他の部門にも派生していて話題性の高さを再確認できますね。
3位は昨年1位のブラッドライン絡みのアフター・ストーリー。
■総評
2024年は2023年に続きWWEが好調を維持。
真っ向からぶつかるAEWはMVPを失い押され気味ですが、
最優秀抗争を受賞したりと悪い所ばかりではありません。
2022年、2023年と印象的だったImpact Wrestlingは
TNAに名前を戻して2024年に挑みましたが、最優秀女性レスラー受賞のみ。
これは少し寂しかったですね。
WWEとの提携だけでなくTNA内の所でもどんどん話題になって欲しいですね。
そして2023年に続きインディーがやや存在感気迫。
メジャーの層の厚さを考えると仕方ないものの
RevPro、DPW、MLP辺りが2025年更に目覚ましい活躍をすると面白くなりますね。