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アメプロ大賞2023投票C: チャッキーさん


いつも楽しく拝見しております。
今年もよろしくお願いいたします。
以下、アメプロ大賞の投票です。

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アメプロ大賞2023に投票します。

MVP
@アレックス・シェリー
Aブライアン・ダニエルソン
BMJF

今年も激戦区となったMVP争い。この3人に加えてオスプレイとドラグノフも候補に挙がりました。

15年ぶりに100試合近い試合数をこなし、所属するIMPACTだけでなくインディーでも躍動したシェリーを1位に。

2位はアメドラ。ザック戦を筆頭として単純に試合クオリティが高いこともありますが、アイアンマン戦やストラップ戦など、特殊形式でもマスターピースを作り上げたことを評価しての選出。

3位は残る3人で迷いましたが、団体の大黒柱として、負傷を抱えつつストーリーを動かし続けたMJFを評価しました。

とはいえ、オスプレイとドラグノフは評価対象の試合数が増える2024年のランクインは間違いないでしょうね。

年間最高試合
@IMPACT世界王座戦:スティーブ・マクリン(ch)vsPCO(Impact Wrestling Under Siege 2023/5/26)
Aブライアン・ダニエルソンvsザック・セイバーJr.(AEW WrestleDream 2023/10/1)
Bミッキー・ナックルズvsルフィスト(ICW-NHB #44 2023/3/31)

最後まで迷いましたが1位はこの壮絶なハードコアに。PCOの作り上げた怪物性とマクリンのプロレス史に残る大流血が化学反応を起こしていましたね。

稀代のテクニシャン対決は2位としましたが、これもまたプロレス史に残る激戦。アメドラの言う「コンバット・シアター」としてのプロレス論を最高の形で証明しましたね。

3位はWMでのシャーロットvsリプリーとも迷ったのですが、2007年のQOTDM決勝から16年に渡るストーリーに凱歌を。デスマッチでありつつ、どんな凶器よりも破壊力のある2人の拳闘に酔いしれました。

最優秀タッグ
@ジャッジメント・デイ(フィン・ベイラー、リア・リプリー、ダミアン・プリースト、ドミニク・ミステリオ、JDマクドナ)
Aブラックプール・コンバット・クラブ(ブライアン・ダニエルソン、ジョン・モクスリー、クラウディオ・カスタニョーリ、ウィーラー・ユータ)
Bケビン・オーウェンズ、サミ・ゼイン

1位はJD。よくぞこの5人を組ませたなというメンバーの妙。マクドナの評価もうなぎ登りだし、ドミニクがルード/ヒールとして覚醒したことも素晴らしかったですね。

2位はBCC。各々がレスラーとして安定感があり、ユニットとしてはストーリーラインを越えて団体の屋台骨を支え続けました。2024年はユータにもう一跳ねしてほしいところ。

3位はカナダ産の名タッグ。WMメインでのタッグ王座戦という栄誉を与ると、その後もタッグ戦線で安定したクオリティを叩き出しました。惜しむらくは番組間移籍での発展的解散。DIYとのタッグマッチも観たかったし、何より喧嘩別れしてほしかったな……と(笑)。

敢闘賞
@マイク・ベイリー
Aグンター
Bロッキー・ロメロ

2022年ほどの悲壮感やギラツキこそありませんでしたが、結局1年を振り返ってみればベイリーの獅子奮迅は圧巻でしたね。何人もの対戦相手にキャリアベストをプレゼントし続けました。

IC王者として歴史を更新し続けるグンター。TVマッチは少ないながら、通常回であれPLEであれ激戦を演出してくれました。

3位はまさかのキャリアハイだったロッキー。ほぼCMLLのみの評価ではありますが、驚くほどのルチャ適性を見せてくれました。

最優秀女子選手
@リア・リプリー
Aアテナ
Bマーシャ・スラモビッチ

この部門はここ数年、わりと選びやすい印象がありますね。

1位はリプリー。ロイヤルランブル優勝からWMでの名勝負の果てに王座戴冠、さらにはユニットの裏リーダーに君臨するわで八面六臂の大活躍。文句無しに1位。

2位のアテナもキャリアハイの活躍。ただ彼女の場合はROHとAEWの国境を越えきれず、露出度が少なかったのは惜しいですね。とはいえロンダ・ラウジーと絡んだり、ビリー・スタークスを引き上げたりと、業界への貢献は確かなものがありました。

逆に3位のマーシャは各団体で引っ張りだこでしたが、やはり本丸のKnockouts戦線で主役を奪うには至らなかったのが痛いですね。ディオナとトリニティの席が空く2024年こそシングル王座戴冠を期待します。

個人的イチオシで大賞
@モノモス
Aコーディ・チャン
Bチャールス・メイソン

今年最大のインパクトを受けたのは、Daikaiju Pro旗揚げ戦の「モノモスvsランドン・ヘイル」でした。タイからやってきた「微笑みの貴公子」モノモスは、そのトメハネの効いた動きが高貴で素晴らしかった。我闘雲舞のパイプを使って来日もしていましたが、東南アジアのトップスターとして、バリヤンアッキに次ぐ有望株です。

2位はチャン。シングルでもタッグチーム“C4”でも、独特の雰囲気と正確なスポットに目を惹かれました。日本のプロレスラーで言うとSANADAタイプで、やや薄味な部分もあるので、今後に期待がかかります。

3位はHoGを中心に活動するメイソン。チャンの対極を往くかのようなコテコテのヒールですが、その個性がハマッたときは試合クオリティがとんでもなく高まるレスラー。GCWでのアリー・キャッチとの金網戦はドラマ性に溢れた好勝負でした。

新人賞
@イチバン
Aティファニー・ストラットン
Bライアン・クランシー

1位はイチバン。キャリア4年目ながら制動の効いた動きができることに加え、ジェネリコを彷彿とさせる感情表現すら両立させる天才。MLWと契約中ですが、どこの団体でもトップを取れるだろうと確信しています。

2位にはNXT生え抜きのティファニーを。カート・アングルばりのムーンサルトで名を売りましたが、その実しっかりとしたレスリングもできるのがPC育ちならではですね。

3位は米インディーで独自路線を歩むクランシー。ただのテクニシャン枠ではない、あのオールドスクール感はクセになりますね。

最優秀興業
@Impact Wrestling Under Siege
AWWE WrestleMania39 Saturday
BBeyond Americanrana 2023 “Perfect Day”

去年はBfGを1位にしましたが、あれは団体として年間最大の興行であることが大きかったのかなと思っていました。しかし今年は「つなぎ」であるはずのUnder Siegeがめちゃくちゃ面白いという異常事態。Impactの自力の高さを感じましたね。

WMは頂上決戦としての女子王座戦、長きストーリーの決着たるタッグ王座戦に加え、ミステリオ親子対決やロリンズvsローガン・ポールが予想以上の楽しさだったことも高評価の要因です。

3位は米インディーからBeyondのビッグマッチ。米インディーの興行としては珍しいことに、全試合平均点が高く最後まで楽しめました。

最優秀団体
@WWE
AImpact
BAEW

体制変更がどの程度影響したかはわかりませんが、今年のWWEはNXT含め常にクオリティが担保されていましたね。レインズ長期政権やローガン・ポール戴冠など不安要素はありつつ、それでも面白いというのはやはり世界最大の団体が成せる業。

2022年に引き続き面白かったImpact。ただ磐石だと思われたKnockouts戦線が、ディオナ離脱とトリニティ政権→離脱予想で少しずつ綻んでいる印象があります。マーシャに加えてカイリン・キング、ジョディ・スレット、ダニー・ルナなどを補強できたのは明るい材料なので、そのあたりのメンバーを活用してほしいところ。

AEWはクオリティの上下幅が大きかったこと、バックステージでのあれこれが印象を損ねたこともあって乗り切れず。拡充の一途を辿ったロースターが飽和してしまっているのは勿体ないですね……それでも3位に選びたくなるところは流石というべきなのですが。

頑張りま賞
@ジェイ・リーサル
Aジョーイ・ジャネラ
BROHオーナーとしてのトニー・カーン

コンチネンタル・クラシックでの全敗が象徴するように冷遇が続くリーサル。とはいえそのリーグ戦もかなり平均点が高く、まだまだ実力は錆び付いていません。フェイスターンの噂もある2024年こそ大爆発に期待。

リーサルと同じく、ジャネラも本来はここに挙げるべきではない実力者。実際2023年はGCWを中心に狂い咲きました。それなら何故ここに名を連ねたかというと、試合の長時間化傾向が悪目立ちしたから。AEWやWWEを横目に見つつ、「俺ならこいつらのポテンシャルを引き出せるんだぜ?ざまーみろ!」と示したがっている歪んだ感情があるように感じました(元学生プロレスラーとしての邪推ですが)。

ROH、ロースターはそれぞれ頑張っていると思うんですよ。ただウィークリー番組としての作り込みが微妙というか、AEW Dark感は拭えない。PPVだけ全力を尽くすのではダメだということを、トニー・カーンには気付いてほしいところです……。

最優秀抗争
@カーメロ・ヘイズvsイルヤ・ドラグノフ
Aブラッドライン内部抗争
Bアシーナvsビリー・スタークス

1位はNXT王座を巡る数え歌。この2人だけでなくトリック・ウィリアムズをも巻き込み、善悪が渾然となる、これぞアメプロというべきストーリーの厚みでした。

2位は溜めに溜めてからの仁義なき抗争。ゼインの離脱に始まりウーソズの分裂、そして年末にはロック様すら絡んでくるオールスターの華やかさ。レインズ政権はさすがに長過ぎると思うので、その締めくくりにもう一波乱あることを期待します。

3位には、AEWのストーリーラインが遺恨模様を演出できない中、師弟関係からライバリティに昇華された女子部門のストーリーを。とはいえFinal Battle後のビリーの立ち位置を考えると、完全に成功したとは言い難い状況なわけですけれど。

投票内容は以上となります。
なんだかんだ今回も長くなってしまい申し訳ありません!
今年も更新を楽しみにしております。