TOPアメプロ大賞アメプロ大賞2017→結果発表

Wrestling Heart アメプロ大賞2017結果発表


◆MVP
1位:マット・リドル 44P
2位:ピート・ダン 34P
3位:ウォルター 10P

寸評:
 1位はリドル。
 闘いを見せられるカリスマ・レスラー。
 去年の新人賞からMVPにのし上がりました。
 マリファナでUFCを首になっている経緯が
 WWE入りを拒んだ、と言われていますが、
 勝手な外から見ている側からするとそれで良かった。
 彼ほどカリスマ性溢れるレスラーが
 団体に囚われず世界を巡って凄い闘いを繰り広げてくれるのは幸せ以外の何物でもありません。
 後、今年はNJPWレスラーとのマッチアップが見たい。
 
 2位はピート。
 昨年は2位、3位をセイバー、スクールのイギリス勢が占めました。
 今年のイギリス勢は去年以上の勢いがありました。
 しかし飛び切りの実力を持つ彼らの中でも
 TVで飛び切り輝くキャラも見せつけたのはピートしかいない。
 そしてピートがタイラーと残した試合がなければ2017年のプロレス・シーンはまた変わっていたでしょう。
 まさに彼もまた時の人でした。

 3位はウォルター。
 得票で差をつけられましたが、
 これは純粋にUS進出の時期の問題でしょうね。
 彼の体躯とバランス感覚は他のトップ・レスラーも持っていないものですから
 今年は1位に入ってきてもおかしくないですね。

 去年の3位セイバー、去年の次点オスプレイも
 素晴らしい活躍を見せていたにも関わらず
 MVPで1点も入らない程今年は彼らの印象が強かったですね。
 

◆年間最高試合
1位:マーク・ハスキンスvs.マーク・アンドリュース(OTT 2/4/17) 30P
2位:WWE UK王座戦:ピート・ダン(ch)vs.タイラー・ベイト(WWE NXT 5/20/17) 20P
3位:ブリティッシュヘビー級王座戦ザック・セイバーJr.(ch)vs.ウィル・オスプレイ(RPW 11/10/17) 14P
次点:ウォルターvs.ザック・セイバーJr.(PWG 10/21/17) 12P


寸評:
 1位は昨年無名の団体から。
 魔法のような試合でしたね。
 インディー・ファンは必見の試合です。
 
 2位はMVPでも触れましたが、
 この試合がなければ世界は変わっていたでしょう。
 UK勢のUS進出もここまでにはなっていなかったでしょうし、
 試合外のインパクトも大きくエピック・マッチに違いありません。

 3位も昨年のMVP候補2位、3位の一戦でマスターピース。
 こういう試合が3位になることが今年の異常な充実度を物語っています。
 次点の一戦も時期が時期だけにまだ見ていない人がいたのではないでしょうか。
 

◆最優秀タッグ
1位:ブリティッシュ・ストロング・スタイル 50P
2位:CCK 24P
3位:リングケンプ 10P
3位:ウーソーズ 10P

寸評:
 今年のタッグのトレンドはいつもと違い
 トリオからシングルまで何でもこなせること。
 昨年の受賞チームが怪我、解体でいなくなったのもありますが、
 今年のBSS、CCKは飛びぬけていましたね。
 逆に3位以下は大きく差をつけられた格好ですが、
 リングケンプは目にする機会さえ増えれば
 去年のBSS並みに活躍する可能性は十分ありますね。
 ティモシーがやや一時期よりも勢いがないので
 ウォルターとのチームで再度浮上して欲しいところです。

 また、今年は常連のYバックスが得票なし。
 NJPWに比重が移ったことが大きいか。
 
 
◆敢闘賞
1位:ウィル・オスプレイ 20P
2位:クリス・トラヴィス 16P
3位:レイ・フェニックス 14P


寸評:
 去年はWWE勢が独占していたのですが、
 今年はイギリスとメキシコで独占。
 オスプレイはMVPの次点枠で考えていた人もいそうですから、
 彼がこの中で1位をとるのは至極納得がいきますね。

 2位はトラヴィス。
 毎試合ハードに向き合う姿勢が評価されたのでしょう。
 デイビーのように一皮向けるともっと面白くなるのでしょうから
 今年も目が離せませんね。

 3位はフェニックス。
 去年はメキシコ・スターというとペンタでしたが、
 今年はフェニックスが飛躍し、逆転したのではないかという程。
 AAW王座も獲得しましたしね。
 団体の場を広げれば広げる程
 実績を残してくれそうな安心感がありますね。
 ルチャドールはしばしば他国のプロレスと噛み合わないこともあるだけに
 彼の存在は希少です。
 
 
◆新人賞
1位:フリップ・ゴードン 30P
2位:ヴェルヴェティーン・ドリーム 16P
3位:ジニー 10P
3位:ミクロマン 10P

寸評:
 1位はゴードン。
 驚異的な飛び技の持ち主ですね。
 まだまだ参戦団体は少ないですが、
 それでも1位にトップで選ばれる所にファンの期待感が見えます。
 今年は去年のvs.オスプレイのようなトップ・カードが
 数多く組まれて欲しいですね。

 2位は独特のキャラが立っているドリーム。
 アレイスターとの正反対な者同士の対決も素晴らしく、
 今後の成長が楽しみですね。
 インディーで大きな活躍してからの引き抜きが目立つ今のWWEの中で
 生え抜き系なのもポイントです。

 3位はジニーとミクロマン。
 それぞれ1人の1位の票でランクインしている状況ですが、
 女子ディビジョン、ミニ・ディビジョンも今年は充実していましたね。
 

◆最優秀 大会
1位:OTT Martina's Gaff Party 2: Back In The Dr. Dre & Dublin 2/4/17 40P
2位:PROGRESS Chapter 55:Chase The Sun 9/10/17 18P
3位:PROGRESS Wrestling Chapter 46: I Like To Chill Out Here And Shoot Some Dinosaurs 10P
3位:NXT Takeover:War Games 11/18/17

寸評:
 MOTYを生み出したOTTの大会が1位に。
 この1位から3位までは大会の完成度、試合の平均的クオリティも
 トップ・クラスだっただけにMOTYを擁するOTTがそこを抜けてくるのは自然といえば自然。
 とはいっても去年無名の団体がこの点数でトップを取るとは。
 そしてProgressの大会が2位、3位と占めるのでまさかのイギリス勢独占。
 こんな年がやって来るなんて思っても見なかった。
 一応3位同着にNXTもランクイン。
 NXTは1つの1つの大会の完成度が高く好感が持てますね。
 今や本PPVより楽しみにしているファンも多いのでは。


◆最優秀団体
1位:OTT 42P
1位:Progress Wrestling 42P
3位:RPW 10P
3位:WWE 10P
次点:GCW 8P

寸評:
 ここでもWWEが同着3位に入っているとはいえイギリス勢独占。
 何度も繰り返しますが2017年はイギリスの年でした。
 それにしてもOTTがProgressと並び立つとは。
 勢いを感じますね。
 2018年もイギリスが世界の中心になるか。

 去年の1位だったLUは得票ならず。
 革新的な団体でしたが、まさかの終了。
 息長くプロレスをTVビジネスとして続けるというのは大変なものですね。
 シーズン3は前回よりも内容は薄かったものの
 それでも他の団体に変えがたい魅力は十分あったので
 どうにかもう1シーズン作って欲しいなぁ。
 
 後は次点にさえROH、PWGが入らないのは
 アメプロ大賞始まって以来の異常事態か。
 PWGは面白かったんですけどね。
 勢いで押されて話題になりにくかったか。
 ROHは何とか復活して欲しいんだけど。
 ジェイ・ホワイトを王者にするぐらいの抜本的改革を。

◆頑張りま賞
1位:205Live 24P
2位:ザ・リバイバル 22P
3位:TJP 20P
次点:ジャック・スワガー 14P

寸評:
 1位と3位は実質同じでしょうかね。
 クルーザー級のディビジョンも活性化すれば
 WWEはもっと面白くなるだけにテコ入れして欲しいですね。
 
 2位は去年の最優秀タッグを獲得したリバイバル。
 怪我を惜しむ意味から得票です。

 次点はWWEを離脱したスワガー。
 この状況下で次点とはいえランクインするとは愛されてますね。
 今年一年が勝負ですだ、コーディとかと比べると
 全然インディー・シーンにも出てないように見えるのだけど大丈夫かな。


◆最優秀抗争
1位:マット・リドルvs.ウォルター 40P
2位:キース・リーvs.ドノヴァン・ダイジャック 24P
3位:ケヴィン・オーウェンスvs.マクマホン 10P

寸評:
 投票にも書きましたが、
 ここは場合によっては最優秀数え歌に変えた方が良いかもですね。
 2017年前半、後半を幾度となく組まれ皆を魅了した数え歌が1位、2位に。
 WWEは3位に入っていますが、
 全体的にストーリーの話題性は弱かったかな。