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Wrestling Heart アメプロ大賞2013結果発表


◆MVP
1 位 ダニエル・ブライアン 116P
2 位 CMパンク 48P
3 位 アダム・コール 42P
次点マイケル・エルガン20P

寸評:去年WWEでもブレイクを果たしインディー・ファンを驚かせたブライアンが更に躍進し、遂にトップ王座戴冠。それもシナを破って、とあれば1位に押しあがってくるのも当然か。2位の倍以上の圧倒的ポイントでした。
 2位はパンク。ブライアンに1位を譲りつつもこの3年間、2位以内に入り続けています。もう本当にWWEスターとして地位を確率した感がありますね。インディー時代は当たり外れがある印象が強かったですが、最近のWWEビッグ・マッチは一つ足りとも外している印象はありません。WWEと見事な化学反応を示していますね。
 3位はコール。インディーのトップであるROHとPWG両方の王者を張ったとあれば当然か。しかし名勝負の域の試合まではないところが2位を奪えなかった原因でしょう。来年もうひと伸びすることができるか注目です。
 次点は18Pのシナを抑えてエルガン。インディーに引っ張りだこですが、ROH、PWGにおいて中々王座を任せてもらえないこともありポイントは伸びず。来年こそは王者になって欲しいですね。


◆年間最高試合
1 位 #1コンテンダーズ・マッチ:ジョン・シナ(co)vs.CMパンク(WWE Raw 2/25/13) 56P
2 位 ARフォックス、インナー・シティ・マシンガンズ(リコシェ、リッチ・スワン)vs.アンブレーカブル・ファッキン・スティーン・マシーンズ(ブライアン・ケイジ、マイケル・エルガン、ケビン・スティーン)(PWG 3/23/13) 34P
3 位 #1コンテンダーズ・マッチ:マイケル・エルガンvs.ジェイ・リーサル(ROH 4/5/13)28P
次点ノーDQ:CMパンクvs.ブロック・レスナー(WWE Summerslam 8/18/13)
次点アンダーテイカーvs.CMパンク(WWE Wrestlemania 29 4/7/13)


寸評:1位はWWEの通常放送しかも王座戦ではなく#1コンテンダーズ・マッチ。MITBで一生に一度しかない試合をしながら数え歌として発展してきたシナvs.パンクが堂々の1位に。次点と票が分かれるかと思いきや、伸びてきましたね。まさにブランド化された証拠でしょう。今やWMでシナvs.オートンではなくシナvs.パンクを、って感じでしょうか。
 2位はPWGからクレイジーな6マン・タッグ。年間最高試合という肩書きのため、お祭り的試合は中々に選ばれない傾向があるでしょうが、それを考慮しても尚、選ばれる程インパクトのある一戦でした。
 3位は逆にシングルの純粋で熱い激突。リーサルがこの部門で入賞してくるなんて数年前に誰が予想していたでしょうか。2人とも更に上へ上へとのし上がって欲しいですね。


◆敢闘賞
1 位 アントニオ・セザーロ 40P
2 位 ディーン・アンブローズ 24P
3 位 ドレイク・ヤンガー 22P
次点 ランディ・オートン 20P

寸評:WWEではリアル・アメリカンズとしてタッグ部門の一角を担い、NXTではサミやセザーロと激しい戦いを展開。試合内容で観客人気を伸ばしていったセザーロこそまさに敢闘賞にふさわしいでしょう。この1位は文句なしですね。2012年は新人賞にも選ばれていますし、なんだかんだ言って順風満帆のステップ・アップ?。
 2位にはアンブローズ。2013年ぶっちぎりの活躍を見せたシールドですが、まだ若手にカテゴライズされる中で、マイクで魅せ、ストーリーで引っ張ったのはアンブローズだろう、という所での評価でしょう。US王座が無駄に長期保持になっていますが、それを考慮して尚評価されました。キャラに癖があるので、トップとして受け入れられるかに若干の不安がありますが、このまま伸し上がってパンクと双璧をなして欲しいものです。
 3位にランク・インしたのは意外なこの人。ドレイク・ヤンガー。デス・マッチをひっそりと引退し、そのままフェード・アウトかと思いきや、PWGに参戦するとプロレスの才能が改めて開花。普通にプロレスもできるレスラーでしたが、ここまでだったか!と思う程の活躍でしたね。彼の見せる男気はUSインディーで一番です。
 オートンが次点に入っていますが1位が2票入っただけ、MVPではなく敢闘賞ということを考えると逆に悔しい結果か。思ったように試合が振るいませんでしたからね。年末の通常放送のブライアン戦が良かったので2014年巻き返しなれば良いが。


◆最優秀 大会
1 位 PWG:All Star Weekend 9 Night Two 3/23/13 56P
2 位 WWE:Summerslam 8/18/13 50P
3 位 ROH:Supercard of Honor VII 4/5/13 38P

寸評:アメプロ大賞の主要3団体(TNAはどこへやら・・・)のこれ!!という大会がそれぞれランク・イン。インディー勢を大量雇用し、押し返してきたWWEを抑えてPWGが意地を見せ1位を獲得。


◆最優秀 タッグ
1 位 ザ・シールド 104P
2 位 ヤング・バックス 62P
3 位 コーディ・ローデス、ゴールダスト 46P

寸評:シールドは2013年WWEを席巻しましたね。彼らの6マン・タッグは通常放送ながら常にクオリティが高く、良くこの3人を集めた、と改めて組み合わせの妙に驚いたものです。圧倒的支持でした。分裂の噂もある2014年。個々がシングルとしてどう飛び立っていくか注目。
 2位はYバックスが昨年から票を延ばしランク・イン。タッグの作り方は既に名人芸。それ故にマンネリ化してもおかしくないのに今でもタッグの質は落ちません。この大賞の対象外とはいえ新日にも進出したのは大きいですね。
 3位はシールドから王座を奪ったローデス兄弟。ゴールダストの仕事ぶりには驚かされましたね。現役レスラーとまったく引けを取らないキレと熟練の疲労表現が光りました。コーディを引き上げる所かゴールディの方がシングルで上に行ってしまうのではないか、と夢を抱く程でした。
 ちょっと残念なのは2012年の2位にランク・インしていたSSBが今年はまったく影を潜めてしまったこと。2012年の勢いそのままに2013年はハードコア以外でも実績を残し、名タッグの仲間入りかと思われていただけに残念。


◆新人賞
1 位 ビフ・ビューシック 40P
2 位 ファンダンゴ 32P
3 位 ローマン・レインズ、ジョシュ・アレクサンダー 22P


寸評:
 ビフ、ACH、アレクサンダーの誰がインディー勢の中で票を伸ばしてくるかな、と思っていたらビフが独走。どんな試合でもハードにプロレスに打ち込む様はネクスト・アメドラの異名で呼びたくなる程でした。Beyond Wrestlingでエドワーズの胸を借りましたが、まだまだインディーのトップ団体には出ていない存在だけに彼絡みのカードには夢がありますね。
 2位は脳震盪を契機に低迷しましたが、YESと同じく社会現象的チャントを巻き起こしたファンダンゴ。一発屋芸人みたいな感じになりそうな恐れもありますが、強烈なイメージ、ルックス、美しい飛び蹴りなど資質はあるはず。
 2012年3位だったアンジェロセッティがChikara崩壊と共にフェード・アウトし、次点をとったサムライ・デル・ソルはWWEと契約。今年1年のUSインディーの激変を感じさせます。アレクサンダーも2014年にWWEと契約しても驚かない?


◆最優秀団体
1 位 WWE 86P
2 位 PWG 82P
3 位 ROH、AAW 20P

寸評:PWGの勢いは衰えしらず。それを引き抜いたインディー勢の活躍で1位の座を守り抜いたのがWWE。ROHがPWGと大きく離されながら3位、TNAは音沙汰なしと大勢は変わらず。ただこのROHと並んで3位に入ってきたのがAAW。サイラスvs.エルガンの数え歌を確立すると古参のジェイコブスが活躍する一方で、一つ下の世代のホリスターがブレイクする等厚みが出てきたのがポイント。来年も期待がかかります


◆頑張りま賞
1 位 ドルフ・ジグラー 40P
2 位 ライバック 34P
3 位 TNA 20P
次点シン・カラ、AJスタイルズ14P

寸評:ジグラーが1位に。試合で頑張っているのは十分に伝わってくるのですが、如何せんストーリー・ラインに関する能力がちょっと足りず。またハード・ファイトが脳震盪を呼び込んだりと不運な印象が否めず。スタイルを変化して高みを目指すことも視野に入れるべき時か。
 2位は昨年、新人賞にもランク・インしたライバック。紆余曲折してカーティスとのタッグに収まっていますが、このランク・インは賛否両論あってのポイント数みたいですね。バティスタ復帰、レインズのプッシュの中で2014年どうやって対抗していくか。
 3位はレスラーではないにも関わらず、ランク・インという驚きのTNA。絶句!
 次点は万年候補として入ってくるシン・カラ。ストーリーとは関係なくギミックまで奪われて離脱が濃厚。WWEではない所で再び輝けるか。ある意味離脱というのは変わる上で一番大きなチャンスだが、どうなることやら。


◆最優秀抗争
1 位 ローデス一家vs.オーソリティ 48P
2 位 ブライアンvs.オーソリティ 46P
3 位 パンクvs.テイカー 20P
次点マイケル・エルガンvs.ジョシュ・アレクサンダー18P
 HHHが待望のヒール化(半分中立だが)を遂げたオーソリティ関連が1位、2位。3位は新しい数え歌として最高のタフ・マン対決がランク・イン。流れた3本勝負を2014年に再ブッキング望む!