TOPアメプロ大賞アメプロ大賞2011→投票I

phenomenal14さんが選んだアメプロ大賞2011

アメプロ大賞に投票させて下さい。

MVP

1位:CMパンク(WWE)

2011年のプロレス界で最も物議を醸したRAWでのマイク・パフォーマンスから「MITB」での王座獲得、ベルトを持ったままでWWEを離脱、復帰してシナとの名勝負という怒濤のストーリーによって一躍WWEのトップスターの座に躍り出た。マイクだけでなく試合でもしっかりと結果と内容を残し、まさに「Best in the World」の名に恥じない最高のパフォーマンスを見せてくれた。

2位:ケビン・スティーン(PWG)

メジャーの舞台を騒がせたのがパンクであれば、2011年のインディー界をかき回し、最も注目を集めたのがスティーンだった。PWGでは毎大会のように1日数試合をこなすハードワークを見せ、戸澤陽との魅力的なタッグや8周年大会での驚きの世界王座獲得、エル・ジェネリコとの因縁再熱といったストーリーで団体の中心として活躍。ROHでは試合こそ1試合しか行われなかったが復帰を巡るストーリーで強烈なインパクトを残しファンから絶大な支持を受けた。
多くのインディーのトップレスラーたちがメジャー移籍や海外で活躍する中、アメリカ・インディー界の裏の顔としてアメリカマットで圧倒的な存在感を放った1年だった。

3位:デイビー・リチャーズ(ROH)

ネットプロレス大賞の評価から日本での活躍を差し引いて3位。前半はコンスタントに好勝負を残し、ROH「BEST IN THE WORLD 2011」ではMatch of the Year級の名勝負で念願のROH世界王座を獲得。しかしその後は日本での活動の方に力を入れ、ROHのビッグマッチを欠場するなど王者として物足りなさを感じさせた。


年間最高試合

1位:ROH世界王座戦 (C)エディ・エドワーズ vs デイビー・リチャーズ ROH「BEST IN THE WORLD 2011」('11.6.26)

パートナーであり、親友であり、兄弟同然の仲である2人がROH史上最大のビッグマッチのメインで団体の最高峰王座を賭けて対決。約40分に渡るハイレベルな攻防はROHのレベルの高さを改めて証明するものとなり、旗上げから10年かけて積み上げてきたROHのプロレススタイルの一つの到達点と言えるものだった。2011年のアメリカ・インディーにおける最高の一戦であり、ROH歴代でもトップクラスに数えられる珠玉の名勝負。

2位:PWG世界王座戦 Ladder Match (C)ケビン・スティーン vs エル・ジェネリコ PWG「STEEN WOLF」('11.10.22)

かつてROHで1年に渡る抗争を繰り広げた2人の遺恨がPWGで再熱。憎しみを込めた拳での殴り合い、一切の迷いや容赦なく行われるラダーを使った攻撃、激しい潰し合いに場内のテンションも最高潮に。ラダーマッチ特有の間やヤング・バックスの乱入でも一切場内の集中が切れることなく、最後までハイテンションのままフィニッシュへ。2011年のPWG最高の大会を彩った素晴らしい名勝負。

3位:BxBハルク vs 戸澤陽 DGUSA「UNITED : FINALE」('11.1.10)

DGUSAで行われた同期対決。長期間の海外修行で実力と自信を身に付けた戸澤が、それまで実績でも実力でも格上の存在だったハルクに対し真っ向から激しい打ち合いを挑んでいく。両者の気持ちの入った1つ1つの動きに観客が呼応し、場内はもの凄い盛り上がり。ハイテンションの攻防で両者が最高の輝きを放ち、キャリア最高の一戦といっても過言ではない名勝負を生み出した。


最優秀タッグ

1位:ヤング・バックス(PWG)

WGTTが最初こそ良かったものの中盤に墜落、キングス・オブ・レスリングがクラウディオのWWE移籍により解散、ブリスコ兄弟は久しぶりのヒールとして活躍したがそこまで好勝負は残せず、ということで消去法でバックスに。
PWGでは「DDT4」優勝、2度目のタッグ王座政権をスタートさせる安定した内容で防衛を続けた。久々復帰のROHでもレギュラーとして活躍、2012年はROHでもタッグ王座戦線での戦いが見たい。

2位:The All-Night Express(ROH)

9周年大会でKOW相手に好勝負を繰り広げると4月にはベビーフェイスに転向、ブリスコ兄弟と激しい抗争を繰り広げる。WGTTやThe American Wolvesといったトップチームとも遜色ない戦いぶりを披露するなど、この1年でROHのタッグのトップを狙える位置まで成長してきた。さぁこれからという矢先にタイタスが負傷、タイタスが戻ってくるまでキングが1人で勢いをどこまで保てるかが2012年のカギになる。

3位:Nightmare Violence Connection(ケビン・スティーン & 戸澤陽)(PWG)

年間通して活躍した訳ではないので名前を上げるのもおかしいかもしれないが、数試合でも2人のタッグは本当に魅力的だった。「DDT4」での爆発、「ASW8」でのジェネリコ & リコシェとの好勝負など印象的な活躍を見せ、強烈なインパクト、勢いだけではない完成度の高さを感じさせてくれた。できればもっと長く見たいチームだった。


敢闘賞

1位:戸澤陽(DGUSA、PWG)

日本人選手だが純粋にアメリカマットでの活躍のみを評価して。そして2011年上半期のアメリカ・インディー界を語る上で戸澤の存在は欠かすことができない。もしかすると上半期にアメリカ・インディーで最も多くの好勝負を残したのはこの男かもしれない。
海外修行を開始した1年前とは見違えるような成長を遂げ、ただの叫び声や奇抜なキャラクターで観客をノセるのではなく、自らの戦いぶりや感情によって観る者を熱狂させ、共感を得られるようになった。PWGやDGUSAで繰り広げた激闘の数々は戸澤の成長の記録であり、日本人の若者が単身アメリカの地でもがき苦しみながら大きな成果と自信を手に入れたサクセスストーリーである。
その旅路の終着駅となったPWG「ASW8: Night 2」のクリス・ヒーロー戦と試合後のフェアウェル・セレモニーで、戸澤のロードムービーは感動的なエンディングで幕を下ろした。

2位:エディ・エドワーズ(ROH)

この男がROH史上初の3冠制覇達成者になると誰が予想しただろうか。3月の驚きのROH世界王座獲得から充実した防衛ロードを歩み、盟友デイビー・リチャーズとの「BITW 2011」でのタイトルマッチは2011年を代表する最高の一戦となった。王座陥落後も、日本での活動でROHを欠場することの多くなったエースのリチャーズに代わり、ROHトップレスラーとして団体を支え続けた。ある意味ROHのMVPといっても過言ではない活躍で、その地位を確固たるものとした1年だった。PWGやCHIKARAなど活躍の場を広げていったことも評価できる。

3位:ジョニー・ガルガーノ(DGUSA、CHIKARA)

DGUSA、EVOLVE、CHIKARA、そしてAIWなど様々な団体で精力的に活動。AIW、EVOLVEでは団体のエースとして君臨、CHIKARAではF.I.S.T.でCampeonatos de Parejasを獲得。そしてDGUSAではRoninで団体に新風を巻き込むと、年内最終戦で日本人選手以外で初めてOpen the Freedom Gateのチャンピオンとなり、日本人中心の傾向からアメリカ人選手たちの活躍する場へと変化を遂げていくDGUSAの象徴的な存在となった。数年後にはインディー界のトップレスラーとなっているか、もしくはWWEへ持っていかれるだろうか。


新人賞

1位:マイケル・エルガン(ROH)

キャリアは結構あるがROH参戦から1年ということで。持ち前のパワーファイトで徐々に頭角を現すと、トップ選手とのシングルマッチやタッグ戦でメインに抜擢されるなど一躍ブレイク。11月にはROH最強決定トーナメント「SURVIVAL OF THE FITTEST 2011」で優勝。今やクラウディオ・キャスタノーリなき後インディー界きってのパワーファイターとして地位を確立しつつある。

2位:アーチバルド・ペック(CHIKARA)

CHIKARAマットに突如現れた軍人楽隊キャラの男。その胡散臭さと個性的なキャラクターでファンの心を掴み、ヒールであるにも関わらず大声援を受けるようになった。長い手足を活かした様々な攻撃は独特のもので面白い。マスコット・キャラクターであるコルト・カバニーの投入など話題にも事欠かず、すっかりその魅力にやられてしまった。

3位:ウィリー・マック(PWG)

黒人選手特有のバネを使い、その見た目からは想像できないようなハイフライ・ムーブを披露。そのインパクトは絶大。大抜擢された「BOLA 2011」ではクリス・ヒーローをシングルで破るという番狂わせを起こし、ロドリック・ストロングやデイビー・リチャーズとも好勝負を残した。


最優秀大会

1位:PWG「STEEN WOLF」('11.10.22)

オープニングから好試合が連発し、試合が終わるごとにスタンディング・オベーションやリング叩きが行われるという異様な盛り上がり。セミでヤング・バックスとFuture Shockが素晴らしいタッグ戦を見せると、メインではケビン・スティーンとエル・ジェネリコが最高のラダーマッチで名勝負を作り上げる。そして最後はスーパー・ドラゴンの復帰劇で空前の大熱狂。クオリティ、盛り上がり、サプライズ、全てを満たしたPWG史上に残る名大会。「Show of the Year」チャントを巻き起こした非の打ち所のない2011年最高の大会。

2位:ROH「BEST IN THE WORLD 2011」('11.6.26)

大手TV会社に買収されたROHにとって新体制での第1弾大会であり、iPPVのビッグマッチとして行われたハマースタイン・ボールルーム大会。「ROH史上最大のビッグショー」の名の通り、インディー界のトップアスリート達が全編に渡り素晴らしい戦いぶりを披露。3大タイトルマッチがいずれもハイレベルな内容となり、特にメインのROH世界王座戦は2011年のMatch of the Yearと言える名勝負に。その他ケビン・スティーンの衝撃の復帰劇など見所満載の素晴らしい大会となった。

3位:PWG「ALL STAR WEEKEND 8 : NIGHT 2」('11.5.28)

2011年は毎大会に渡りクオリティの高いショーを作り上げたPWG、その中でも「STEEN WOLF」と並びトップクラスにランクされる大会。インディー界のトップアスリートたちが一同に会したまさに「ALL STAR」とった豪華な顔ぶれが全編に渡りハイレベルな戦いを繰り広げる。中でも戸澤陽のアメリカ遠征最終戦となったクリス・ヒーローとの一戦は素晴らしい内容。試合後のセレモニーも戸澤の人柄を伺わせる感動的なものとなった。


最優秀団体

1位:PWG

毎大会のようにアメリカ・インディー・プロレスファンを驚かせ、唸らせるようなブッキングで興味深いカードを組み、期待に違わぬ内容でハイクオリティなショーを生み出し続けた1年。団体の中核であるキングス・オブ・レスリングの2人が離脱するという厳しい状況がありながら、ケビン・スティーンが毎回のように複数試合をこなすといったハードワークで団体の中心となり引っ張っていく。エル・ジェネリコの念願の「Battle of Los Angeles」優勝、スティーンとのライバル対決の実現などファンの望みを反映したようなストーリーを展開。上半期の戸澤陽の大活躍、ヤング・バックスのタッグ王座奪還、RockNES Monstersやウィリー・マックといった若手の台頭、そして年末にはスーパー・ドラゴンの復帰という驚くべき爆弾を投入。1年間に渡りアメリカ・インディーファンの心を虜にし続けた。

2位:ROH

次々と中心選手が離脱するという厳しい状況の中我慢の1年となった。期待されていたWrestling’s Greatest Tag Teamは中盤から失速、満を持して世界王者となったデイビー・リチャーズは新日本プロレスでの活動が多くなり、ROHのショーを欠場することが目立った。なんとももどかしい1年だったがエディ・エドワーズがトップ選手に成長、The All-Night Expressがタッグ王座を狙える地位にレベルアップ、Future Shockやマイケル・エルガンの成長など明るい話題がない訳ではない。2012年は巻き返しを期待したい。

3位:DRAGON GATE USA

2010年末のRoninの結成から徐々に日本人選手以外がスポットを浴びるようになり、旗揚げ当初の「ドラゴン・ゲートのアメリカ大会」といった形から1つのアメリカ・インディー団体としてのアイデンティティを確立し始めた。その中でもやはり日本人トップレスラーが素晴らしい好勝負を残しクオリティを保ち、戸澤陽やPACの成長、ブレイクが団体のレベルを押し上げる。非常にバランスの取れた良い状態で1年通じて好大会を生み続けた(6月までしか見ていないが)。


頑張りま賞

1位:チャーリー・ハース(ROH)
2位:シェルトン・ベンジャミン(ROH)

2011年初頭はまさかこの2人をこの賞に入れることになるとは思わなかった。序盤こそキングス・オブ・レスリングとの王座争いなどで存在感を見せたが、中盤からはタイトルマッチに関わらずあり得ないミスをするなど体たらくぶりを露呈。完全にファンから見放される形で王座陥落、ヒールターンとなった。ベンジャミンは日本での活動でいいギャラをもらったら増々ROHではやる気がなくなりそうで心配。


最優秀抗争

1位:「SUMMER OF PUNK 2011」

と勝手に呼んでいるがCMパンクのシュートプロモからMITB、サマースラムまでの一連の流れ。パンクを一躍WWEのトップスターに押し上げた秀逸なストーリーであり、アメリカ・インディーファンにとっては2005年のROH世界王者時代をダブらせてしまうような部分も見られ非常にテンションが上がった。大会場を埋め尽くした満員のファンからもの凄い大歓声を受けるパンクの姿を見て、「ここまできたか」と感慨深い気持ちにさせられた。

2位:ケビン・スティーン vs ROH

こちらはインディー界で物議を醸したストーリー。試合自体は年末の1試合しか行われていないが、スティーンが会場に現れた時の場内の反応、盛り上がりはWWEのパンク程ではないにしろ、スティーンという選手がインディー界の中で大きな存在となったことを証明した。

3位:ブリスコ兄弟 vs The All-Night Express

「MANHATTAN MAYHEM IV」での見事なダブルターンからファーストブラッド戦、ストリート戦など激しい潰し合いを繰り広げた。ブリスコ兄弟が久しぶりのヒールで凶悪さを発揮、ANXもハードコアに順応、ジェイとタイタスが度重なる大流血で印象的な場面を作作るなど次々と好勝負を生み出した。決着戦の「LADDER WAR III」まで身体を張った戦いぶりで2011年のROHを代表する抗争を見せた。

以上です。

今回もギリギリですいません。よろしくお願い致します。