小泉”ダーティ”次郎が選んだアメプロ大賞2009
(ネットプロレス大賞の投票を素に作ったので改善部分のみ理由を記します。ネットプロレス大賞の投票も下部に記載)MVP
1位:デイビー・リチャーズ
2位:サムタック・ジャック
3位:ブライアン・ダニエルソン
TJを2位に繰り上げ。
3位はどうするか、と考えた時に
やっぱりMVPの穴を埋められるのはこの人しかいないという事でアメドラを。
敢闘賞1位にしようとも思ったんだけどね。
年間最高試合
1位:アンダーテイカー対HBK(WWE Wrestlemania 25 4/5)
2位:AJスタイルズ対ダニエルズ対ジョー(TNA Turning Point 11/15)
3位:AJスタイルズ対カート・アングル(TNA iMPACT! 10/15)
年間最高試合の1位の穴は単純に繰り上げという訳にはいきませんね。
まあ非常に悩ましい所なのだけど
それぞれの試合を並べて見た時に際立ってくるのは
WWEという世界一の規模を誇る団体ならではのスケール感であり、
HBKのジャネッティとの最初の名勝負から16年経っても名勝負を生み出しているという異常な才能であり、
09年後半のロートルっぷりが信じられないテイカーの最後の煌き、なんだよなぁ。
という事でテイカー対HBKを1位に。
最優秀タッグ
1位:アメリカン・ウルヴス
2位:ヤング・バックス
3位:ラ・ソンブラ、ヴォラドールJr
敢闘賞
1位:CMパンク
2位:カート・アングル
3位:DJハイド
パンクはヒールになった事で枷が外れたように輝きを取り戻しました。
マイク・アピールも試合も面白かったですね。
カートは体がぼろぼろというイメージがあるから忘れがちだけど
実は10年目でプロレスラーとして円熟味の出る時期。
ここにきて彼の嗅覚が非常に研ぎ澄まされている印象を受ける活躍でした。
ハイドはレスラーとしてよりも地道にCZWを立て直していっているその手腕を評価して。
新人賞
1位:ジョン・モクスリー
2位:ファイヤー・アント
3位:フライトメア
最優秀大会
1位:Open the Historic Gate 7/25(DG USA)
2位:Open the Untouchable Gate 9/6(DG USA)
3位:TOD:Rewind 10/25(CZW)
最優秀団体
1位:PWG
2位:ROH
3位:Dragon Gate USA
3位の穴を何で埋めるか。
目につく大失敗がありながら、あるべき試行錯誤とそれなりの面白さを持ったWWEかな、と思ったけれどやっぱりDG USAかな。
インディー勢力図を書き換えそうな勢いですから。
そして別次元過ぎて頭に上らなかったが、
WWEがDG USAをどう見てるのか、どう影響を受けるのか、って結構興味深いですよね。
頑張りま賞
1位:エリック・スティーブンス
2位:HHH
3位:ハート・ダイナスティー
スティーブンスはまともな試合を見た記憶が無いので。
09年のFIPがいまだ一切DVD化されていない、という馬鹿げた状況のせいもありますが。
HHHはDXがつまらないし、権力を振りかざしているとの噂もあるので。
ハート・ダイナスティーはハート家のブランドを背負わせている事、
良いレスラーである事を考えると(ナタリア含め)、不適当なプッシュ具合だった気がします。
コントロバーシャル賞
1位:ホーガンのTNA契約
2位:ナイジェルの離脱(+アメドラ)
3位:ジェフ対パンクのストーリーとオチ
WCWのリレビューをした影響もあってホーガンが団体に与える影響が心配でしょうがない。
彼はTNAの毒となるか?
アメドラはもうインディーに置いておけない存在になっていたのでこの時が来たか、という感じだったのだけど
ナイジェルの方は予期していなかったので驚きました。
復帰後で状態としては落ちていましたしね。
またTNAの手回しの早さもまたびっくりしました。
ジェフ対パンクは皮肉の利いた素晴らしいストーリーで、
ジェフ、パンクのメイン・イベンターとしての仕事っぷりも楽しめました。
最後にPPV並みの追放戦をして別れを告げた後、逮捕されるというオチが何とも・・・。
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以下ネットプロレス大賞の投票
MVP
1位:デイビー・リチャーズ
1年を通して活躍した、って言葉で思い浮かぶのはリチャーズしかいませんね。
シングル、タッグ両面で素晴らしい働きを見せ、字義通りMVP1位。
2位:中邑真輔
飯伏、葛西、中邑、棚橋という日本人4人で迷いましたが・・・
リチャーズを選んだ試合の積み重ねとは別の部分も重視しようという事で飯伏を除外、
葛西は世界一のマイク・アピールながら、
そのデス・マッチぶりには異論があるし
他が充実している分大日を牽引した印象が余り無いので排除。
そうなると新日2人。
しかし棚橋は安心して任せられるメイン・イベンターで
カート、杉浦戦で、脚攻めがないと力不足という襤褸が出たので排除し結論は中邑ですね。
前半の対抗戦、G1を雰囲気美人で盛り上げると、
後半の王者時代は前半で見せた欠点を潰すという成長を見せました。
大谷、棚橋、永田が3者3様の解答を見せたりと、面白い問題人間で王座戦も楽しめました。
3位:サムタック・ジャック
注射器は認めないけれども、
彼のカリスマ、血が死にかけの米デス・マッチというジャンルに
再び息を吹き込んだのは否定できない所ですから、
2位の落選組みを押しのけ3位にぶっこみます。
ブライアン・ダニエルソンもいれてしかるべきなのだが
後ろ3ヶ月はWWEとの契約で表舞台から消えたし、
余りに高みに上り詰めたせいでFCDの6連敗等もやもやする事もあったので。
ベストマッチ
レビューは自サイトでしてあるので理由は簡単に。
1位:飯伏幸太対石川修司(DDT 11/29)
優等生の飯伏にはなかった表現力。
理で距離を稼いで狂気で0距離化、
それがまさかのダブル・ターンにつながる。
2位:AJスタイルズ対ダニエルズ対ジョー(TNA Turning Point 11/15)
そのプレッシャーの重さに潰されず
05年ではない09年の彼らの力で克服し名勝負を成し遂げた
意義は他を圧倒して大きいだろう、という事で。
3位:AJスタイルズ対カート・アングル(TNA iMPACT! 10/15)
演者自身にネガティブ・ポイントがまったく無く、
とにかく動きが美しく惹きつけられるので。
最優秀タッグチーム
1位:アメリカン・ウルヴス
リン、エリーズがROH王者として決して成功してない中で
団体を支えた、と言える程の鉄板の活躍があったから。
2位:ヤング・バックス
こちらも同じ。
PWG王者ヒーローが打撃ばかりでクオリティの前に余り面白くない、という中で団体を支えました。
その上でROH参戦、TNA移籍と他団体からの評価も勝ち取っていったから。
3位:ラ・ソンブラ、ヴォラドールJr
やや適当な選出ではありますが
アヴェルノ、メフィストの鉄板タッグから王座を引き継ぐに値する、
空中殺法のディビジョンで一番熱い2人だから。
日本で一番のタッグ・マッチをやってのけたみのる、ケアでも良いのだが1回しか見てないので。
新人賞
1位:ジョン・モクスリー
キャリア5年ですがCZWではまだ新人と言えるので。
今年のモクスリーは見得が異様に決まっていて
ザンディグ迷走時代の唯一の楽しみでした。
ついでに彼の受けの表現がデス・マッチにおいてある種の抑制力になってくれる事を期待して。
2位:ファイヤー・アント
前年のYLC以来、Chikaraの少年ジャンプ的展開を確立してきた立役者。
マスク・マンなのにこれが出来るのは彼の耐えとリズムの為せる妙技です。
3位:フライトメア
これは超適当(だってヨシタツはPPVに出てないので見てないし・・・)。
他とそれほど違う訳ではないのに
ミゼットのような小ささを感じさせる試合ファイトは独特ですし
プッシュの中で彼なりに努力しているように思います。
最優秀興行
1位:Open the Historic Gate 7/25(DG USA)
2位:Open the Untouchable Gate 9/6(DG USA)
説明不要の異常なクオリティと、
アメドラ、Yバックス、Shingoらの存在が
PPV放送される事で全米に激震を与えたであろう2大会。
3位:TOD:Rewind 10/25(CZW)
いやもう、こんなね、
それぞれのデス・マッチへの思いが集結したような大会が見れるとは思わなかった。
高らかに再出発を謳いあげた大会でした。
次点はPWGのGuerre Sans Frontiers 9/4とDDT4 5/22かな。
最優秀団体
1位:PWG
後半になるにつれ力の無い小大会も目立ちましたが
全体的に見れば好調な一年だったし、
アメドラの送り出し、オメガの王者起用、
WWEからの出戻り組を真っ先に歓迎、という
ファンの動向を読んだブッキングは素晴らしいの一言。
2位:ROH
PWGとは一転、中々観客とのずれが埋まらず、
またTV放送により濃度が薄まった印象があった一年でありながら、
何だかんだ言ってROHを挙げざるをえないのが
ROHの飛びぬけた地力の凄さです。
でも10年は不安。
3位:新日本プロレス
見つからなかった後藤戦以外IWGP王座戦を全て見てしまったのだから
団体として歯車が回っていて魅力的だった事は否定できないですね。
ただBOTJ、SJ Cupの決勝一点張りの時間配分は納得いかない。
米インディーの構図を書き換えたDG USAは見たのが2大会しかないし、
その2大会とも最優秀大会に回したので良いかな、という事で。
マスメディア賞
棄権