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Wrestling Heart アメプロ大賞2009結果発表


◆MVP
1 位 デイビー・リチャーズ 56P
2 位 サムタック・ジャック 44P
3 位 ブライアン・ダニエルソン 34P

寸評:シングル・タッグ両面で素晴らしいリチャーズが順当に1位の評価を獲得しました。
2位はちょっとしたサプライズか。
TJがデス・マッチ・ファイターにも関わらず2位に入ってきました。
デス・マッチ界は彼にそれだけ頼らなければいけない厳しい状況であったとも言えますね。
3位はやっぱり入ってきたアメドラ。
後ろ3ヶ月はWWE契約のために活躍できぬ状況でしたが
それでも入る程カウントダウン・ツアーの働きが素晴らしかったという事ですね。
インディー票がこの3人に集中したために初めてWWEは3位以内に入れず。
次点に29Pでクリス・ジェリコ、18Pでランディ・オートンと続きます。
タッグ戦線に収まっていた事を考えるとジェリコは高い評価を受けたようですね。

◆年間最高試合
1 位 アンダーテイカー対HBK
(WWE Wrestlemania 25) 56P
2 位 KENTA対デイビー・リチャーズ
(ROH Supercard of Honor) 28P
3 位 シンダーブロックス&ライト・チューブス:DJハイド対サムタック・ジャック
(CZW Tournament of Death 8) 20P

寸評:MVPからは漏れても年間最高試合となるとWWEは強い。
WMから3年連続で1位の試合が生まれました。
ポイントも2位の倍もの値を獲得しています。
今年も票が分かれながらも3年目でようやく2位にインディーが入りました。
ネットプロレス大賞の方でKENTA対中嶋が余り選ばれていなかったので
個人的にちょっと意外でした。
3位はMVPと同じくデス・マッチ界から選出。
次点もTJ対MASADAが入っています。
20P以下の勝負になると候補の少ないジャンルの
デス・マッチは有利とはいえMVPに選ばれたTJの活躍故でしょうね。
次々点はシナ対オートンのアイアンマン・マッチでした。
ヒーロー対アメドラが1人にしか選ばれなかったのも意外だったです。

◆最優秀タッグ
1 位 アメリカン・ウルヴス 70P
2 位 ヤング・バックス 36P
3 位 クリス・ジェリコ、ビッグ・ショー 30P
アメリカン・ウルヴスが強すぎる。

寸評:1位X7。
圧倒的なポイント数を獲得しました。
そのために1位がまったく取れず半分のポイントになっていますが
ヤング・バックスもまた高い支持率となっています。
この2タッグが1位、2位を取るのは分かりきっていただけに
3位が注目でしたが、ここにジェリショーが入ってきました。
つまりジェリコのMVP票はタッグ結成後の活躍が評価されたという事ですね。
次点は12Pでレガシー。
他全ての候補は4Pのみでした。

◆敢闘賞
1 位 ケニー・オメガ 26P
2 位 CMパンク 20P
2 位 クリス・ヒーロー 20P

寸評:目だった活躍はなくともROHに定着し、
年末にROH王座挑戦、PWG王座獲得を成し遂げたオメガが1位に。
2位はパンク。
08年に王座を獲得したものの
その時はふさわしい活躍が出来なかったものの
今年はそれに見合う活躍を見せました。
3位はヒーローがランク・イン。
打撃主体で批判が集まったものの
毎回手抜きせずにハード・ヒッティング・マッチを行った事が評価されたのでしょう。
今は中途半端な位置にいますが、カリスマ性が浸透している事を考えれば
2010年は更なる活躍が望めるかな。
でも今のROHはファンの望みがそのまま反映されないからなぁ。
次点は16Pでロデリック・ストロング。
次々と波にのった選手が出るので
ROHでは中々王座に近づけない状況が続いていますが
アメドラ、ナイジェルの離脱で苦しい中チャンスが巡って来るかもしれませんね。

◆新人賞
1 位 ジョン・モクスリー 42P
2 位 ケニー・キング 36P
2 位 ヨシタツ 36P
寸評:1位はなんと・・・
WWEマニアックスがプッシュしてきたモクスリーが
40Pの大台にのせて獲得です。
これは自分が取ったかのように嬉しい(笑)
08年とやってる事はそんなに変わってないのに
別人のように見得を利かせて実に格好良く魅了してくれましたね。
サミ・カリハンと共にCZWを支えました。
2位も去年なら1位を取れる程の高ポイントでケニー・キングとヨシタツがランク・イン。
キングは元のタッグが良かっただけに
ハードルが高かったでしょうがこれだけ集まるという事は
ちゃんとシングル・レスラーとして成長した、と認知されたという事でしょう。
ヨシタツは同じ日本人という事もあるでしょうが
それでも順調にプッシュを受け、結果に出していったようなので
決して高すぎる評価ではないでしょうね。
2010年は09年に出来なかったPPV出場とECW王座獲得を成し遂げてほしい物です。
次点は20Pでエディ・エドワーズ。
最優秀タッグに選んだために伸びなかったのでしょうが
彼もまた素晴らしい活躍を見せましたね。

◆最優秀大会
1 位 Open the Untouchable Gate(Dragon Gate USA) 32P
2 位 TOD:Rewind(CZW) 18P
3 位 Summerslam(WWE) 16P
3 位 DDT4(PWG) 16P
3 位 Open the Historic Gate(Dragon Gate USA) 16P

寸評:2年連続で1位に輝いていたWMがランク・インしない出来だったというのが
09年のWWEにおける大きな出来事でしたね。
1位は黒船Dragon Gate USAから。
Untouchableに比べて思ったより票は集まらなかったもののHistoricの方も3位に入っています。
この部門でも2位にデス・マッチ界からランク・イン。
厳しい時代でありながら希望の芽が見られた一年でもあった、と。
3位はタッグ・トーナメントというハンデがありながらも
充実した内容で印象を残したDDT4と
わずかに面目を残す形でWWEからSummerslamがランク・イン。
常連だったROHが入っていないのも09年を象徴していますね。
14Pで次点にGlory by Honor VIIIが入っていますが
1大会1大会の密度が落ちた事は否めない。

◆最優秀 団体
1 位 PWG 60P
2 位 ROH 34P
3 位 WWE 30P

寸評:という事で1位の座からROHが滑り落ち、
3位が似合う団体だったはずのPWGが一気に1位に躍り出ました。
この1年を通してのファンとの距離感の差が出た形でしょうね。
去年、1位と2位は変わらないでしょうね、と書いただけに
このPWGのブレイクは予想外でした。
固定票を持つWWEが安定してポイントを稼ぎ3位に。
まあ順当な結果ですね。
問題は来年ですね。
この3団体がどれだけ維持、伸ばす事が出来るか。
今回大会数の少なさから伸びなかったDragon Gate USAは間違いなく
10年は票を伸ばしてくるでしょうし、
ホーガンらを獲得したTNAは否がおうにも注目度は上がってくる。
さてどうなりますか。

◆頑張りま賞
1 位 エリック・スティーブンス 40P
2 位 HHH 16P
3 位 ネクロ・ブッ チャー 10P
3 位 マット・ハーディ 10P
3 位 ジャック・スワガー 10P
3 位 タイラー・ブラック 10P
3 位 ドレイク・ヤンガー 10P
3 位 コルト・カバナ 10P
3 位 ブレイン・ダメージ 10P

寸評:2 年連続1位だったCMパンクが頑張りま賞を卒業し、敢闘賞入り。
2年連続2位だったケネディーは解雇。
という事で混迷を極めるかと思いきや
1人ぶっちぎりの高ポイントを獲得したのがエリック・スティーブンス。
いやほんとROHでの扱いは下がるばかりだもんねぇ。
そしてFIPはDVD化されないので
良し悪しの前に目に触れないという異常な状況なんだから。
エンバシー入りもレイブの状況を見れば打開策とは信じられないし・・・。
いっそWWEが声をかけてやってくれないか。
2位は非常に扱いづらいDXを復活させたHHH。
10年はヒールのHHHを見る事が出来るのか。
そしてシェーマスはどこまでプッシュされ続けられるのか、注目が集まっています。
スティーブンス以外はとにかく割れたので3位は10P、
つまり皆さんが1位を選んだレスラーというおかしな状況になっています。
広き門過ぎる(苦笑)
ここはむしろ前年3位だったネクロに言及しときましょう。
0Pになったのは雪辱を晴らす活躍を見せたからではなく
もう駄目なんだな、と諦められてしまったからだというのが
明らかなだけに何とも寂しい・・・。
新しいTシャツは作られているんだけどねぇ。

◆コントロバーシャル賞
1 位 アメドラ、ナイジェルがインディーからメジャーへ 62P
2 位 TNAがハルク・ホーガンと契約 46P
3 位 ジェフ対パンク 18P

寸評:ニュアンスが違うかもしれませんが、
独自の判断でひとまとめにした部分があります。ご了承を。
1位はアメドラ、ナイジェルの移籍劇。
アメドラの移籍はROH、PWGのブッキングに強い影響を与えましたね。
一方おまけ程度の扱いで送り出されてしまったナイジェルですが
WWEとの契約が反故になるなりTNAに電撃移籍。
即戦力としてカートと抗争して一足早くトップ・スターになって見せました。
2位はハルク・ホーガンのTNAとの契約。
WCWの二の舞になるのではとその危険な匂いにファンを戦々恐々とする結果に。
09年時において実質的に行動してないのに
これ程までに影響力を与えてしまう。
流石ザ・レジェンド。
スケールが違います。
と、冗談めかすけどほんとに心配だなぁ。
3位はジェフ対パンクの抗争。
ベビーフェイスが破天荒な行動で惹きつけ
ヒールが正論を吐く、というバイスバーサな内容が面白かったですね。
更にWWEから離脱後には逮捕という一線を越えた結末も待っていました。
次点は16PでIWA-MSの崩壊と復活。
どインディー化して昔程追っかけていなかったから
ああ、そうなんだ、で終わってしまう部分もありました。
そういやCZWのオーナー交代とかフレアーの国外復帰とかは出なかったですね。
来年は候補の一覧を前もってこちらで用意する事にしましょう。