Wrestling Observer:Worst of the Year 20's part.1の分析
| 名勝負 | なし |
| 好勝負 | なし |
2020年
@スワンプ・ファイト:ブレイ・ワイアットvs.ブラウン・ストロウマン(WWE Horror Show at Extreme Rules 7/19/20)
ストロウマンが自分のドッペルゲンガーに襲われたり、
囚われの身になって問答を繰り返していたかと思ったら、
いつの間にか脱して戦いが始まったりと
意図的なぶつ切りの展開と共に
サブリミナル的に無関係の気味悪い映像を頻繁に織り交ぜる
ホラー映画的方向性としての出来栄えは悪くありません。
ただ映画とプロレスを分ける境界線を踏み越えてはいません。
フィーンド/ワイアットというキャラクターが
この映像型プロレスというジャンルの勃興によって拡張されたのは間違いないものの
創造性の主導権、行間の表現者は映像編集者、監督にあって、
如何にブレイが貢献しようと
その時ブレイは俳優か監督でしかありません。
ワイアットvs.ストロウマンでは期待できる試合のレベルにも限度があるし、
この”試合”ではない”スキット”は唯一無二の内容ではあるので楽しいですけれども、
このムーブメントが行き過ぎて暴走した時には、
「プロレスは経営者のものでもTVのものでもブッカーのものでもなく
あくまでレスラーの手の中にあるべきだ」と
原理主義的デモでもって一線を守って欲しい、という祈りもあって
それは実にSF的で興味深いので誰か小説か映画にしてくれませんか、
という投げっぱなしジャーマンな締めくくり。
(執筆日:7/?/20)
2021年
Aランバージャック・マッチ:ダミアン・プリーストvs.ザ・ミズ(WWE Wrestlemania Backlash 5/16/21)
バティスタ主演のNETFLIX制作映画『Army of The Dead』がスポンサーということで
単なるランバージャックではなくゾンビ・ランバージャックに。
ゾンビらしくリング周りをうろつき、
リング内の肉(レスラー)を求めて群がる挙動は
ランバージャック・ルールと相性〇。
絵として刺激的でしたね。
コロナ時代でサンダードーム越しの観戦だったのが残念。
リアルでこのお祭りを楽しみたかっただですね。
また、ゾンビに目がいって
2人の試合に全然注意がいかず散漫になるデメリットも笑。
攻防自体は悪くなく、
途中でミズが怪我して動き落ちつつもやりきったのは良いのですが…。
愛すべきズンドコ・マッチ。
悪くない試合です。
(執筆日:8/?/25)
2022年
Bパット・マカフィーvs.ビンス・マクマホン(WWE Wrestlemania 38 Sunday 4/3/22)
マカフィーは素晴らしい身体能力ですね。
技のインパクト頼みで押しているのは否定できませんが、
マカフィーが他と違うのは場慣れしていて、WMレベルの空気にも飲まれないということですね。
ムーブに頼りつつもムーブに踊らされていません。
セオリーは道化的受け身で盛り上げると同時に
プロとしてリード・ラインを適切に引いていました。
マカフィーのコーナーに飛び乗ってのスーパープレックスには度肝を抜かれましたね。
セオリーも口撃から綺麗にオチをつけて〆。
そして試合後のビンス。
リップ・サービスでジャケット脱ごうとしただけかと思ったらまさかの参戦。
マジで試合するの!?と観客を見事にのせたジャケット脱ぐ仕草は痺れましたね。
老齢になったからこそ往年如くマイクに頼るかと思いきや
完全になしで身振り手振りで魅せてきた気概には脱帽です。
勿論年齢は隠せず実体がないので、
このビンスと攻防をリアリティをもって行うのは
マカフィーがパントマイマーでない以上無理というものですが、
特別な瞬間を楽しむことが出来ました。
そして更にはオースチンまで現れ、20年前に行っていたようなやり取りが再び。
セオリーがリアルかはともかくスタナー受け大喜利の新たな解も提示し、
良い酔い方のできるお祭り騒ぎでしたね。
平均的な良試合。
(執筆日:4/?/22)
2023年
Cマウンテン・デュー・ピッチ・ブラック・マッチ:ブレイ・ワイアットvs.LAナイト(WWE Royal Rumble 1/28/23)
暗転すると蛍光ライトでリングが照らされます。
ナイトのレスリング・ギアやブレイのタトゥー、リングのロゴが光り輝いていますね。
他にない光景ではありますが全く雰囲気がないですね。
そして試合としてもナイトの試合構築に対する意識が低く残念。
実況席周りの攻防の段取りも良くないですね。
蛍光材をぶちまけたり竹刀にも蛍光していたりと
小ネタは良いんですが、結局色物スカッシュ・マッチでしたね。
色物として1回見る分にはこういうのもあっても良いかなと思えます。
悪い試合。
(執筆日:8/?/25)
2024年
Dジェイ・ウーソvs.ジミー・ウーソ(Wrestlemania XL Night One 4/6/2024)
意思疎通悪く無駄に時間がかかってから次のアクション。
そういう阿吽の呼吸に関しては
タッグ・パートナー、兄弟であれば
何より勝っているはずなのに逆にひどいという…。
中盤はスーパー・キック祭り。
同じ技をその使い方、タイミング、間で違う意味合い付できるような
ストーリー・テリングで勝負するレスラーではないのに誤った選択。
ジミーがI'm sorryと謝って油断させるシーンも微妙で
通常放送以下のレベルの内容でしたね。
ひどい試合。
(執筆日:8/?/25)





