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Tragedy of The Worst Matches Dishonorable Mentionの分析


名勝負 なし
好勝負 なし

Dishonorable mention…
@ゴールダストvs.アルティメット・ウォーリアー(WWE In Your House 4/28/96)
 ゴールダストがウォーリアーにびびって中々立ち向きあいません。

 ウォーリアーはリングに椅子を置いて葉巻を吹かす始末。
 まるで通常放送で行われるスキットのような内容で、結局試合自体行われません。

 ただこれはその前のセグメントでゴールダストが脚を負傷してしまったせい。
 
 これは試合として評価はできないし、することもしないので、
 当然ワースト・マッチかというと違いますね。

A世界ヘビー級王座戦:トリプルH(ch)vs.スコット・スタイナー(WWE No Way Out 2/23/03)
 スコットにブーイングが飛びHHHに声援が飛ぶ逆転現象が起きていますね。

 今回はHHHの脚負傷要素をストーリーとして用意。
 しかし前回この脚を使った受けによる攻め誘発で
 試合の最低限の形を作ったのにそれを封じてくるとはこれ如何に。
 このストーリーに忠実であるほどHHHは前回の唯一の良さすら出せないことになります。

 そしてその補助を受けなかった
 スコットの試合ペースが不適切で間が微妙。

 HHHが反撃を始める頃には観客も退屈して歓声すら弱まりBoringチャント。

 そんな中でHHHがヘブナーを突き飛ばし
 前回みたいにチープフィニッシュになるかもという不穏さまで出す。

 そして最初に持ち出してきた脚の負傷ギミックへの忠実さも失われ、
 見事な負のスパイラルで伝説の一戦へとひた走ります。

 非常に稀な為、トップ・ページの評価体系表には載せていないのですが、
 ひどい試合を圧倒的に下回る試合に送る
 この言葉こそこの試合にふさわしいでしょう。
 
 ゴミ箱行き。
 (執筆日:7/?/20)

Bスティーヴン・リチャーズvs.タイソン・トムコ(WWE Unforgiven 9/12/04)
 この前の試合がビクトリアvs.トリッシュ。
 トリッシュのセコンドについていたトムコが試合後ビクトリアを攻撃しようとすると
 謎の女性が助太刀に表れますが、それがスティービー・リチャーズ。

 出オチとは何たるかを象徴しているのがこの試合。
 いやスティービー・リチャーズなんて当時のWWEで気にも留められていなかった訳でオチてもないという…。

 その後何もすることがなく、
 何故トムコがフィニッシャー一発で終わらせないんだ、と
 映像を前に自問自答する忍耐の時間。

 最後のトムコがフィニッシャーを決めた時には謎の解放感が訪れます。
  
 ひどすぎる試合。 

Cレベルvs.シェリー・マルチネス(TNA One Night Only Knockouts Knockdown 3/17/06)
 綺麗な女性がプロレスしているよ系のジャンルですが、
 髑髏ペイントしていることでそこが外れているという…。

 まあこういう低レベルなものは山のようにあるので。

 ただ後半はサブミッションのかけ方どうだっけ、とか
 中々めたくそなムーブもあり、確かにそういう山のような試合の中で頭一つ抜けている感はあります。

 ひどすぎる試合。

Dブロークン・ルールズ:マット・ハーディvs.サミー・ゲヴァラ(AEW All Out 9/5/20)
 ゴーカートで轢こうとする所からスタート。
 Final Deletionを生み出した鬼才っぷりが発揮されるかと思いきや、とにかく脈絡なし。

 リフトの上からのテーブル葬、というビッグ・スポットを前に、
 点だけではダメだということを再認識させてくれます。
 ここで一度スタッフが止めに入りますが、本当に止めれば良かった。

 少しして再開の展開になりますが、
 何考えているか分からない程、点と点がつながらない。
 
 頭おかしい方向でのBrokenとは…。
 凋落ぶりに悲しさがこみあげます。

 ごみ箱行き。

Eフォールズ・カウント・エニウェア:スティングvs.リック・スタイナー(WCW Great American Bash 6/13/99)
 場外マットを剥してパイル・ドライバーと見せかけて
 ヒットしている箇所はマットが逆に二重に被さっている所…。
 
 リックがコンディションひどすぎてグダグダですが、
 スティングが見られる訳ですし、何がダメなのか。

 ワクワクしながら(?)見守っていると戦場はバックステージへ。

 するとスコットが現れスティングめがけドーベルマンをけしかけます。
 襲われた感を出さないといけないので、
 スティングはいつの間にか腕に噛ませる用の訓練具を装着。
 訓練具をつけることで全てが台無しになって見えることで中止にならない。
 これがアメリカの大企業で起きてしまう。
 権力の暴走って恐ろしいね、という勉強でした。
 
 あと別にそのままリックがスティングを押さえ込んだ訳ではなく、
 リックとスコットだけがリングに戻って来て
 無理やりレフェリーに勝ち名乗りさせる、という決着でした。
 犬を映し過ぎるとボロが出るものね、って…もうボロが出てるよ…。

 しかし、こんなひどいの誰が考えたんだ(ルッソしかいない!)、と
 笑いがかろうじて出るうちはワースト・マッチではありません。

 ごみ箱行き。

FWCW世界ヘビー級王座#1コンテンダーズ・マッチ、エニシング・ゴーズ:ゴールドバーグvs.ケヴィン・ナッシュvs.スコット・スタイナー(New Blood Rising 8/13/00)
 ゴーバは入場曲がなっても登場せず。意味不明。
 中途半端なタイミングで登場し3ウェイに。意味不明。
 そして脈絡ないタイミングで試合放棄。意味不明。
 最後はDQ概念吹っ飛ばして女性の乱入、ロー・ブロー祭り。意味不明。

 3ウェイなので一応アクションの密度はありましたが、
 ヴィンス・ルッソにより溜まったフラストレーションを
 他ならぬWCWのトップ・スター、ゴーバが
 PPVという舞台で爆発させてしまった形です。

 これをゴーバのプロ意識が低い、と取るかはあなた次第…?
 
 ごみ箱行き。

GWCW世界ヘビー級王座戦、トリプル・ケージ・ウォー・ゲームス:ケヴィン・ナッシュ(ch)、ジェフ・ジャレット、スコット・スタイナー、ヴィンス・ルッソvs.ブッカーT、スティング、ゴールドバーグ、クロニック(Nitro 9/4/00)
 トリプル・ケージ・マッチとウォー・ゲームスを合体。悪魔的発想ですね!

 ベルトが3番目のケージの中に置かれており、
 それを手にしてケージから脱出というルールです。
 最後に強奪すれば良いだけで自ら取りに行くメリットがないですが、
 その理不尽にも積極的に挑むのがフェイスというものですね。
 論理にとらわれ過ぎない斬新さが凄い!

 コンセプトである2段目、3段目をほぼ映さず、
 1段目のケージ内にスター・レスラーを配置してその攻防を映します。
 お金をかけて作った三段ケージが勿体ないからやっているだけ、ということを
 包み隠さず露呈しまくっている潔さが格好良いですね!

 こういう形式にゴールドバーグは違和感ありますが、
 登場するなり手錠で囚われ、タイミングが来ると自ら手錠を引きちぎる、という
 常人には思いもつかないアイディアに惚れ惚れします!

 ルッソの集大成的試合ですが、
 HHH vs.スコットと同じ匂いがして楽しめてしまう陽の試合なのでランクインはせず。

 ひどすぎる試合。

HNJC1回戦:邪道vs.矢野通(NJPW 6/16/20)
 コロナで無観客な中で矢野コールが聞こえるよ、とか
 最初からふざけ倒していますが、全て滑っている。

 観客の反応があったら違ったのか。
 いや観客の反応がないからといってここまで出来ないこともある?と考えさせられますね。

 その後も無駄な時間で
 トーナメントにはバラエティが必要だというレベルではないですね。

 コミカル・マッチもクオリティ論と相反しない中で、これは見てられなかった。

 ひどすぎる試合。

Iワールド・オブ・スターダム王座戦:世W虎(ch)vs.安川惡斗(STARDOM 2/22/15)
 シュートで有名な試合。
 ゴングが鳴るなり殴り合って
 世W虎がグラウンドに押し倒して何も返すことを許しません。

 安川は鼻血を出し悲惨な状況ですが、
 リアルをしばしばリングに持ち込んで
 そういう怨念的なものを昇華させてきたのが女子プロなので、
 試合は止められず、続行の指示。

 しかしそれを昇華させることなく何も発展性がない無駄な7分が経ち、結局ノー・コンテスト。
 後味が悪い結果となりました。

 ごみ箱行き。

Jワン・ウォーリアー・ネイションvs.エディ・スタインブロック(BWF 2/7/10)
 Cagematchがドイツ発祥ということで
 ドイツで行われたこの試合は中々の低スコアを誇っています。

 ワン・ウォーリアーのアルティメット・ウォーリアー物真似は寒すぎるし、
 エディの大柄長身っぷりは動けなさを誇張しています。

 ベア・ハグの絵面はひどく、よぼよぼのプロレスでしたね。

 しかし無名のレスラーが見てられない試合をしただけ、といえばそれだけでもある。
 "ワースト・マッチ"という不名誉を贈るにも値しません。

 ごみ箱行き。

 (執筆日:1/?/24)