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Wrestling Observer:Match of the Year 10's part1の分析


名勝負 WWE王座戦(シナは負ければ首):ジョン・シナ(ch)vs.CMパンク(WWE Money in the Bank 7/17/11)

IWGP王座戦:棚橋弘至(ch)vs.鈴木みのる(新日本プロレス 10/8/12)

IWGP王座戦:棚橋弘至(ch)vs.オカダ・カズチカ(新日本プロレス 4/7/13)

G1公式戦:鈴木みのるvs.AJスタイルズ(新日本プロレス 8/1/14)
好勝負 ストリークVSキャリア、ノーDQ、ノー・カウントアウト:アンダーテイカーvs.ショーン・マイケルズ(WWE Wrestlemania 26 3/28/10)

2010年
@ストリークVSキャリア、ノーDQ、ノー・カウントアウト:アンダーテイカーvs.ショーン・マイケルズ(WWE Wrestlemania 26 3/28/10)
 ブーストかけてスタート。
 素晴らしいスピード感でしたが細かな疎通は粗いですね。
 その中でテイカーが脚を痛めてしまいます。
 アクシデントか意図的かはともかく
 これを悪い点の言い訳に使い、
 良い点を作り出す材料にする所が流石というしかありませんね。
 中盤以降は依然として小さな1つ1つの意味は弱いし、
 前回の攻防から必殺技の安売り、という構築に劣化している。
 しかしテイカーの脚に対し、HBKが攻撃するだけでなく、
 テイカー自身が犠牲にして2倍以上に膨らませているように、その表現力は素晴らしい。
 勿論2人の歴史、引退試合という位置づけ、
 凶器を使わないもののノーDQにした経緯がそれを許容させている所はありますけどね。
 また表現力云々の前に1つ1つのムーブ、
 ラスト・ライドやスイート・チン・ミュージックを見ても
 彼らが死力を尽くしているのが伝わってくるキレがあります。
 最後はフレアー戦と同じやり口で演出しましたが
 テイカーが90年から築いてきたキャラを崩してまでですからね。
 重い意味を持っています。
 試合後の音楽なしの退場を最後まで収録する
 演出しない演出と二重に生み出されたその感動は
 フレアーの引退を超えるレベルで驚きました。
 そういう点で最後にポジティブな印象が上回ったので
 ぎりぎり好勝負レベルかなと思いましたが
 文句なしに好勝負にまで格上げですね。
 明らかに名勝負ではないし、前年の試合を下回るものの余裕でショーをスティールしました。
 (執筆日:4/8/10)


2011年
AWWE王座戦(シナは負ければ首):ジョン・シナ(ch)vs.CMパンク(WWE Money in the Bank 7/17/11)
 今大会非常に観客の盛り上がりが良かったですね。
 その理由はこのメインへの期待感にあった訳です。
 ですからこのメインにおいてはこれまでを超える盛り上がりが見られる。
 ECWのようなカオスな部分が含まれていない純粋なそれは
 比類するものを歴史に求めればボブ・バックランドの時代まで遡らなくてはならないのではないか。
 それぐらい熱狂的な雰囲気でした。

 さて試合ですが、序盤はレスリング。
 仕切りながら軽い韻を踏み、
 ムーブを付け足したり、予告を加えたりしていきます。
 そこまで大きな声ではありませんでしたが、この段階でYou can't wrestleのチャントが起きました。
 勿論客観的に見てシナがレスリングが出来ていなかったかというとそうではない。
 アマレスは出来ませんが(パンクも同じ)、行っていたのはプロレスのレスリングですからね。
 それはともかくとしてここで注目すべきはパンクが観客の声に耳を傾けている事を証明したって事です。
 自分の事かい?と身振りを示し、続いてシナを指差して見せた。
 いつだったかHHHもRawでの好勝負で似たような事をしていましたね。
 レスラーには観客を使って試合をするレスラーがいます。
 しかし試合ですからそれが前面に出てくる事はありませんね。
 唯一の例外はこのようなアピールだけでしょう。
 そして今回のようにそのアピールにおいて
 リアルタイムでジャストでレスラーが反応を返した時、
 観客は試合に参加しているのだ、貢献しているのだ、という事実を思い出します。
 ですからこの序盤は構築面でも良いものだったけれども
 一番大きかったのはアピールで持って観客に一種のプロ意識を持たせ、節度を持たせた事。
 それにより観客が正統に盛り上がるようになり、
 後のLet's go Cena! CM Punk!というチャント合戦に繋げた事こそ評価されるべき事かもしれません。
 それはパンクの上述のアピールに代表されるが、
 ひるまず、つけいる隙を見せなかったシナもまた貢献している。

 続いては打撃の解禁。
 つまりシナのダウン・ベース・スタイルが生きるか死ぬかという問題になってくる。
 結論から言うと心配は杞憂に終わり、試合にフィットしています。
 パンクはシナをダウンさせておく程攻撃力のあるレスラーではありませんから
 シナが自分自身でそのスタイルを矯正して望んでいます。
 具体的には打撃で倒れた直後に振り返したりして反撃までの時間を極力短くし、
 またカバーを返された直後に素早くグラウンド・サブミッションに移る事で
 いつもよりも小さいスケールでメリハリをつけています。
 そしてそれによりゼロ・ベースでダメージ設定を作り上げるというシナの最大の強みが発揮される。
 パンクもそれを理解して両者ダウンなど調節を見せている。

 中盤はその名のとおり先ほどの世界観を膨らませると同時に
 終盤の前に必殺技の前振りを行う時間帯です。
 パンクは観客の雰囲気を利用しながら地元ヒーローとして試合を運び、
 シナは観客ではなくパンクを見ながら間を空け情感的なタッチを加えます。
 役割分担しながらも相手の存在あっての役割であり、極めて優れた試合構築です。
 しかしこの中盤で何より目を引くのは断崖式ブレーン・バスターの存在でしょう。
 PG路線における過激な試合。
 それを実現するに当たって指針となるスポットです。
 またシナのアブナミドル・ストレッチの使い方も面白い。
 肉体を酷使するスポットの一方で古典的な技の見直しが見られたのは素晴らしい事です。
 そして終盤前のスポットに抜擢されたトペ、
 これもまたその価値を大きく見直される事になるのでしょう。

 終盤。
 必殺技を決めざるをえない状況です。
 そうなると対等に置いてきたAAとG2Sの間でバランスが崩れる訳ですね。
 ここで2人がカバーをしたという事が大事です。
 実際の試合ではAAが決まり返されて一撃性の観点から価値が落ちた。
 その時にSTFが第2の必殺技として出してくる。
 ここでアナコンダ・バイスをパンクも第2の必殺技として使ってしまうとバランスが取れない。
 しかし単なるカウンターとして1回使っただけだからこそ
 必殺技X2vs.一撃必殺技という差異ある互角の構図に持っていけた。
 だからこそボリュームがあり、変化のある攻防になっています。
 またパンクがこれまでと違い観客を見ないようにシフトしたために
 必死さが生まれ必殺技以外の技も大きな反応を得ています。

 この試合における唯一の欠点は、
 よりインパクトを与えるために相手の技に対して
 ぎりぎりで着地したり逃れたりカウンターを決めようという意識から攻防の乱れが目立った事です。
 特にカウンターのパワー・ボムは自爆といった方が正確かもしれません。
 確かにそうです、攻防が乱れる事は欠点です。
 しかし技を綺麗に決める事は最重要項目ではありません。
 そんな事はゲームのキャラクターに任せておけば良いのです。
 彼らは再現性100%で教科書通り技を決めてくれるでしょう。
 そんな些末な事より重要なのは2人のレスラーがプロレスで持って
 14,815人の観客に対し、世界で一番の王座を争っているのだ、と信じさせた事です。

 観客は試合前から世界で一番ホットでしたが、
 決してザ・ロックvs.ホーガンのように観客の領分を見失う事はなかった。
 観客として参加する時、それは如何に強烈であっても間接的な後押しに過ぎません。
 ですからこの試合の評価は2人だけのものです。
 WWEのストーリー、アメリカン・プロレスの技の捉え方、必殺技の尊重、
 全日本プロレスの突き詰めた30分越え構築、日本プロレスの情感、
 それらを融合させた試合を成し得た栄誉は2人だけのものです。
 年間最高試合候補、ぎりぎり名勝負です。
 (執筆日:7/19/11)


2012年
BIWGP王座戦:棚橋弘至(ch)vs.鈴木みのる(新日本プロレス 10/8/12)
 みのるは動きを最低限に抑え、
 反して棚橋はやや早急に動くことで焦りを表現しています。
 事前の口合戦を上手く持ち込んでいますね。
 みのるが環境を使って腕攻め。
 ブライアンばりのえぐい見せ方をしますね。
 観客はストーリーが功を奏して事前から期待感を抱いていますが、
 みのるが観客を見ながら試合することでその熱を更に引き上げています。
 棚橋が敢えて唐突気味にドラスクを挿入。
 入れ方が上手いですね。
 ドラスクと低空ドロップ・キックの連発は間を持たせず
 今回の試合のテイストに合わせ、より感情的にしています。
 みのるが粘っこい腕攻めで引き下がらず一進一退。
 長時間の4の字を挟んで終盤へ。
 ドラマという特殊解を多用し頼っている感はありますが
 シーンの性質を上手く理解して積み上げていました。
 文句なしに名勝負です。
 (執筆日:10/?/12)


2013年
C
IWGP王座戦:棚橋弘至(ch)vs.オカダ・カズチカ(新日本プロレス 4/7/13)
 序盤は何もしないことで何をするのかと期待感を煽る。
 棚橋がレインメーカーを試して挑発したりします。
 オカダの才気溢れるものの憎たらしい若造というキャラを活かして
 王者/挑戦者という立ち位置とそれを逆に捉えた認識という面白い見せ方を作りました。
 そこに深い読み合いを攻防として加えました。 
 オカダがエプロンでのDDTという見栄えのするスポットから展開。
 オカダは特殊な新しい試みを意欲的に取り入れ、
 包囲網を絞り込むように棚橋を追い込んでいます。
 棚橋は鉄柱スポットから腕狙い。
 ドラスクを使うなど脚攻めのエッセンスを持ち寄っていますが
 展開的にならず細かい段組を実現している。
 オカダも完璧なタイミングで完璧なスポット選びを見せます。
 斬新な自由性を持ち、カウンターのバランス感覚も優れた素晴らしい攻防でした。
 2013年のMOTY。
 文句なしに名勝負です。
 (執筆日:4/?/13)


2014年
DG1公式戦:鈴木みのるvs.AJスタイルズ(新日本プロレス 8/1/14)
 AJの代名詞であるドロップ・キック。
 最近は変化させることが多いですが、
 敢えて初手に持ってきてスピード感を生み出しました。
 みのるは相手に行動を任せつつ意識的な制動を行ってきます。
 表情作りも気合が入っており、
 何をしでかすか分からない不穏なヒール・キャラを演出。
 そして得意のカウンター・サブミッションから
 腕に狙いをつけて反撃開始です。
 それぞれ乱入し合って中盤で仕切り直し。
 明確で印象的なシーンが各所に
 配置、積み上げられた構成は単純明快でありながらお見事。
 後半においてもここぞへのスポットの見せ方、
 タイミング、動き自体のキレ、どれもが落ちず最上級を維持しています。
 まさに名勝負と呼ぶにふさわしい密度がありました。
 文句なしに名勝負。
 (執筆日:8/?/14)


注目試合の詳細

@ストリークVSキャリア、ノーDQ、ノー・カウントアウト:アンダーテイカーvs.ショーン・マイケルズ
  中央で相対する。
  HBKが首を掻っ切るポーズ。
  2人共後ろに下がる。
  ゴングが鳴るなりテイカーが突進。
  HBKは避けるとコーナーを背にしたテイカーにチョップ。
  テイカーが体勢を入れ替えて殴りつけようとする。
  HBKは避けるとチョップ。
  コーナーを背にしたテイカーにチョップを打っていく。
  コーナーに振ろうとする。
  テイカーが振り返す。
  一回転して戻ってきたHBKを担ぐとスネーク・アイズ。
  ロープに走りビッグ・ブーツと続ける。
  コーナーを背にしたHBKにクローズライン。
  腕を取るとコーナーに上ろうとする。
  HBKが抵抗する。
  テイカーはHBKを殴りつけるとオールド・スクールを決める。
  しかし着地の際足を痛める。
  チョーク・スラムを狙う。
  HBKは持ち上げられるも逃れると脚を蹴りつける。
  テイカーがHBKを殴り倒す。
  ターン・バックルにぶつけ殴りつける。
  ツームストンを狙う。
  HBKはじたばたして逃れると腕を取り殴りつける。
  体勢を下げさせようとする。
  テイカーが喉元を掴む。
  HBKが脚を蹴りつける。
  テイカーが殴りつける。
  腕を取る。
  その腕を引っ張ってクローズラインを叩き込もうとする。
  HBKは避けるとスイート・チン・ミュージックを狙う。
  テイカーが後ろにのけぞって避ける。
  仕切りなおし。
  HBKがテイカーの脚をけり付けに行く。
  コーナーを背に崩れたテイカーの脚を蹴りつけていく。
  テイカーが殴りつける。
  HBKをコーナーに背にして殴りつけていく。
  HBKが脚を蹴り。
  テイカーは痛がるも向かってきたHBKを殴り倒す。
  クローズラインで落とす。
  トペを狙うべくロープに走る。
  HBKが素早くリングに戻り脚へのスピアー。
  4の字を狙う。
  テイカーが蹴り飛ばして落とす。
  場外に下りるとHBKを持ち上げ腰から鉄柱にぶつける。
  HBKをエプロンに横にする。
  エプロンにのるとレッグ・ドロップ。
  リングに戻る。
  HBKがテイカーにタックル。
  脚を蹴りつけ4の字。
  HBKは肩をつくもカウント2で返し反転させる。
  HBKが苦しがって離す。
  HBKがチョップ。
  テイカーがパンチ。
  HBKがチョップ。
  テイカーがパンチ。
  HBKがチョップ。
  テイカーがパンチ。
  HBKが脚に蹴り。
  テイカーがパンチ。
  HBKがチョップ。チョップ。
  テイカーが地獄突き。
  殴りつける。
  殴りつけようとする。
  HBKが避けチョップ。
  チョップ。
  ロープに振ろうとする。
  振り返されるもフライング・フォア・アームズ。
  跳び起きる。
  そこに起き上がっていたテイカーがチョーク・スラム。
  カバーするもカウント2。
  ツームストンを狙う。
  HBKがアンクル・ロックに切り返す。
  中央に戻し脚を巻きつける。
  テイカーが蹴りつける。
  頭部を蹴り飛ばし逃れる。
  両者ほぼ同時に起き上がる。
  HBKがテイカーに道連れクローズライン。
  自信はエプロンに落ちるとそこからスプリングボード式クロス・ボディを狙う。
  テイカーがキャッチしてツームストンの体勢に変える。
  そしてツームストン。
  救護員が駆けつける。
  テイカーは起き上がると救護員を押しのけHBKをリングに戻す。
  カバー。カウント2。
  ならばとラスト・ライドを狙う。
  HBKがXファクターに切り返す。
  カバー。カウント2。
  コーナーに上っていく。
  ダイビング・エルボー・ドロップへ。
  テイカーが両膝を立てて迎撃。
  這いよってきたHBKにヘルズ・ゲート。
  HBKがもがいてジャックナイフ固め。カウントは2。
  おきようとするテイカーの髪を掴む。
  テイカーが突き飛ばす。
  HBKはテイカーを支えにして起き上がるとスイート・チン・ミュージック。
  カバーするもカウントは2。
  前奏を鳴らす。
  スイート・チン・ミュージックへ。
  テイカーは受け止めて起き上がると蹴りつける。
  ラスト・ライド。
  カバーするもカウントは2。
  HBKを起こすと場外に落とす。
  実況席の蓋を外す。
  HBKを起こすとラスト・ライドの体勢。
  HBKが後ろに逃れてスイート・チン・ミュージック。
  テイカーが実況席に乗り上げてダウン。
  HBKがコーナーを登っていく。
  そして実況席へのムーンサルト。
  しかし脚を実況席に打ちつけた様子。
  HBKはテイカーを押し込むようにリングに戻す。
  テイカーが起き上がりかけるもダウンする。
  スイート・チン・ミュージックを決める。
  カバー。カウントは2。
  前奏を鳴らす。
  スイート・チン・ミュージックへ。
  テイカーはかわすとチョーク・スラム。
  ロープを支えに起き上がる。
  HBKを起こすとツームストン。
  腕を胸に重ねてカバーするもカウントは2。
  テイカーは何とか起き上がると肩紐を外す。
  首を掻っ切るポーズをしようとする。
  途中で躊躇して止める。
  HBKがテイカーを支えにして起き上がろうとする。
  テイカーはそのままダウンしてろ、と言う。
  それでもHBKは体を起こし首を掻っ切るポーズ。
  そして張り手。
  テイカーは目をむくと躊躇無くツームストン。
  カバーし1,2,3!
  テイカーの勝利!
  HBKが引退!
  テイカーは一通りアピールした後HBKを抱き起こす。
  握手を求める。
  HBKが応じる。
  テイカーは先に退場。
  HBKが歓声に応える。
  花道を歩いていく。
  入場口前で観客に敬意を示す。
  そして去っていく。


AWWE王座戦(シナは負ければ首):ジョン・シナ(ch)vs.CMパンク
 会場からは大CMパンク・チャント。シナの入場曲がなるなりブーイング。シナが入場してくるとパンクはリングサイドに下りる。その観客席最前列にはコルト・カバナの姿が。
 ゴングが鳴る。パンクがヘッド・ロック。シナがバックに周りスナップ・メアからチン・ロック。パンクがロープに押し込み蹴りを放つもかわされる。観客からはYou can't wrestleチャント。パンクが俺のことかい、とおどける。シナを指差すと歓声。シナがタックルへ。アナコンダ・バイスを狙った様子だが無理と見るやすぐに諦めアーム・ロック。ロープに振られショルダー・タックル。仕切りなおし。シナがヘッド・ロック。 ロープに振られショルダー・タックル。ロープに走る。パンクがカウンターでヒップ・トス。ドロップ・キック。グラウンド・ヘッド・ロック。シナは起き上が るとロープに振る。パンクがショルダー・タックル。You can’t see me。ロープに走る。シナが担ぐ。パンクが逃れ担ぐ。シナが逃れて仕切りなおし。
 パンクが蹴り。蹴りを連打しストンピング。シナがコーナーに振り返しブルドッグ。カウント2で返されるもフロント・ヘッド・ロック。パンクが殴りつけ ロープに走る。シナがカウンターでクローズライン。カウント2で返されるもすぐチン・ロック。パンクが起き上がりバック・ドロップ。カウント2。パンクが コーナーに振って前からぶつける。カウント2。シナがコーナーに押し込んでぶつける。コーナーに振り蹴り。スープレックス。カウント2。裏に回って待ち構 えると担ぐ。パンクが逃れDDT。カウント2。首4の字。シナが体勢を変え肩車。パンクはエルボーを打ち込み逃れると場外に落とす。エプロンに叩きつけ る。エプロンに横にするとセカンド・ロープからニー・ドロップ。リングに戻しカバー。カウント2。コーナーに振り突進。しかしかわされ鉄柱に激突。両者ダ ウン。
 シナが先に起き上がりSTFを狙う。パンクが蹴り飛ばして逃れクローズライン。カバー。カウント2。チン・ロック。シナが起き上がり蹴り。コーナーに振 り突進。パンクがカウンターで蹴り。コーナーに飛び乗りクロス・ボディ。カウント2。受身を綺麗に取りそこねたシナはエプロンに出る。パンクがシナを起こ しリング内へのブレーン・バスターを狙う。シナが逆に持ち上げ場外へのブレーン・バスター。自らも体を打ちつけ両者ダウン。 
 起き上がるとパンクをリングに戻しカバー。カウント2。フィッシャーマンズ・スープレックス。ロープに走りエルボー・ドロップ。カウント2。背に担ぐ。 逃れるも再び背に担ぎ変形アバランシュ・スラム。カウント2。ジャブを打ち込んでいく。パンクが殴り返す。パンクが殴りつけていく。シナが振り返しアブナ ミドル・ストレッチ。パンクが顔に手をかけて体勢を変えヒップ・トス。同時にクローズラインで相打ち。両者ダウン。
 カウント6で同時に起き上がる。シナはクローズラインをかわしてロープに走るとフライング・ショルダー・タックル。もう1発。クローズラインをかわし バック・ドロップへ。パンクが着地しスクール・ボーイ。シナがカウント2で返し蹴り。コーナーに振ろうとする。パンクが振り返しハイ・ニーへ。シナがかわ しプロト・ボム。You can’t see meをすべくかがむ。パンクが蹴り上げる。背中を蹴りつけて場外に落とす。トペ・スイシーダ。場外カウントをカット。リングに戻すとエプロンに上がる。ス プリングボードへ。シナはかわして自爆させるとYou can’t see me。ファイブ・ナックル・シャッフル。担いでAAへ。パンクが尻餅をつきながらも着地。蹴り。水面蹴り。カバーするもカウント2。パンクが先に起き上が りG2Sを狙う。シナが逃れガット・レンチ・スープレックス。カウント2。担ぐ。パンクが後ろに逃れてロープに押すとハイ・ニー。顔にもう1発叩き込む。 ブルドッグ。スプリングボード式クローズライン。カウントは2。蹴りを打ち込んでいく。シナは蹴りをかわすと倒しSTF。パンクが何とかロープを掴む。シ ナがロープにもたれるパンクを引き離そうとする。パンクが振り払いハイ・キック。カバーするもカウント2。コーナーに上り立ち上がる。ダイビング・クロ ス・ボディ。シナが受け流して担ぎ上げる。パンクが後ろに逃れてG2Sへ。シナが受け止めて倒しSTF。ロープに手を伸ばすパンクを中央に戻しSTF。パ ンクがアナコンダ・バイスに切り返す。シナが食らいながらも起き上がって担ぐ。AA。すぐにカバーしに行くがカウントは2。コーナーに上る。ダイビング・ フェイマサーへ。パンクがカウンターで不完全ながらパワー・ボムを決める。カウント2。G2Sアピール。G2Sへ。シナがロープを掴んでエプロンに着地し ロープを使ったジョー・ブリーカー。コーナーに上りダイビング・フェイマサー。カウントは2。シナは起き上がると待ち受ける。起き上がったパンクを担ぎ AA。すぐカバーするもまたもやカウント2。レフェリーにカウント3じゃないかと確認。起こすとコーナーにのせる。雪崩式AAを狙う。パンクがエルボーを 打ち込んでいく。前に回り雪崩式ハリケーン・ラナ。ニー・パッドを下ろすとコーナーのシナにハイ・ニー。G2S。ロープ際だったためにシナが場外に転がり 落ちる。場外に下りるとシナをリングに戻す。ビンスとエースが姿を現す。パンクは憎々しげに見つめるもリングに戻る。シナがその隙を突いてSTF。ビンス がエースにゴングを鳴らしに行くよう命令。シナが場外に下りエースにカウンターでクローズライン。こんな形で終わらせハしない、と言う。リングに入る。そ こをパンクが担ぎG2S。カウント3!パンクが新WWEチャンピオンに!
[Winner:CMパンク(33:37)]
  ビンスは目をむく。パンクが王座を掲げる。ビンスは実況席に行くとヘッドフォンを奪い入場曲を止めさせる。今からキャッシュを使うぞ、といってデル・ リオに来るよう伝える。デル・リオがキャッシュを持ってリングに入ってくる。パンクが入ってきたデル・リオにハイ・キック。そして王座を持って観客席へ。 そのまま逃げていく。パンクは観客席の中で王座を掲げる。

試合結果

@ストリークVSキャリア、ノーDQ、ノー・カウントアウト:アンダーテイカーvs.ショーン・マイケルズ(WWE Wrestlemania 26 3/28/10)
AWWE王座戦(シナは負ければ首):ジョン・シナ(ch)vs.CMパンク(新チャンピオン!)(WWE Money in the Bank 7/17/11)
BIWGP王座戦:棚橋弘至(ch)vs.鈴木みのる(新日本プロレス 10/8/12)
CIWGP王座戦:棚橋弘至(ch)vs.オカダ・カズチカ(新チャンピオン!)(新日本プロレス 4/7/13)
DG1公式戦:鈴木みのるvs.AJスタイルズ(新日本プロレス 8/1/14)