東京スポーツ新聞社:Match of the Year 20's Part1の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | IWGPヘビー級&IC王座戦:オカダ・カズチカ(IWGP ch)vs.内藤哲也(IC ch)(NJPW 1/5/20) |
2020年
@IWGPヘビー級&IC王座戦:オカダ・カズチカ(IWGP ch)vs.内藤哲也(IC ch)(NJPW 1/5/20)
それぞれ軽く流した出だし。
内藤がエプロンを使ったネック・ブリーカーから首攻め。
オカダのカウンター・ビッグ・ブーツに内藤が一回転の受け身。
スケール感のある手綱引きは良いもおの、
点の良さであって試合の形が少し見えないですね。
それぞれの1回目の必殺技狙いを挟みながら
相手を上回る為の理屈付けをしていきます。
オカダは内藤をコーナーに乗せドロップキックで落とすと
テーブルも使ってで脚攻め。
昨夜のvs.ホワイトもあってこれは素晴らしい展開。
内藤の受け表現が冴えていて劇的に彩られます。
反撃後もフォールせずじっくり溜めて起き上がったりと
内藤のストーリー・テリングは良好でようやくこの2人の本意気に。
短期スパンで千変万化させながら
オカダがエゴイスティックな部分を出し、
オカダvs.内藤の因縁を持ち出して完全に立場の差を作り、
来るべきフィニッシュに向けて盛り上げました。
前半が弱く、雰囲気美人の傾向が強い。
ただダブル・タイトル戦としては十分で
昨夜の一戦と比類するキャッチーさはあります。
文句なしに好勝負。
(執筆日:1/?/20)
2021年
AGHCヘビー級王座戦:潮崎豪(ch)vs.武藤敬司(Noah 2/12/21)
内容面ではリスキーですが話題性のあるカードで、
11年ぶりの日本武道館のメイン・イベント。
潮崎は動けない武藤に合わせて動かず。
化学反応はなく一方の構築だが、
相手を意識してテンポ、打数を調整しています。
武藤は浴びせ蹴り等技にキレはなく年齢を隠せないですが、
見栄えの技をポイントにおく構築論自体は悪くありません。
ただ切り返し合いができないなら花道からの断崖式を潮崎が狙うシーンは
不発に終わるのが見え見えなのでやらなくても良かったのでは。
リングの内外場を使った武藤の脚攻め構築。
定型なので安定していますが、
定型から一歩も二歩も進化させた棚橋、鷹木の脚攻めを直近で見たが故に物足りなさは半端ない。
武藤の技のダメージ値を年齢考慮して低めに調整。
潮崎の耐え姿とマッチさせたのは良いし、
武藤が出来ないで魅せるのもそれはそれで名人芸でした。
最後も敢えて打ち合いではない帰結にしたフィニッシャーも落しどころとしてはOK。
ネガティブな内容踏まえても納得できるある意味では絶妙のラインでした。
試合のクオリティとしては余り高くないですが、
元々読めていたことですし、ぎりぎり成功といっていい範囲内でしょう。
ただ綺麗に王座を禅譲できるのが清宮な中で、いきなり清宮挑戦というのが…。
ここで武藤が防衛してしまうと怖い。
平均的な良試合。
(執筆日:2/?/21)
注目試合の詳細
なし試合結果
@IWGPヘビー級&IC王座戦:オカダ・カズチカ(IWGP ch)vs.内藤哲也(IC ch)(新チャンピオン!)(NJPW 1/5/20)AGHCヘビー級王座戦:潮崎豪(ch)vs.武藤敬司(新チャンピオン!)(Noah 2/12/21)